目撃証言69『単独撃破試験②』
「グルルルルル」
唸る様にラグナは、ムッチョを睨み付ける。
「フン、雑魚っちょ……たった一発でこの程度かっちょ」
パルナズ’は、顔を真っ赤にして、怒り狂う。
「あんで!! なんでなんだよ! ふざけるな! 僕とラグナの絆は強いんだ! いくよ! ラグナ!」
「がう!」
ラグナの上に乗った、パルナズ’はラグナの背中の中に潜り込む。
『集中して、ラグナ……僕の探知の耳を魔力で覆って』
「がる」
すると、ラグナの耳は尖がり始める。
「?? なんだっちょ? これならどうっちょ!!」
ムッチョは、構わず殴り掛かる。
「むっちょ?」
しかし、ムッチョは違和感を覚える。
『そんなのバレバレだね!!』
ムッチョの攻撃は、すぐにバレたのか簡単に躱される。
「なんだっちょ? 今なら全ての攻撃を躱される気がするっちょ」
「気を付けろ! 奴が中に入ると厄介だぞ!」
ムッチョに、指示を送り琉鬼奈は、見守る。
「わかったっちょ!」
ムッチョは、警戒死因を高めて、筋肉を盛り上がらせる。
「ぐらああああああああああああああああああ!!」
「むちょ!!」
ムッチョの拳が、ラグナへと向かう。
しかし、易々と躱される。
だが、フェイントとしてもう片方の拳を見えない位置から食い込ませる。
「決ま……」
「まだだ!!」
だが、ラグナはその勢いを利用して回転し、そのままムッチョの耳を食い千切る。
「むちょ! やるっちょ!!」
ムッチョは、更に筋肉を膨らませて体全体を覆う。
『無駄だよ!! 行け! ラグナ!!』
「むがああああああああああああああ!!」
大口を開けたラグナが、ムッチョを襲う。




