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目撃証言83『対面』

「糞……私を馬鹿にしやがって……今に見てろ……この世界を……」

「何をブツブツ言ってるんですか……いい年して中二病になったんですか? リストラおじさん」


文雄が、失礼な言葉で声を掛けると一人のやさぐれた髭のおじさんが睨み付ける。


「黙れ! このゴミが! お前のような生まれるべきではない人間には関係ない事だ! 貴様こそ! 地震がこの世に産まれたことを恥じろ! そこに窓があるからとっとと飛び降りろ! 今の時間なら通行人はいないだろうしな!」


文雄は、鼻で嗤いながら指を差して嘲嗤う。


「おいおいおい! 惨めだな! 俺のような人間を相手にはしないんじゃないのか! 前に言ってたよな! だが今はどうだ! 俺を今馬鹿にしたろ! つまりお前は今俺を無視できない程に堕ちてんだよ! もう終わりだな! ぎゃはははははは!!」

「!! 貴様……そうやって人の揚げ足でも取ってろ! どうせお前はそれだけが精いっぱいなんだからな」


強がるようにおじさんは、見下すように文雄を見る。


「みて! アイツ! 弱った人を虐めてる!」

「最低……とっとと死ねばいいのに」

「汚らしい……そんな事をしないと自分の優位性を確かめられないなんて……」


しかし、当然他の者から見れば、文雄が男を虐めているように見えた。


「わかったか……お前は正義には……」

「あ、今日特売日だ」


しかし、文雄は全く気にも留めずにすぐにその場を去る。

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