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400年越しの願い  作者: 神船一
移動の末にたどりつく場所
13/51

この世界の現状

 カイ君を通した『リーダー』による道案内を続けること20分、どんだけ広いんだよここ!なんでこんな地下施設が広いの!?

「ゆみさん、なんかここ広すぎませんか?」

答えはゆみさんからではなく『リーダー』から返ってきた。

「それは、私達が前からあった謎の施設に色々手を加えて勝手に基地にしちゃったから、誰にも分からないの。あ、そこ左ね。」

「それっていいんですか?実は旧自衛隊の秘密施設とか。」

 自衛隊に「旧」が付く理由は、現在世界各地では自国「専門」の武力組織はなくなったからである。世界に残っている武力組織は大きく分けて二分される。一つは大戦によりもう組織として機能できなくなった組織。そしてもう一つ。旧自衛隊が属する方は、大戦により被害を受けた国と地域の復興を支援・援助する組織である。こちらも、世界規模での組織となっているはずだ。各地に残った被害の少ない軍隊はすべて統一して、「国援軍こくえんぐん」と呼ばれている。国援軍も一応の武装の準備はあるが世界がこの状況ではどこの国も組織も戦争をしようなどとは考えないので実質活動は、旧自衛隊の活動を大規模にしたものだ。

 「旧自衛隊?あーそっか、2040年だと「旧」自衛隊呼ばわりだったのかー。」

ゆみさんが残念がった。

「え、違うんですか?」

自分の知識に対して不安を抱く。でも、時代が違うという話だったからこの時代では違うのかもしれないな。

「今は違うんですか?」

一応確認をとる。

「そう、今はもう「旧」自衛隊でも国援軍でもないのよ。」

やっぱり、違ったのか。無知な俺のためにゆみさんが説明を始める。

「今じゃ、自衛隊より戻って日本軍なのよ。」

「日本軍ってあれですか?第二次世界大戦の時の・・・。」

「そう、その日本軍、でも正式名称は日本軍じゃないのよ、正確には『日本軍事制御委員会』といって自衛だけだけではなく、世界の戦争地域に趣き、釣り合いをとる活動を行っているのよ。どうすれば一番世界的な影響などが少なく軍事問題を解決できるかを考え行動をするの。彼らの頭脳は世界第一位のスーパーコンピューターである「TOKYO」よ、人間が最終チェックして実行する。それが今の日本軍よ。」

「それって、世界では戦争があるってことですか?」

「そうよ。第三次世界大戦なんてとっくの昔の事のように復興した国は復興して当時より進歩しているのよ、でも一つだけそこから変わって無い事はあるわ、それは日本が世界の頂点に君臨している。これだけは変わってないわ、他はだいぶ変わったのに。」

「今は何年なんですか!」

ここまで世界が変わっているなら俺のいた2040年から10年後とかってわけではなさそうだ、おそらくもっと変わっているのだろう。

「そうね、ここまで話して教えないのはちょっと可哀そうよね。」

「今は、新東京歴290年よ。旧西暦で言えばちょうど2440年ね。」

え、旧西暦?

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