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突然俺は、転生した。  作者: 新居 工
3章 鑑定の儀~
24/28

クリスが来てから

「おはよう、クリス。」

「おはようございます。シード様。」

「シードでいいよ。」

「では、せめて、シード君で。」

「わかったよ。食堂行こ。」

 

「おはようございます。」

「おはよう。」

「寝れたか?」

 とミル、グランが言う。

「はい。」

 扉があいた。リルが来たようだ。ペコと頭を下げる。俺はいつものように厨房に行き、リル用のブロックの焼いた肉を手に戻ってくる。

「はい、リル。」

 [誰?]

「クリスさんだってさ。」

 [強い。]

「お父さんも驚いてた。そんなに強いの?」

 [本人に聞いてみれば?]

「時間があったら聞いてみる。」

 

 俺は会話をやめて、椅子に座る。

「クリスさんもおいでよ。」

「私はさすがにあとから食べますよ。」

「お父さん、いいよね。」

「ああ、いいぞ。」

「だってさ。」

「では、失礼します。」

 今日の朝ごはんは、スープとパン、それと新鮮な果物だ。見た目は、リルの方が豪華だ。



 俺は食べ終わり、手を合わせる。意味は多少違うのだが、食べ終わりに手を合わせるのは日本と同じようだ。食べ始めは何もしない。

「クリスさん、外行こ?」

「あっ、はい。」

 と一礼して、俺に着いてくる。

 

「木剣ある?」

「持ってきました。」

「じゃあ準備運動するから、クリスさんもしといて?」

「分かりました。」

 まだ少し硬いようだ。

 俺は、素振りと、リルの地獄の体力トレーニングを40分位で終え、クリスの元へ行く。

 

「クリスさんは準備終わった?」

「いつでも大丈夫よ。」

「じゃあ、相手して欲しい。」

「じゃあ、おいで?」

 と許可?が出たので、構える。

 そして身体強化をかける。

 身体強化をかけた瞬間、クリスの顔つきが変わった。

「いきます!」

 俺は先手を譲ってもらったので、近づき剣を振り下ろす。クリスはそれを見てバックステップで避ける。全く違う展開になった。俺はそこでどうしようかと悩んだ。その瞬間。首に剣を当てられた。

「あっ、参りました。」

「さすがにぼーっとし過ぎかな。」

「全く避けられることを想定してませんでした。」

 俺は剣道でも、グランとの立ち会いでも、初手は受けているように感じていた。すっかり失念していたのだ。

「想定してなかったじゃ済まないよー。真剣だったら死んでるよ。」

 と、口調とは違い、言ってることはキツいが何一つ間違っていない。

「はい。」

「じゃあもう1回。構えて。」

 構えた瞬間。クリスが目の前に現れる。剣は速いがギリギリ取れるか取れない位のスピードで、斬りかかってくる。俺は剣で合わせ、受け止める。そのまま数十撃続いた。俺はついに、剣を落とした。そして、突きつけられて、降参した。

 

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