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目撃証言87『被害甚大』

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「ははははは! 私の力を見よおおおお!」

「……いや……みっちゃんならそんな被害は出さないよ」

「あはは……あ?」


冷たい目で見る風美に対して、髑髏男は怒りを露わに居ながら睨み付ける。


「あ? 今更そんな睨みが効くかよ……こっちは色んな事を目撃してんだぞ……まあ兄さんに比べれば私は劣化型だけでよお……劣化型は劣化型で多様な成長してんだ……目撃がバレた場合の対応ぐらいは多少慣れてんだよ……」

「ふん負け惜しみ負って……どうせ貴様には何も出来んよ」

「おうよ、このまま陰で見ていてやるよ……精々頑張れよお」


見下すようにしながら風美は柱の陰に隠れる。

と同時に、良子達が人の山を丁寧に開けて中へ入る。


「貴方ね! こんな事をしたのは!!」

「……ほう……目撃者なだけの事はある……奴等が入る瞬間を見計らった上での隠れか……よくぞ来たな! だがお前等にこいつを倒せるかな?」


髑髏男は、風美に似た女性を使って作った怪人に、襲わせる。


「ふ! 風美ちゃん!!」

「?? 風美さん?」

「いや……どう見ても少し違うわよ……似てはいるけど怪人にされているのは別の人よ」


アッサリと見破られて髑髏男は、少し動揺するも作戦を続行する。


「ははははは!! 見破られてしまっては仕方ない! だが貴様等に人間は倒せ……」

「フン!!」

「ぶhyが!」

「は……」

「ああらら」

「ちょ! 霧雨ちゃん!」


だが、それは霧雨の前では無力に等しかった。


「私……そういう人質に関しては効かないわよ……」

「な!」


まるで何も学習していないのかと云わんばかりに呆れた目で髑髏男を見る霧雨に、怒りを覚えた。


「私を……お前も私を見下すのかああああああああああああああああああ!!」

「見下されるような方法取るからだろうが……馬鹿が」

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