四十一笑 告白結果
「明日香ちゃん?」
明日香ちゃんは勢いよく教室のドアを開けた。そして、すっきりしたような顔でこっちに
やってくる。
それから、光樹の前に立ち、光樹君の胸倉を掴んだ。
「なっ、おい、何だよ!」
明日香ちゃんに顔を近づけさせられ、顔を赤くする光樹君。
「光樹、放課後に話がある」
明日香ちゃんが言った瞬間、クラスがざわめいた。
「おお、ついに返事をするのか!?」「白石さん、オッケーするのかな」など、あちこちで声がする。
俺も気になっていた。明日香ちゃんはオッケーするのか? もし、オッケーしたら、俺はどうすればいい?
隼人君を見る。隼人君は息を呑んでじっとしていた。よく見ると、下唇を噛んでいる。隼人君も俺と同じ気持ちなんだ。
「い、今じゃ駄目か」
光樹君が勇気を振り絞って言った。しかし、明日香ちゃんは首を振って、
「駄目」
と言った。光樹君はちらりと俺らを見てから、明日香ちゃんに向き直り、頷いた。
俺は、家に帰ってきてから、ベットに横になった。仰向けになって目を瞑る。
光樹君は放課後、返事を聞いた後、連絡する、と言った。
俺は頷くしかなくて、仕方なく素直に帰ってきた。隼人君も同じ事を言われたらしくて帰っていった。
――今頃、返事聞いてんのかな……。
「はあ」と溜息をついた。
刹那、電話が鳴った。ビクッと体が反応して起き上がる。思いっきり部屋のドアを開け、電話に向かう。
受話器を握ると、やっぱり、声の主は光樹君だった。
「……高橋ですけど」
「光樹君!」
「ああ、片桐。返事なんだけど」
ぼそりと続けて光樹君が呟く。俺は大きく目を見開いた。
光樹君はこう続けた。
「俺、振られた」
「嘘!?」
「ほんと。明日香は誰とも付き合わないで、今までの関係でいたいって。俺と幼馴染で、お前とは特別な友達で、隼人は――」
光樹君が一つ間を空ける。
「色々話せる普通の友達でいたい、って」
「え!?」
俺は驚いた。光樹君を振ったのにも驚いたけど、隼人君を普通の友達の関係のままでいいだなんて。
明日香ちゃんは隼人君が好きだったのに――
「じゃ、これで」
「ちょと待って」
「ん? 何か聞きたいことか?」
「……光樹君は、それで、何て返事したの?」
「ああ、よく考えると、その方がいいかもなって思った。じゃあな」
光樹君が俺の返事を待たずに一方的に電話を切る。俺はゆっくりと受話器を置いた。
――光樹君、それは答えになってないよ。光樹君はそれでいいって言うわけないじゃんか。ずっと好きだったくせに。
俺は、小さく息をついて部屋に戻った。
うーパソコン一週間使えず、飢えていました。(笑)
これからも頑張って執筆します。