目撃証言21『気になるのは』
その後、家に帰った二人は、互いの目撃した情報を共有する。
「いやあ……大変だったねエ」
「まさかみっちゃんがヴィランになるとは……私のせいだけど……」
「新キャラが出るわ……なんか強そうな奴があんな形で死ぬは……大変だ事になったぜ! まあ最後は俺のせいだけど……」
「まあそうだね……」
二人は、目撃した事を話しながら晩御飯を食べる。
「でも亜空間が急に消えたのは裏切りではなく、まさかニチアサ系の妖精にしてやられるとは……」
「まあニチアサ系もそっちの敵にしてやられそうだったし……お相子じゃない?」
「そうかなあ……」
そして、議題は美奈子のヴィラン覚醒の話に移行した。
「でもみっちゃんがヴィランにねえ……アイツはいつかやると思ったけど……」
「びっくりだよねえ……いつかこうなるとは思ったけど……」
二人はなんだかんだ、美奈子の野心に気付いていた。
「でも複雑だよ……親友が……うーん……腐れ縁がヴィランになるなんて」
「今なんで親友じゃなくて腐れ縁って言い直したの?」
文雄の質問に、風美は答える。
「なんかさあ……親友っていう言葉ってさ……何か少し肩の力が入るような感じがするんだよ……だけど腐れ縁って言った方がなんか少し気が楽っていうか……」
「ああ、分かる……親友って言葉って重い感じはするよなあ……恋人ならともかく……親友……じゃあ俺達、私達親友だろ! っていう言葉はどうなんだろう? 重いの?」
「そうだな……ちょっとやってみよう!」
「何を?」
何かを思い付いたように風美は、ある言葉を言った。
「私達! 腐れ縁でしょ!」
「……」
「うん……何か馬鹿にしているような気がする」
「これはもう親友だろで良いのかもね……みっちゃんは腐れ縁で良いとして」
「まあそうだね、みっちゃんは腐れ縁で!」
二人は、美奈子を勝手に腐れ縁にした。
下らない話し合いを終えた二人は、お茶を飲みながらホッと一息吐く。
「まあ今後どうなるかは知らないけど……これからも彼等と」
「彼女等の戦いはこれからで……」
「「みっちゃんの野望もこれからってことだね……」」
二人は、美奈子の野望の方が、少し楽しみであった。
そして、二人の目撃譚(日常)は、これからも続くのであった。




