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10月3日 『水始めてかる』
今日から『水始めてかる』です。
秋分の末候である「水始めてかる」とは、稲刈りに備えて田んぼから水を抜いて、乾かす時季のことを言います。
春に植えた小さかった苗が、もうすっかり大きく育って黄金色に輝いています。
私の家は農家なのですが、このシーズンになると新米が食べられるのでテンションが上がります。
昔は自分たちで稲刈りをしてましたが、今ではライスセンターというお米を収穫して販売などしてくれる施設に頼んでいます。
時代とともに、田んぼをもって稲作を個人でやっていく農家は減少しています。
私の家では、苗は農協から買って、田植えは自分でやり、収穫はライスセンターです。
私の代になったらどうしようかな……。
ライスセンターに全部おまかせにして新米だけ食べるのが、一番楽ですが、田植えを手伝ったから新米が美味しいと感じていることができるわけで……うーん。
田植えだけは頑張って続けてみようかなと、しみじみ思います。