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幼なじみに告白したい!  作者: 向井数人
第二章
36/42

第36話 デート当日 ④

「えー、なんでよ! そこは分ったって言うとろこじゃないの」

 優人の答えを聞いて、朝日は不満そうな表情でそう言った。すると、

「なんでって言われても。さっきも言ったけど、俺にとって映画は、一人で観たい時にのんびり観るモノだからな。毎回お前の予定を聞いて、わざわざ合わせて行くとなると、正直面倒くさい」

 優人は正直に、自分の思いを口にした。しかし、

「えー、なにそれ。折角好きな人が、一緒に居たいって言ってるんだよ。それに比べたら、お互いの予定を合わせるなんて、そんなに手間にもならないでしょ……それとも優人は、もしかしてあんまり、私と一緒に居るのは、嫌なのかな?」

 朝日は、最初こそは威勢がよかったものの、後半になるにつれて、少しずつ自信を無くして行ったのか、少し俯いて、声を小さくいてそう言った。

「いや、そういう訳じゃなねえよ。俺だって、お前と一緒にいる時間は好きだし、今はクラスも違うから、休日はずっと一緒に居てもいいくらいには思ってるけど。人間だれしも、偶には誰でも合わず、一人静かに過ごしたい時もあるだろう? 俺にとって映画鑑賞は、その時間なんだよ」

 優人がそう答えると。

「……でも、今日は誘ってくれたじゃん」

 朝日は、少しいじけた口調でそう言った。なので、

「それは、なんというか。昔、父さんに映画に連れて行ってもらった時は、なんとなく、楽しかった記憶があるからな。多分お前と一緒なら、より一層楽しめそうだなと、そう思っただけだ」

 優人は、ぶっきら棒にそう言った。すると、

「そうなんだ。私はてっきり、ネットでおすすめのデートプランを調べたら出てきたから、取り敢えず決めたのかなとも思ってたんだけど、そういう訳じゃないんだね」

 朝日がそう言うと。

「……お前もよく知ってるだろうけど、俺はデートをするのは、今回が初めてだからな。そういうのも当然、参考にはしたよ。でも、今回のプランは俺なりに必死に考えて導き出した、二人で楽しむ為の最高のデートプランだよ」

 優人は自信を持って、そう答えた。

「そんなんだ……なら優人、一つ提案があるんだけど」

「なんだ」

 優人がそう聞くと。

「今回のデートを通して、私だけじゃなくて、優人も楽しいと思えたら。別に映画じゃなくてもいいから、今日みたいに、偶には優人からも、私のことを遊びに誘って欲しいな。いつも私に付き合ってもらってばかりなのも悪いし。私はもっと、優人の好きなことを知りたいから」

 と、朝日はそんなことを言った。なので、

「俺はかなりの引きこもりだからな。滅多に外に出ないから、大体俺の家に来てもらうことになけどな。それでもいいんなら、別にいいぞ」

 優人がそう言うと。

「それでいいよ。前にも言った気がするけど、優人の部屋には漫画やラノベがあるし。特になにもせず、優人と話してるだけでも私は十分楽しいから」

 と朝日は言った。なので、

「そうか、分かった。それじゃあ、もしこのデートが上手くいって、多少は自信が持てたら、今後は俺の方からも、頑張ってお前のことを、なんかに誘うようにするよ」

「うん、お願いね優人」

「ああ。その、悪いな朝日」

「? なんのこと」

 朝日がそう聞くと。

「いや、折角のデートなのに、俺のせいでお前に、余計な気を使わせてしまって。本当俺って、面倒くさい性格してるよな」

 優人は多少自虐的に、そう呟いた。しかし、

「別にいいよ。そういう所も含めて、私は優人のことが好きになったんだから。それより、そろそろいい時間だから、チケットを買って気分を変えようよ。折角の映画も、暗い気分のままだと楽しめないよ」

「ああ、そうだな……ありがとう朝日」

「そう思ってくれてるんなら、この後の時間は、二人で名一杯楽しもうね。私にとっても、それが一番嬉しいことだから」

「ああ、そうなるように頑張るよ。取り敢えず、チケット買うか」

「そうだね」

 そう言うと二人はチケットを買いに並び、二人分の券を買うと、その後は売店で、少しお高めのジャージを各々好きなものを頼み。

 映画館の職員に、チケットを見せ。入場者特典を受け取ると、二人は指定された番号の部屋へと向かった。

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