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パラドクス
ループモノの中で一番嫌なループを描いた作品でメキシコの映画です。
パッケージポスターもなかなか嫌な感じでわかると思うのですが、内容も怖いとかではなく嫌な内容です。
これは時間ではなく空間がループしているという設定で、空間そのものに囚われて逃げられない。そのまま時間だけが過ぎていく設定。
非常階段に逃げ込んだ犯人と刑事二人がいくら降りても同じ階に戻ってきて、かといって非常階段エリアからも出られない。そのまま時間だけが過ぎていく。ある平原でいくら走っても同じ場所に戻ってその空間から出られな出られなくなる家族。二人の物語が同時に進行していき……そこに関わる人は次第に狂っていくという内容。
ラストのオチも含めて、果てなき嫌な世界を楽しめます。
連鎖していくループ。狂っていく人。といった空気感は私の11:11:11に近いものがあるかもしれません。
監督
イサーク・エスバン
脚本
イサーク・エスバン
出演
ウンベルト・ブスト