魔法の勉強から訓練へ
「シード、準備はいい?」
「うん。」
「とりあえず、魔法を使うから真似してみて。」
『この地に漂う精霊よ、我が声に応えて、顕現せよ。ウォータークリエイト』
指先から水が生み出される。
「シードやってみて、ここには、精霊が居る。その存在に魔力を渡すの。」
『この地に漂う精霊よ、我が声に応えて、顕現せよ。ウォータークリエイト』
ミルの魔法と比べ物にならないくらいの水が生み出される。
「シード、落ち着いて。落ち着いて渡している魔力を減らすの。シードなら出来るよね。」
俺は落ち着いて、魔力を絞る。
俺のイメージでは魔力を管で渡している。その管を細くしたのだ。
「そうよ。その調子。」
「もう十分かな?」
俺は1時間近く魔法を続けていた。俺がなんにもなかったように立ち上がったのをみて、驚いていた。普通は、そんなに続けられない。
「シード、体調は大丈夫?頭痛くない?」
「うん。次は何やるの?」
俺は何となく察したが、続けるように迫る。
「じゃあ次はライトの魔法をしましょうか。次はこれよ。」
『この地に漂う精霊よ、我が声に応えて、顕現せよ。ライト』
光る球体が目の前に浮く。
「この魔法なら、いつでも使っていいわ。それ以外は誰か見てないとダメ。分かった?この魔法でも体調は気をつけなきゃダメよ。」
「わかったよ。やってみる。」
『この地に漂う精霊よ、我が声に応えて、顕現せよ。ライト』
同じような光景となる。
「出来たみたいね。今日はこれで終了よ。」