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目撃証言74『ムッチョ……』

「久しぶりだっちょ！　元気してたかっちょ！」

「ムッチョ……え……どうして……一体何が……っぺ」

「すっかり変わっちゃったップ！」

「その姿一体ッル！」

プリッペ、メラップ、ポッリルは、唖然としながら固まる。

ムッチョは、意気揚々と語る。

「ははははは！　強くなったっちょ！　ある方に鍛えて貰ったっちょ！　これで我が国ドキドキの国を襲うディプレッション共はこの片手で捻り潰してくれるっちょ！」

ムキムキになった拳を握り、瘤を作る。

その姿に、3人はドン引きする。

「ええ……」

「うわ」

「こわ」

すると、1人の少女が現れる。

「ふ、お披露め成功のようだな……良かったじゃないかムッチョ」

「き！　君は！　あの時の！　ドキドキの戦士に」

「！！　ムッチョを誰に恥じる事のないドキドキの戦士に仕立て上げた！」

「え！　きみがっぺ！！」

余りの言葉に、プリッペは驚愕する。

「ああ！　こいつは今や獣を単独で殺す事の出来る程の力を有している……コイツは戦力になるぞ！」

「ちょ！　ちょっと待つッル！　ドキドキの戦士は少女を覚醒させて、そして変身の力で悪を倒す……」

「そんなんで敵が倒せるか！　己だ！　己の力こそが真実であり最も信頼できる唯一無二のものだ！」

その言葉を聞いて、妖精達は泣き出す。

「何だ女々しいな……女はともかくそこの二人も扱いてやる……こっちこい」

「や！　嫌だッル！」

「止めろっペ！」

二人は、恐怖して逃げようとする。