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幼なじみに告白したい!  作者: 向井数人
第二章
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第40話 雑談

 その後、優人は一人、店の中の本を見て回っていたが、たった一週間で本のラインナップがそんなに変わるはずもなく、先週も来ていた優人としては、そんなに目新しい発見はなかった。なので、

「あの、すみません」

「!? はい! お会計ですか?」

 優人がレジに行き、小山凪月に声を掛けると、彼女はビクッと、少し驚いたように体を震わせた後。いつもより、少し声を大きくしてそう聞いてきた。なので、

「いや、そういう訳じゃないんだけど……その、少し雑談したいんだけど、いいかな?」

 優人が、少し遠慮がちにそう聞くと。

「……ええ、いいですよ」

 凪月はそう言うと、ゆっくりと本を閉じ、机の上に置いた。

「そうか、ありがとう。それと、悪いな、読書の邪魔をして」

 優人がそう言うと。

「いえ、大丈夫です。それに、また話をしに来てくださいと言ったのは、私ですから」

 彼女は、少し照れ笑いを浮かべながらそう言った。そして、

「それで、何かお話ししたい内容はあるんですか?」

 凪月はそう質問をしてきた。

「ああ、ただ、少しプライベートな内容になるかもしれないけど、いいか?」

 優人はそんなことを言った。すると、

「……どうでしょう、それは、内容によりますとしか、言えませんね」

 凪月は遠慮がちにそう言った。なので、

「まあ、そんなに変なことじゃないけど。アルバイトのこと付いて話をしたいんだけど、いいか?」

 優人がそう言うと。

「アルバイトに関してですか? それなら、私は全然大丈夫ですよ」

 凪月は笑顔でそう言った。なので、

「そうか、ありがとう」

 優人はそう言った。すると、

「いえ、大丈夫です。因みに山下さんは、何かアルバイトをしているのですか?」

 凪月は優人に、そんな事を聞いてきた。なので、

「いや、恥ずかしながら俺は、一度もバイトをした事がないんだ」

 優人は正直にそう言った。すると、

「あ、そうなんですね。でも、私たちくらいの年齢なら、それが普通だと思いますよ」

 凪月は特に気にした様子もなく、そう言った。

「まあ、そうなんだろうけどな。俺の通ってる高校は、別にバイト禁止じゃないけど。俺の友達も、バイトをしてないからな」

 優人はそう言った後。

「因みにですが、小山さんはなんで、バイトをしてるんですか? やっぱりお小遣い稼ぎですか?」

 もう一歩、優人は踏み込んだ質問をしてみた。すると、

「……そうですね、勿論、そういった理由もあるんですが……」

 凪月は、何か言いづらい事があるのか。少し言いよどんでいた。なので、

「あ、もしかして、何か言いづらい事がありますか? それなら、無理して言わなくても大丈夫ですよ」

 優人は、少し慌ててそう言ったが。

「いえ、そういう訳ではないんです。ただ、少し恥ずかしいので……その、笑わないで、聞いてもらえますか?」

 凪月は、無意識なのだろうが上目遣いで、少し恥ずかしそうにそう言った。その姿を見て、優人は少しドキッとしつつも。

「ああ、分かった」

 と、そう返事をした。すると、

「そうですか。なら、少し恥ずかしいですが、お話しますね」

 凪月はそう言うと、一旦言葉を切り。

「私がアルバイトを始めた理由は、自分を変えたいと思ったからです」

 そう前置きをし、凪月はゆっくりと話し始めた。

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