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目撃証言34『作戦開始①』

敬重が見ている中、少女三人が、歩いているその時であった。


「ホオーホホホホホ!!」


キレーが現れた。


「ええ! 何!! 何なの!」

「怖いよおお!」

「キャアアアアアアアアアアアアアア!」


少女三人は、突如現れた秘密結社ディプレッションに、恐怖し泣き喚く。


「さあ! 喰らいなさあい!!」


すると、いきなりツボから大量の煙を撒き散らす。


「え! うわあああああああああ!」

「きゃあああああああ!!」

「何々何いいい!!」


体中に纏わりつく少女の体が、徐々に老け始める。


「なああによおこれえええ!」

「ひゃあああああ!」

「体中がいたいよおおお!!」


老婆化した少女達三人を見て、敬重は絶望する。


「そんなああ! 私のおお! 私の奈々ちゃんがあああ!! 糞ババアああにいいいい!! 萎ええるうううう!!」

「うわ」


敬重は、老婆化した奈々に、一瞬にして虚無化した。


「だれかああ……たすけえでえええ」

「うるせえエ!! 近付くなアあ! ババアあ!」

「ひゃあん!!」


辺りを手探りで、彷徨う幼女(老婆化)した三人の内、一人を敬重は振り払う。


「俺があああ! 俺がしゅきなのはあああ! きゃわいい奈々ちゃんだあ! お前は違ああああう!」


泣きじゃくりながら、敬重は少女を殴ろうとするその時であった。


「止めなさい!!」


すると、そこに良子が、現れて引っ叩こうとする敬重を止めた。


「苦しんでいる人を殴ろうとするなんて! どうしてそんな事が出来るの!」

「黙れええ! わたじいいはあああ! 理想を見た! なのに崩れた! そんなの! そんなのあんまりだあああ! 私は……私の苦しみが貴様に分かるかああ! 私を苦しめたのはババア共だ! 私がこんなに苦しんだのはビッチ共だ! どうしてこんな事になったって! 婆婆が悪いんだあああああああああああ!!」


発狂しながら、敬重は涙を流す。


「男も女も! 俺を虐めた! そうやって爪弾きにしたああ! 愛する者がああ! ババアになったら! 拒絶して何が悪いんだああ!」


恐怖が顔いっぱいに作りながら、敬重は地面を叩く。


「貴方がどんな苦しみを知ったのかは私には分からない……でも苦しんだって事は分かる! その苦しみを! 愛した人に! 愛そうと思った人に行ってどうするの! そんな事をすれば! 貴方もそんな醜い人になるんだよ! そんなの! 私が許さない! 苦しんだなら貴方はならないと固く誓うべきだよ!」

(うわ! めっちゃ正論!)


風美は、美奈子の作戦関係なく感心した。

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