10月27日 『読書の日』
今日は『読書の日』です。
今日から11月9日まで読書週間、今日はその初日なのです。
中国の唐の文学者・韓愈はこんな詩を息子に贈っています。
時秋にして、積雨霽れ、新涼郊墟に入る。
灯火親しむべく、簡編巻舒すべし……。
これは、秋の涼しい晴れた夜には、灯火の下で本を読むと良い……。
と言ってます。
みなさんは、小説家になろうのサイトをご覧になっているくらいですから、小説が好きだと思いますので、きっと読みかけの本があるでしょう。
本当は、明るいところで読書をするべきなのですが、韓愈の言っている通り、蝋燭の灯りを頼りに、文章を読み解いてみてはいかがでしょうか。
何だか昔の知識人になったような錯覚を抱きますので、試しにやってみると良いでしょう。
ここで一句。
揺らぐ火の ページをめくる 夜長かな
今、試験勉強をやらねばと思うものの、やはり息抜きも必要なので、好きな本を読んでいます。
私は、もっぱら図書館で借りてきた本を読むのですが、最近の図書館の貸し出しシステムは、ネットで予約したり貸期間を延長したりできるなど、非常に便利になりました。
ベストセラーの小説なんかも予約しておけば、いつかは自分の順番が回ってきて借りることができます。
ぜひ活用してみると良いでしょう。
しかしながら、図書館の中を歩いてノスタルジーを感じながら、面白そうな古い小説を探索するのも楽しいものです。
何かのきっかけになればと思い、私の好きな小説家とおすすめの作品を書いておきます。
東野圭吾
(スマートな読み易さはページをすらすらとめくらせ、アッと驚く展開に泣いたり笑ったりできる超一流エンタメ作品が目白押しである。容疑者Xの献身)
池波正太郎
(行間の間合いが秀逸、まさにペンは剣であり、キャラ立てが最高で敵にすら共感を覚える。剣客商売)
芥川龍之介
(美しい情景に人間の本質を剥き出しする物語は、短編でありながら、その読み応えは抜群。杜子春)
夏目漱石
(現代人では難解であるが、当時の日本を歩いているような気分を味わえ、知的にもなれる。草枕)
村上春樹
(詩的な文章表現はまるで絵画を鑑賞しているようで、不思議な官能を得られる。ノルウェイの森)
まだまだいっぱいありますが、このくらいにしておきます。
ああ、試験勉強しよっと笑