目撃証言68『単独撃破試験』
「キャハハハハ! 皆死んじゃえええ!!」
「うわあああああああああ!!」
少年は、ラグナの上に乗りながら嬉しそうに結界内に巻き込んだ民間人を殺して回っていた。
「ぐらあああ!」
「俺達が! 俺達がなにしたってぶああああああああああああああ!!」
悲鳴を上げながら、首から上を食い千切られる。
「キャハハ!! 僕達は本当に最高の相棒同士だね! 後ろおおおお!」
嬉しそうにしながら、少年はラグナを操り、後ろに逃げようとする少年を踏みつぶす。
「ぎggg!!」
千切れ飛んだ腕が吹き飛んで、文雄の足元に落ちる。
「うわ……汚な、コイツの血は本当にキモいなあ……」
文雄は、何処か蔑視の目をしながら、腕を踏み付ける。
「ぶ! あはははは!! 俺を踏んだ! 俺を押さえた腕を踏んだぞ!! 見ろよ! 薄汚ねえ血管が出てる!!」
一人で興奮しながら、蹴っ飛ばして、川へ水没させる。
「はあ……どうせ結界内にある死体は戻ってこないんだっけ? 無様ああ」
すると、3人の少年少女が現れる。
「そこまでだ!」
「お前は! パルナズ! なるほど……ラグナと共に破壊行為に勤しんでいたか!」
「え! 当たり前じゃん! だってこれ程楽しい者はないよ! 玩具共をどう扱おうと僕の勝手だもんね!」
まるで無邪気な子供のようなキラキラとした目で、死体を踏み付ける。
「ふむ、気が合うな」
文雄は、虐めて来た連中の死体を粗末にするパルナズに親近感を覚える。
「さてと! 次は君達だ! 死んでえええ!!」
嬉しそうにしながら、ラグナを操作すると前足が吹き飛ばされる。
「な!」
「!!」
「! 一体誰が!」
「これはなんでーす!!」
3人は、唖然としながら見ると、そこには琉希奈が立っていた。
「よくやったぞ……ムッチョ!」
「ウムっちょ」
そこには、8頭身化した妖精のような人が立っていた。
「うわ」
流石の恵斗もドン引きした。




