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目撃証言84『情報提供』

「や、文雄さん、欲しい情報くれるの?」

「アイツは気付いていないと思うけど……多分そう……声の質、顔の感じ、骨格の形具合……恐らくあの男だ……アイツがどうしてあんなことを考えたのか……正直理解に苦しむけどね……」


文雄は、鼻で嗤いながらコーヒーを飲む。


「文雄さん……まさかそんな理由って言うのは絶対何ですか?」

「うん……それに関しては絶対だよ……アイツそもそも元社長で人を顎で使うの慣れてるし……」

「ああ、そうなんだ……でもどうして分かったの?」

「?? アイツ前々からマンションに居てさ……そういう理由をいつも外で愚痴ってる……恐怖だよ……正直ずっとブツブツ言ってるよ……俺がいるから皆俺のことを悪く言うけど……最早あの男も結構なヤバイ人間だよ……いるもんだね……世界には俺達が知らない狂気が未だにくすぶってるよ……」


その言葉を聞いて、美奈子は、呆れる。


「まだ中二病ですか? いい加減卒業しては?」

「高校生だぞ……もう少し続く……それに……俺の言っている事は完全に間違いなのか? それとも少しぐらいは的を射ているのか?」


美奈子は、苦笑する。


「まあ……云わんとする事は分かる……ここで客の対応をしていても何となくヤバい奴はいる……そういう面を見ても人間がどれだけの闇を抱えているのかは理解出来るよ……」


すると、1人の客が入る。


「おい! さっさとコーヒー持ってこい!」


先程のおじさんである。


「呼ばれているよ」

「はあ……クレームが嫌だよ……まあ取り敢えずは今は大人しくそして奪う……それが一番必要な事だよ……」


珍しく疲れた様な表情をしながら美奈子は向かう。


「さて……アイツはどう対応するのか……」


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