序章
これからオレが話すのは、どこにでも居る普通の青年の話である。
キミ達と同じ世界に生まれ、育ち、過ごしていく。
この話には、沢山の人が出てくる。
その為、もしかするとキミの名前が出てくるかもしれない。
この話は、一部好ましいように改竄されている。
その為、辻褄が合わないところがあるかもしれない。
この話は、複数の人の視点で語られている。
その為、青年自身がどう考えていたか正確には分からない。
この話は僅か二十四時間足らずのうちに終わってしまうが、実話であるため今も終わっていない話である。
この話の後、青年がどうなったかはキミ達が好き勝手に考えてもいいし、青年が語ってくれるのを持っても構わない。
この話には恐らくキミが出てくるだろうが、この話に出てくるキミとこの話を聞いているキミは別人である。
この話には恐らくキミが出てくるだろうが、もしかするとこの話に出てくるキミとこの話を聞いているキミは同じ人物かもしれない。
この話の半分は虚構で出来ており、信じがたいものである。
この話の半分は真実で出来ており、否定しがたいものである。
前置きはこのくらいにして、そろそろ話を進めることにしよう。