表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
突然俺は、転生した。  作者: 新居 工
3章 鑑定の儀~
25/28

クリスとの訓練・続

「ここまで耐えるとは思ってなかった。アドバイスとしてはずっと力入れすぎだから、当たる時に力入れるといいよ。難しいからあんまりやってる人いないけど、少しは持つはずだよ。少し休憩しようか。」

 と言って、外に置いてある椅子に座る。

「ねね、あの綺麗なドラゴンなに?」

「使役召喚で、召喚されたリルだよ。」

「リルちゃん、おいで」

 リルが跳んで、滑空しながらきた。

「くぅー。」

 クリスはリルを撫でる。

 …………リルはいつの間にか寝ていた。寝るほど撫でられるのが落ち着いたらしい。

 

「もう一本だけやろうか。」

「うん。」

 同じように受け止める展開が続き、50回くらい続いたあと、バックステップで、クリスが間合いを取った。

「いくよ?」

 俺は手加減してくれてるのは知っているが死ぬと思った。咄嗟に、大振りなクリスの横を抜けるため、右足に魔力を貯める、部分強化というやつだ。思いっきり力を入れ脇腹を狙う。ドスっという鈍い音がした。そのまま俺は壁に追突する。

 クリスはまさか、突っ込んでくるとは思わず、もっというと、あそこまでの速さで突っ込んでくるとは思わず、避けるのも、防ぐのも出来なかった。そんな気持ちだと死ぬと自分が言ったばかりなのにと、恥ずかしくなった。痛みで力が抜け、膝を着いた。

 シートが家の柵にぶつかった音で、リルは起き、グランは急いででてきた。

 リルはシードを咥えて、クリスの近くへよせ、まとめて治癒魔法をかける。

 グランはその光景に(特に、クリスが膝をついている光景に)驚き、固まりってしまって動けなかった。それほどにまでクリスは強かった。訓練でも膝を着くまでの怪我はなく、第2席は実力以外の別の功績で、第1席は、強いが、それほどの実力差もなく、そこまでの怪我を負うことも無かったと、聞いているのだ。

 リルが2人の回復をし終えたあと、グランはその硬直から回復した。

「何があった。」

「油断していると、死ぬぞと、先程言ったのですが、本気の殺気と、本気の振りで上の実力というものを間接的に教えようとしたんですが、自分が油断して、部分身体強化のブースト技術で脇腹に1本入れられました。多分シードくんの木剣にヒビが入ってるのではないでしょうか。多分、咄嗟にやっただけで、使いこなしてるわけではないので、そのまま壁にぶつかり、形的には、相打ちという形になりました。その後見ていた通りに、リルちゃんに救護されました。」

「そうか。歩けるか?」

「はい。」

「とりあえず今日は、部屋に戻って休め。シードは俺が部屋に連れていく。」

「分かりました。」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ