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プロローグ
「エシ!」
「任せてください、師匠ッ!」
ダンジョン地下四階層荒地。岩肌が剥き出しになっていて、植生の少ないその地の上にて、私、狐火木ノ葉とエシの二人は戦闘の真っ只中だった。岩を模した四足歩行の豚のような生き物が相手だ。その肌に生え渡る岩肌は岩漿の熱を通さず、細菌の侵入を防ぐらしい。しかし、魔法攻撃に耐性が低く、火属性魔法以外であれば火力不足でない限りは攻撃が通るとの事。
エシと呼ばれる男子は、その手に持つ細長い筆を構え、魔力を込める。
「インクジェットヴェント・漣打!」




