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特別な関係  作者: 夜明け
18/57

十六笑 林間学校!2

『え!』

 

 俺たちは小坂こさかみおさんの提案に驚いて声をあげた。

 現在、分かれ道に立っている。分かれ道は、どちらから言っても正解だと地図に載っている。

 小坂さんの提案は俺と光樹と星野ほしのりささんのチームと明日香ちゃんと小坂さんと隼人君に分かれるというなんとも無茶苦茶な提案だった。

 これは、俺にとってあまりいい提案じゃない。せっかく、明日香ちゃんと仲直りしようと思っていたのに……。

 ちらっと明日香ちゃんを見ると、顔を真っ赤にしていた。


「あ、そっか! あたしは邪魔モノかぁ……」


 それから、小坂さんはニヤニヤ笑いながら、皆を見渡し、意味不明な発言をした。邪魔モノってどういう意味だろう。


「そんなことないから!」


 明日香ちゃんが真っ赤になったまま否定する。小坂さんはやっぱりニヤニヤしていた。

 

「そう? でもなぁ……あっ、そうだ、片桐君、あたし達先に行こう!で、十分後に他のふたペアが出発ね。いいでしょ? 片桐君」


 急にふられて、俺は驚く。あんまり、いい提案って言えないので、口を濁す。


「えっ! でもさ……」


 目線を下に移してうつむくように言っていると、小坂さんはこっちにやってきて、耳打ちをしてきた。


「あたしが、あんたらを仲直りさせてあげる。それから、片桐くんの恋も応援してあげる」

「なっ、ええ!」

「大丈夫、もちろんばれないようにね」


 小坂さんはにっこりと笑った。顔が火照る。恋って、別にそんなんじゃ……。


「じゃあ、いこっか!」


 小坂さんは俺の手を引くと、分かれ道の方へ進んだ。






 しばらく歩いて、完全に明日香ちゃんたちが見えなくなると、小坂さんが呟くように言った。


「ねえ、何で仲直りしないの?」


 その答えに少し戸惑って答える。


「仲直りは、したいんだけど……その、しゃべりにくいし」

「……明日香はさ、もう、気にしてないと思うよ。反省してたしさ。だから、謝んなくても普通に声を掛けてあげれば、普通に話せるよ」

「でも……」

「大丈夫だって。明日香、頑固だから、明日香からは絶対に話しかけてくれないよ。明日香には本があるし、退屈しないだろうし、なんてったって村井君がいるしね」

「村井君って言うと――隼人君?」

「そう」


 何で、また隼人君が出るんだろう。光樹君も同じ事を言ってたような……。

 俺が不思議そうにしていると、小坂さんは「え!」と驚いた。


「まさか、知らないの!?」

「何を?」

「そっか……。片桐君、恋愛に疎そうだもんね。明日香もだけど」

「どういう意味?」


 小坂さんが、少し考える素振りをみせる。それから一拍置いて、言った。


「明日香は、村井君が好きなんだよ」


 ……。え、嘘! 全然気付かなかった。


「本当に!?」

「うん。あたしもよく、相談されたしね。あ、これ、あたしが言ったの秘密だよ? で、片桐君は明日香が好きなんだよね」

「ち、ちがっ……」


 俺が急いで否定しようとすると、小坂さんはくすりと笑った。


「大丈夫、わかってるから」


 俺は何も言えなくなり、そのまま黙った。


「本当に、大丈夫だって! あたしが協力してあげる!」


 小坂さんが何故か嬉しそうに声を張り上げて、言った。


 俺、明日香ちゃんが好きなのか……?

明日から東京の方へちょっくら行ってきます!

ということで、今日は二話投稿です!

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