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400年越しの願い  作者: 神船一
入隊
29/51

新人が来るのです!♪

 今日は、待望の新人が来ると私達ナイトビジョンズのリーダーである、もげきという珍しい苗字をもつ美女。美里さんから聞いてから、ずっとわくわくしていました。普段通りでいようとしていてもどうしても、どんな子なのかが気になって仕方がありません!年齢は私より、一つ下の男の子らしいけど……。格好いい子かな?それとも、かわいい系かな?

 本当にわくわくがとまりません!!仲良くなりやすい子がいいな♪いつ、新人が来るか分からないけど、いつも通り学校には行かないといけませんね。ちゃんと、いつも通り7時40分に家を出て行きます。高校自体は遠いわけないじゃないですけど、道中で何があるかわからないので、15分前行動は基本ですよね。

「では、行ってきます!」

他のナイトビジョンズのメンバーに声をかけてから玄関へ向かいます。殆どのメンバーさんは、任務で夜遅かったりするので、返ってくる声は数人です。いつもと同じ、高校指定のローファーを履いて扉に手をかけます。

瞬間。

エレベーターの扉が開いて、乗り込みます。超高層ビル用のエレベーターなので、200階からの移動でも、時間はそんなにかかりません。これが、400年前のものだったら、2.3分はかかったのではないのでしょうか。勿論、そんなもの使ったことないので、分かりませんが。プライバシー保護のために、このエレベーターは1人が乗ったら、他の階では止まらない様になっています。便利ですよね。

 そんなどうでもいい事を考えている間に1階のフロントに出ます。

「おはよーございます。」

「おや、エリちゃん。おはようさん。」

同じマンション。と、言っても800人ほどいますが、その中でも数少ない知り合いのおばさんです。おばさんは関西の出身らしいのでこの辺では聞き慣れない不思議な日本語を使います。今は、都市と都市の移動が楽ではないので、方角的に正反対のおばさんがこの都市にいるのかは謎です。


もしかしたら、おばさんはスパイなのかもしれないですね。本当にスパイだったらいつかは私達と闘う事になるのかもしれないので、とても残念です。マンションから出た所で、学校のクラスメイトに出会いました。

「お、ゆっちゃんおはよう。」

「ん?恵理か、おはー。今日も可愛いねー。」

「宿題やった?」

「やったよ。」



 つつがなく、授業を受けて家に戻ってきます。フロントに来たところで、スイッチに手をのせます指紋と、動脈やらのいくつもの個人認証方法をコンピューターが認識して、目的の階を自動で選択してくれます。いつも、通りの時間に帰ってきて皆さんのお夕飯を用意します。皆さん戻ってくる時間が違うので、大変ですけどね。まず、手を洗い。エプロンをつけて台所という名の戦場に向かいます!

やっぱり、新人さんの分も用意した方がいいのでしょうかね?そもそも、まだつかないのですかね。

アレ?ゆみさんがいらっしゃいませんね。何処に行かれたのでしょう?

「どなたか、ゆみさんがどこにいるかご存知ないですか?」

「あーゆみさん?新人を呼びに行ったみたいよ。」

同じ女性構成員の方が応えます。

もう19時なのにまだ来ないなんて、どれだけ遅いんですかね。道が混んでるんですかね?料理を作り終えたところで、8割がたの方が戻ってこられます。

皆さんで、世間話をしながらいただくご飯は美味しいですね。

「おや、もう8時ですか。私は宿題をしないとなので、ここらで失礼しますね。」


シンプルな自分の部屋。同年代の人の部屋を見せていただいたときには、ARの男性歌手の映像が流れていたり。グッズが置いてあったりするのですが、私の部屋にはその手のものは何もありません。今日の宿題は、数学Aと生物ですね。私の苦手教科です。

でも、頑張ります!!


「は!?」

寝てしまいました!!宿題は真っ白です!大変ですよ。急いでやらないとです。でも、喉が渇いたので、お水を頂きましょう。もう12時55分ですか。


 おや、玄関の所に誰かいらっしゃいますね。誰でしょう。そっと近づきます。男の子です。私より年下の。もしかして、この子が新人の・・・。


 ふっと、彼が手を挙げました。何か持っています。あ、あれは?

400年前の銃と呼ばれた武器ですね。でも、それを一体どうするのでしょう。そして、そのまま普通の動作のようにご自分の頭へと持って・・・

「何してるんですか!」

つい、叫んでしまいました。

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