四十三笑 またまた告白
光樹君が振られて一ヶ月が経った。もうすぐで冬休みになる。時は流れるのが早い。
明日香ちゃんはすっかり元に戻り、今までどおりになった。光樹君も元に戻ったようだが、少し元気がない気がする。
冬休みが早く来ないかと浮かれていた時、俺は上田さんに放課後、呼び出された。
「な、何かな? 上田さん」
日が沈みかけ、薄暗い教室で俺はおどおどしながら言った。外から部活の声が響く。
上田さんはしばらくうつむいていたが、顔をあげて言った。
「あたし、片桐君が好きです」
「はえ!?」
最初は何かのドッキリだと思ったが、上田さんの目は真面目だった。俺は上田さんから目を逸らしてぽりぽりと頭をかいた。
「え、えっと」
「だから、付き合ってくれないかな?」
いつものようにふざけてばっかりの上田さんではない。どこか、優しかった。
「俺は、明日香ちゃんが好きなんだ」
でも、明日香ちゃんには勝てない。俺は、明日香ちゃんが好きなんだ。くちをもごらせながら言う。
ゆっくり顔を上げると、上田さんは微笑んでいた。
「そっか」
今にも泣きそうな声を出して上田さんは言った。うっすらと涙が目に溜まっている。
「……ごめん」
なんとなく、心が痛んで謝った。上田さんが首を振る。
「分かってたことだし、だめもとで言ったからいいよ」
「ごめん」
もう一度謝る。上田さんはふふっと笑い、教室から出て行こうとして足を止めた。
「片桐君はもててるんだよ」
「そんなことないけど」
「ううん。あたしの友達でも片桐君を好きな人、たくさんいるし」
「……」
「そんなに謝ってたら疲れるよ。後二ヶ月でバレンタインなんだからさ、これから告白される時期なんだから大変だよ? じゃあね」
上田さんが教室を出ていく。
俺は、窓から運動場を見た。運動場では運動部が一生懸命練習をしていた。しばらくして、明日香ちゃんを見つける。
明日香ちゃんは笑っていた。とても楽しそうに。時々険しくなったりもする。
上田さんに告白されたのはすごく嬉しかった。でも、明日香ちゃんにさっきの上田さんのように笑ってくれると嬉しいと思った。
今日は明日パソコンが使えなさそうなので投稿させていただきました。すみません。
この頃告白話が多くなりました。もうそろそろ、ラストスパートをかけないと……と思っていたら告白ばっかりになりました。読みづらくてすみません。(今更!?)




