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第14話『礎』

 微かな声を目覚ましに、意識が戻っていく。痛み出す頭部と、無理な体勢に窮屈を感じ始め、目を開いた。ぼんやりした薄闇の景色に、ランプの明かり。その前で、一人の人間が立っている。灰色の肌と頭から突き出た角、細長い尻尾も見て取れる。しばらくぼーっと眺めながら、なぜここにいるか考え始めてやっと、起きている事態に気づいた。すぐさま警戒態勢に移ろうとするも、鎖に拘束されて身動きが取れない。

「起きたか」

 鎖が地面と擦れる音で、目の前の男はこちらへと目線を向ける。そこで、目の前にいる人間が人間じゃない事に気が付いた。

 所在不明の洞窟の中、兎獣人の子レポリは鎖に拘束されて地面に寝かされていた。目の前には一人の男。必死に目線を動かして状況把握をするレポリは、薄闇の中で隣にもう一人転がっているのを見た。レポリの友人、犬獣人のスティルだ。

「スティル!」

「…………んーぅ……」

 レポリの呼び掛けで目を覚ますスティル。同じく、異変に気づいて戸惑っていた。

 すると、目の前の男はこちらへと歩み寄ってきた。人の形を成した人では無い存在。不穏で危険な香りが漂う。

「まさか実在するとはな、獣人」

「何なんだよ、お前!? ふざけんな、殺すぞ!!」

 レポリは男を睨み付けて牙を剥く。そんなレポリを上から見下ろし、男は不敵な笑みを浮かべていた。

「へぇー、威勢がいいねぇー」

「気持ち悪ぃその顔面を食いちぎってやる!」

 それを聞くと、男はレポリの腹を鎖の上から躊躇なく蹴り飛ばした。

「レポリ!!」

 ガードもできず、腹に一蹴り決まったレポリは呼吸が詰まって咳き込んだ。それに構うこと無く、男はレポリの長い耳を掴んで引っ張り、無理やり持ち上げた。全体重が耳に集中し、激痛にレポリは叫ぶ。

「聞きたい事がある」

「ぅぅう゛……は、離せよぉおおッ!!!」

「仲間が他にもいるだろう、獣人が。案内してくれるか?」

「死ね!」

 レポリは引っ張られながらも、男の顔面に唾を吐きかけた。男は表情を崩さずに笑顔のまま、吐きかけられた唾を拭うと、レポリの顔に拳を叩き込んだ。反動は持ち上げられている耳に響き、皮膚が裂けて出血した。

「お前が断る事に一回、罰を与えよう。黙秘は否定と捉える。何回耐えられるか、楽しみだ。さあ、教えてくれ、獣人たちが生活している場所を」

 男は拳を構え、笑顔を振りまく。まるで心のないような様に、スティルは怖気を震った。

 それでも、レポリは男の問いに答える事はなく、再び拳は振るわれた。レポリは屈する事なく無言を貫く。何度も拳が叩き込まれる音を聞かされるスティル。自分に何かできる事は無いかと、必死にもがくも鎖を解く事はできない。そうして十発目の拳がレポリを襲った時、ついに限界を迎えた右耳は根元からブチリと引きちぎれ、レポリは地面に落下した。右耳が欠損し、その激痛に叫び声をあげるレポリ。

「あーあ、大事な大事なお耳がちぎれちゃったねぇ」

 男はレポリの右耳を手で伸ばして長さを確認し、ゴミのように投げ捨てる。そして、叫び声を上げているレポリの腹を蹴り上げて黙らせると、今度は左耳を掴んで引っ張り上げた。

「さぁ、続けよう。お仲間の居場所を教えてくれ」

「やめろぉおッ!」

 スティルは身体を捩らせながら男の足元へ近づくと、その足首に噛み付いた。しかし、簡単に振り払われ、スティルは男に頭を踏み付けられて身動きが取れなくなった。

「君はおあずけだ。しばらく地面でも舐めてろ」

「おい……その足、どかせ!」

 痛みを堪えながら、振り絞るように言葉を吐き出したレポリ。顔面は幾度と殴られて腫れ、辛うじて開ける瞼を上げて男を睨み付ける。

「お仲間の居場所を教えてくれたらね」

「ぶっ殺してやる!」

 またも振るわれる拳の鈍く生々しい音が響いた。すると男は笑顔を崩し、呆れた顔でため息を吐いた。

「あー、もういいよ、飽きた。犬に聞くわ」

 男はナイフを取り出すと、それをレポリの顔に向けて構える。

「それじゃ、さようなら」


─『インクジェットヴェント・汀撥(みぎわばね)(せつ)』─


 破裂音と共に飛沫が上がった。レポリの耳を掴む男の手首がスパリと切断されると、切断面に水飛沫が上がって腕を跳ね除けた。男は激痛で叫び声を上げる。

「生きてるか、お前ら!!」

 岩陰から長筆を手に、エシは飛び出した。その惨状を見て、顔をしかめる。片耳がちぎれ、顔が腫れ上がったレポリの姿。近くで地面に転がって泣いているスティル。そして、目の前にいる謎の男。

「クソがァ! いってえぇええっ!!!」

 男は切断された手を押さえて呻く。

「ゲス野郎、どうだ? 痛ぇだろ、身体が引きちぎれんのは!!」

 エシは苦痛に悶える男の隙を狙い、ナイフを持つ手を長筆でぶん殴り、ナイフを落とさせた。そして、間髪入れずに全身全霊のアッパーを顎へ決め、男は地面に倒れた。

 そのタイミングで、岩陰から師匠こと私、狐火木ノ葉登場。地面に倒れているスティルとレポリの回収。二人分の重みで引きずりながらになって申し訳ないが、そのまま担いで出口へ遁走する。

「な、なんで、ここに?」

 レポリは引きずられながらそう尋ねる。

「助けに来たに決まってるじゃん!」

 もっと早く来れたら良かった。スティルは何もされてない様子だが、レポリはかなり痛め付けられている。子供にこの仕打ちは、えげつない。逃げに徹しているが、心の底では怒りが煮えて仕方がなかった。戻って男をボコボコにしてやりたい。

「お姉さん! あのお兄さんは!?」

「心配いらないよ、スティル! エシは強いんだからね?」

 エシが敵を相手しているうちに、私は獣人二人を連れて洞穴の外へ。出口は蔦が張り巡らされ、洞窟自体が外から見えないように工夫がされていた。テディルタが見逃してしまうのも納得だ。蔦を掻き分けて外へ。麓の山林に出る。

 一旦、スティルとレポリを地面に下ろすと、私は魔納具から長筆を展開。筆を空へ指す。

炎柱長筆(バーナーステッキ)

 上空へ向けて炎柱を放った。夜の空に伸びる炎は、上空飛行中のテディルタなら絶対に目に付く。所謂、発炎筒だ。すると、たったの十秒でテディルタが到着した。

「スティル、レポリ!!」

「うっ、お……怒られる……」

 耳を引きちぎられて大怪我のレポリは、それよりも怒られる事を危惧していた。テディルタはそんなレポリの怪我を見て、目を細める。

「これは……誰の仕業だ?」

 テディルタは鎖に捕らわれた二人を見て、私へと問い掛けた。尻尾を地面に何度も叩き付けていて、腹立たしそうなのが伺える。自分が疑われているんじゃないだろうかと、その気迫に冷や汗が湧いた。

「こいつが犯人だぜ」

 そこにタイミング良く、蔦を掻き分けて洞窟からエシが戻ってきた。意識を失っている男を引きずって。

「師匠、鍵はこれです!」

 エシは男から奪ったのだろう鍵を掲げて見せつける。その瞬間、意識を失っていた男が目を覚まし、隠し持っていたナイフをエシへと向けた。エシはその動きに気づいていない。

 しかし、不意打ちの一撃はエシに当たらなかった。男の動きを誰よりも早く察知したテディルタが、瞬時に移動。尻尾に付いている針を男の胴体に叩きつけたからだ。エシは寸前まで気が付くことなく、背後に瞬間移動してきたテディルタに驚いて尻もちをつく。

「死に真似までして……みっともない男ね」

 テディルタは針を突き刺した男をそのまま尻尾で持ち上げると、振り回して岩壁に叩きつけた。岩壁にヒビが入る程の勢いでぶつかった男。完全に意識が飛んだだろう。骨も何本か折れたに違いない。

「今すぐ殺しても良い。けど、子供たちを傷つけたお前は、そのまま毒で苦しんでから死ね」

 地面に転がる男を一瞥すると、テディルタはすぐさま獣人の子たちへと駆け寄る。エシは男から奪った鍵で、二人の鎖を解錠した。拘束から解かれて自由の身となったレポリを、テディルタは思い切り抱き締める。予想外の行動に、レポリは毛を逆立てて驚いた。

「ごめんなさい」

 一言、左耳から聞こえたテディルタの声。てっきり怒られると踏んでいたレポリは、その言動に対して言葉が出なくなっていた。ただ無言で強く抱かれ、固まってしまう。

 微笑ましくも悲しげな様に、傍目の私は心がギュッと縛られた。救出できた一方で、もっと早く助けられたのならばと、負い目を感じているに違いない。

「レポリをすぐに村へと連れてく。スティルは頼む」

 テディルタは私へとそう言って、背中の翼を大きく広げた。レポリを連れて飛行し、直接村へと移送するらしい。レポリはそれを理解して、テディルタに一旦待ってもらう。それから私たちの前へ出たレポリは、モジモジとしながら声をかけた。

「あ、あの……ごめんなさい。……俺、その……」

 レポリは震える声で必死に言葉を出そうとしている。近くで見て、ちぎれた右耳の傷が痛々しい。何の謝罪か不明だが、今はテディルタに一秒も早く送ってもらった方が良いだろう。

「……? まあ、後で聞くよ、少年! それよりも今は──」

「水かけてごめんなさい」

 レポリは泣きながらも、喉から言葉を吐いた。

「エシ、だってさ」

「本当だよ、お前。ノートビッチャビチャなんだが」

「ごめんなさい!」

「まあいいわ、気に病むな。師匠のような人間は少ない。人間に恨みを持つのは当然なんだろ。逆も然りだ。これに懲りたら、もうむやみやたらに村を飛び出すんじゃないぞ」

「……うん」

「あとお前、忘れもんだ」

 エシは拾っていたレポリの右耳を手渡す。

「治るかどうかは知らないが、早く処置してもらえよ」

 そうしてレポリはテディルタに持ち上げられて、空へと消えていった。

「お姉さん!!」

「ぐふッ!?」

 スティルが私のお腹に突っ込んできて、押し倒された。スティルは私にくっつくと泣き始める。スティルもまた、捕らえられて恐怖に震えていたのだろう。私はスティルをヨシヨシして落ち着かせる。是非とも自宅に連れて行きたい。かわいい、すき。

「無事でよかったよ、スティル」

 しばらく抱き着いて離れなかった。その間にエシは、壁面に叩きつけられて完全に伸びている男を観察していた。人ならざる存在。頭部の角、細長い尾、灰色の肌。獣人族とも似て非なるもの。人間界の宿敵である悪魔族だ。なぜ悪魔族が地下五階層の秘境にいるのか。獣人を捕まえて何をするつもりだったのだろうか。聞こうにも本人が失神していては確認のしようがない。それに、テディルタに毒針を打たれていて、時期に死ぬらしい。

「ざまぁねぇぜ、ゲス野郎が」

 エシは軽蔑の目を向けると、男へとペッと唾を吐き捨てた。

「師匠! 帰りましょー! さすがに腹が減りました!」

 エシにそう言われて思い出す、晩御飯抜きで捜索していた事に。途端に腹の虫が暴れだした。今ならどんなものでも美味しいって言えそうだ。空腹は最高のスパイスなんて良く聞く。一仕事終えた後の飯はさぞ美味しいだろう。なんなら、今目の前のスティルを食べるのもありだ。そんな事を思っていると、本能からか、スティルは私から距離を取った。その隙に身体を起こす。

「良し! 帰ろぉー! 晩御飯が待ってるぜぇええええ!!!」

 私はエシとスティルを引き連れ、獣人村への帰路へ。余談だが、テディルタに救出完了を知らされなかった狼獣人は、あの後数時間は捜索に出ていたという。テディルタ曰く、

「嫌がらせじゃない。忘れていただけだ」

 と、供述した。狼獣人とテディルタの闘いは続く。


 獣人村へ無事帰還。負傷したレポリはテディルタの手により、いち早く医者の元へと移送。医者ノスタルの類稀なる技術によって、引きちぎれた右耳は無事縫合された。

 私とエシは一仕事を終えて村長宅へ戻ると、心配げに右往左往していた村長が暖かく出迎えてくれた。誠に残念なことに、晩御飯のスープは冷えきってしまったらしいが、冷えたスープもまた美味しかった。

 それから、村長が気をつかって沸かしてくれていたお風呂をお借りして汚れを流す私たち。あ、別々にね。期待してるとこ申し訳ありませんがねぇ!

 そして村長に一時的に衣服をお借りして就寝に就いているところ。汚れた衣服は村長が洗ってくれるらしい。もうもはや言うまでもなくお母さんだった。

 横並びに敷かれた三人分の布団。私とエシ、村長の三人が横並びで眠る。必然的に男のエシは端で眠り、私は真ん中で挟まれ、隣に村長というポジション。

「夜も深まりましたねぇー」

 就寝から三十分ほどして、薄闇の中で私は呟いた。

「……師匠?」「んん?」

 エシも村長も、私の声に反応する。まだ誰も寝付いていないらしい。

「所で村長さん?」

「は、はい?」

「モテるでしょー?」

 薄闇に隠れているが、ニヤニヤとしながら私は村長に訊ねる。

「あぁあ〜ぇえ? どうでしょうかねぇー」

 なんとも言えないリアクションが帰ってくる。

「好きな人はいるの?」

「あ、え……言わないといけない感じ?」

 その答えはつまり、イエスと同義である。確信となった。村長は誰か好きな人がいる。

「へぇ〜……どんな人なのさぁ〜?」

 私はニンマリした顔で訊ねる。ニチャアとか言い出しそうな程には糸を引いている。

「師匠、一体何をお考えですか?」

 就寝中の突然の閑談に、エシは私へと疑問を浮かべる。

「エシも好きな人とかいる?」

「あ、いや、自分はそういうのは──」

「なになにぃ〜、気になる方でもいるのかなあー?」

 修学旅行気分だった。男子的な所で言う夜更かしゲームのように、恋愛話に花咲かせたくなってしまった女の性である。男勝りが何を今更言うのだろうか、なんて思う貴方の気持ちはプライスレス。

「そ、村長が何か言いたいらしいですよ!」

 エシは的を村長へと付け替える。

「……あ〜、狐火さん? そういう貴方こそ好きな人がいるんでしょう? どうです、ちょっと聞かせてくださいよ?」

 的の付け替えが回る。回覧板か何かだろうか。

 私は特段好きな人はいない。人の恋愛事情を聞くのが好きな反面、自分は恋愛感情を持つ事がなかったので話す事もなかった。改めて、自分のタイプを真剣に考えてみる。

「無難だけど、趣味が合う人が良いかなぁー。ゲームとかアニメとか……あ、分からないか。とにかく趣味が合わなきゃ反りも合わんってもんじゃん? まあ、白馬の王子様は未だに現れてくれませんがねえ!」

「それは他の男が師匠の魅力に気づけぬ馬鹿ばかりって事ですよ!」

 なんて本心か師弟関係からか、エシはそうへつらう。

「違いますよ、師匠ー! 師匠は自分を見下げすぎなんですよー」

「ふふ、それじゃあエシくん。私に惚れちゃっても良いのよ?」

「あ、自分は結構です」

 心做しか室温の低下を感じる。

「君たちはまだ若いんだし、チャンスなんていくらでもあるよ。さ、夜も深くなってきたし、寝るよー」

 欠伸をしながら村長はそう言って話を終わらす。身体の向きを変える音がして静まった。




「……エシ」

「……なんですか?」

 小声の囁き声でエシに訊ねる。

「……やっぱり好きな人いるんじゃないの?」

「師匠、懲りませんね……」

「狐火さん、聞こえてますよ」

「んん、なんですか村長?」

「寝てくださいね……」




「エシ」

「……なんですか、師匠?」

 ため息のような音を後に、エシは反応する。

「村長寝たかな?」

「……師匠の方が近んですから、確認してみたら良いじゃないですか?」

「……村長ー」

「狐火さん? 寝てくださいね、良いですか?」




「エ──」

「狐火さん?」

「Zzz……Zzz……」




「エシ」

「なんなんですか、師匠?」

「鼻くそってあるじゃん?」

「はい?」

「歯には歯くそ、耳は耳くそ、目は目くそ、下のはくそ。穴から出るくそはつまり穴くそって事?」

「師匠、何を言っているんですか?」

「狐火さん」

「Zzzzzz……」




「エシ」

「な、なんですか?」

「耳垢って事はさ、目垢、鼻垢、歯垢?」

「師匠、穴から出る垢はつまり、穴垢って事ですね」

「ブフッ……穴垢? それは草」

「狐火さん」

「Zzzzzz……」




「師匠」

「おぉおw? 何?」

「穴垢」

「ブッ……www」

「……そろそろ外に出そうかな!」

「「すいません!!!」」




「……師匠」

「ふ……な、なにw」

「目やに、鼻やに、歯やに、穴やに」

「プッ……wwwなんそれwwwやめろ、寝ろしwww」

「分かった! 今すぐ外に出す事にします!」

「いや、今のは私じゃないでしょ! ノーカンノーカン!!」

「師匠、人に罪を擦り付けるなんて、飛んだクソ野郎に成り下がりましたね、ヤニ野郎!」

「ブブッ! いや、それwただのヘビースモーカーやんけwww」

「はぁ〜……そろそろ寝ましょうね」

「「はーい」」







「寝た?」

「師匠、まだ起きてたんですか?」

「完全に覚醒しきってるんですがそれは……」

「……穴クソ、穴垢、穴のヤニ」

「ふ……www三段活用www?」

「師匠って馬鹿ですよね?」

 このやり取りを後数回程繰り返し、ようやく私とエシは眠りについた。村長はやれやれとため息を吐き、一番最後に就寝に入る。翌日、村長の目の下にクマが住み着く事になるのだが、それはまた明日の話。今は一時の夢の世界へと誘われるだけである。

 寝癖の悪い私に巻き込まれ、隣のエシは安眠できてなかったらしい。気がつくと布団の外に叩き出されていたと言う。改めて自分の寝癖の悪さを痛感した。起きると身体が反転しているんだから、もう困ったもんですよ。

一体どういう寝方をしたらそうなるのか、私も知りたいところだった。

 どうも、星野夜です。暇が暇を持て余し、私は今日も暇を謳歌している。暇じゃない時ばかり創作意欲に火がつく癖に、暇な時はやる気が消失する現象に名前をつけてくれ。


 さあ、第14話。行方不明の二人を救出する回でした。などと宣うが、実際は村長宅の話の方が容量を得ている。実質、就寝回と言えよう。

 しかしまあ、旅行などで旅館やホテルに友達と泊まると、なぜこうも深夜帯にテンションアゲアゲになっちまうのでしょうか。俗言う深夜テンションプリーズな訳ですが、なぜなのか。あの深夜帯が何だかんだ旅行の中で、一番楽しい瞬間だった気がします。


 うわあー、旅行行きてえー。ここしばらくはずっとヒキニートやってるから、旅行のあの字もないし、旅行にあの字はないんだよ。旅行に行くなら厳島神社とやらに行ってみたい所ですね。海上浮遊鳥居をこの目に収めたい。なんなら真下まで行きたい。


 金がねえです。引きこもりは黙って篭ってろ。そんな事を言われた気がしましたので、部屋に籠って執筆活動でもします。

 以上、インドア過激派の小説作家、星野夜でした。

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