俺、そっくりさんとケモ美人発見。
ふうっ、やっと出来た。
しかし、地震がやばいねぇ、、、
(群馬は大したことはないけど、周りがエライ目になってるな)
親戚は家がめちゃくちゃになってるって言うし、、
(地震小さいのがしょっちゅう来るし、、)
それでは、本編どうぞ。
はーい、ナイフとフォークだけ持たされて戦場に行かされるくらいテンションがダダ落ちの俺でーす。はぁorz
なに?訳がわからない?考えるな、感じろ←おバカ
さて、先程の話が終わるとドアの外から若い女性が顔を覗かせた。オフィスレディ、所謂OLだ。
乙女と言うにはやや歳が苦しいが、おばさんというほど老けてもいない、ちょうどお姉さんと言ったところか。
目尻の小さな黒子がなんとも魅力的である。俺のタイプじゃあないがね。
「主任、説明終わりました?」
すかさず山武が振り向く。
「あぁ、経験者を準備室に連れてっといてくれ。
残りは俺が連れてくから。」
「はぁい。あ、そうだ、西月さんと未経験さんもうレク室に居ますよ。
早くしろって文句垂れてましたよ?」
「エッ∑(゜Д゜)
やべえ時間かけすぎたか。
いやいや、あいつが早過ぎるんだよ。そうに違いない。」
「主任またキャラ作ろうとしたんでしょ、長続きしないんだから止めたらいいのに。」
「いやぁ、せっかくだしカッコつけたいじゃない?
ま、俺はカッコつけなくても十分カッコいy」
「ハイハイ、早く行かないとまた怒られますよ?
それじゃあ経験者さん連れてきますね。
この中で世界癌と交戦経験がある方は私について来てくださーい。」
山武のイタい発言を軽く聞き流した若い女性は、椅子から立ち上がった二人を連れて部屋から出て行った。
部屋を出て行った二人が笑いをこらえていたのはきっと見間違いじゃないだろう。
「ほいじゃ、残った連中は俺について来てくれ。」
さっきのアレをたいして気にしてない辺り、いつもあんなやり取りをしているのだろう。多分。
女性と二人がでていってすぐに山武も部屋のドアを開け、外へ出るようにと皆を促した。
あるものは眠たげに目をこすり、あるものは緊張した面持ちで、皆席を立ち山武についていき、俺もそれに習い、席を立って後を追った。
正直、めんどくさくなってきたのはここだけの話だ。
………10分くらいかかっただろうか、かなりデカイ観音開きのドアの前に到着した。
ここに来るまでは世間一般の大学と大して変わらない、清潔感と無愛想な飾り気のない白い廊下だった。
ただ、通路でぼちぼちと見かけるドアは、羊の頭蓋骨が付いていたり、迷彩柄でネットが張ってあったり、「ミキティーーー!!」とか書いてあったり、極めつけはスワンが堂々とドアから生えていたりと、廊下とマッチするドアは一つとして無く、中々にカオスが過ぎていた。
「おし、全員いるか?
、、、いるな。
ここがレクリエーション室、今度からは世界癌対策室になる部屋だ。これから世界士として何かあったときに集まるのはここだからな、場所は覚えとけよ。」
山武の手でドアが開かれ、続いてついて来た人達がぞろぞろと部屋に入る。
部屋の中はこれまた、どこぞの大学の講義堂のようにだだっ広く、軽く百人分の椅子と三人用の机が並んでおり、教壇とホワイトボードもあったりする。
既に半分程は人で埋まっており、それなりに話し声が聞こえてくる。
「それじゃあ、適当に空いてるとこに座っといてくれ。」
そう言った山武は、最後尾にいた俺が入るとドアを閉め、教壇に小走りで向かった。
教壇で待っていた人になにやら叱られているようだが、部屋にはたくさん人の話し声が飛び交っているので、こちらにまでは聞こえて来なかった。
ついて来た人達は俺も含めて、各々に空いている椅子に座った。あるものは賑やかな一角に座り、あるものは人の疎らな一角に座った。
俺も適当に、人があまりいない方に座ろうと思ったが、そこで驚くべき光景に出くわした。
ピコピコ♪
「あっ、やべっ、避けられねアボーン(゜Д゜)」
ポチポチ♪
「あほぉ今死ぬやつがどこにおるねんうわぁい!」
デローン♪
「ゴメッ(ゝ∇6)☆」
ドカーン♪
「バーロー早う戻って来んかい、うちがくたばってまうやろひゃい!」
ぴっぴりぴー♪
「あ、死んじゃった」
デデーン♪
「はぁ、、勝たれへんわぁ、、あそこで尻尾はあかんやろ、、、容赦ないわぁ、、、」
「まあ、二人だと限界あるよね。」
「せやねぇ、、、」
女性が二人、PNPでゲームに興じている。
(PNPとは、某携帯ゲーム機に酷似しているゲーム機で、出ているソフトも酷似している。同じくBSという二画面折りたたみ式のゲーム機もあったりする。
神もゲームするのだ。)
それだけなら何も不自然はない。
問題は、ゲームに興じている女性方である。
片方は関西弁を喋り、体中に動物のようなふさふさの毛が生えており、顔立ちはタヌキと人を足して2で割った、垂れ目の大変可愛らしいものだった。ケモナーの俺にはたまらなく、美人として捉えられる。
それだけなら単なる一目惚れフラグで終わりだった。
だがもう片方は、俺と姿形が似ていた。鏡越しに見た自分と、余りにも似過ぎている。
一瞬ギョっとしたくらいだ。
いわゆるドッペルゲンガーと言って遜色ないだろう、それだけ似ていた。
だが、よく見ると細かい違いがいくつか見受けられた。
体の色は真っ白で、いくらか俺より細い。僅かながらくびれも見られる。
逆に爪は真っ黒だが、よく手入れされているのか艶やかに光っていた。俺の爪を見ると若干くすんでいた。
目は大胆不敵と表現するのが相応しいだろう、キリッとした挑戦的な雰囲気を醸す赤い目だ。
俺は二人を横目で見つつ、椅子二つ後ろの席に座った。
どうしてあそこまで似ているのか。
この界隈で言う神の姿は、その神の本質を表しているという話をリリから聞いたことがある。
動物に近い姿をしている神は、それだけその動物のイメージに込められている性質を強く持っているという。
例えば、犬なら忠実や信頼、猫なら自由や好奇心、狐ならしたたかさや賢さ、という具合だ。
もっとも、あくまで本人が抱くイメージなので、他人とその動物に対する認識が違うこともあるが。
問題は、俺と白い彼女だ。
まずもってこんな生き物は見たことがない。
少なくとも俺の記憶にはないし、リリも知らないという。白い彼女は知っているかも知れないが。
まるでバケモノ、そう形容するのがたやすい姿だが、だからこの姿が何を表しているのかが全く分からない。クトゥルフ神話にでも出てきそうだと言われても遜色ないだろう。
要は自分自身が何者なのか全く訳がわからないが故に、周りが普通に接してくれていても、俺自身が勝手にコンプレックスを抱いてしまっていた。
この姿になってから最初の三年は自分の姿が自分自身のものだとは認められなかった。
だが、俺だけでなく、似たような神がいる、同族がいるというだけで、勝手に安心している自分がいた。
なんとも自分勝手な話である。相手は俺なんかと同族扱いして欲しくないかもしれないのに。
自分の姿形に自信を持っているのならば尚更だ。失礼にも程がある。
安心の中から出てきた恐怖が俺の中で頭をもたげ始め、勝手に一人で脳内百面相していたその時、教壇からマイクのスイッチが入る音が聞こえた。
「あー、あー、マイクテストマイクテスト、生麦生肉生もやし、生麦生肉生もやし」
……………なんでもやし?
いやぁ危ない危ない、危うくシリアスになるところだった(-.-;ゝ)
(おバカ!シリアスにするならシリアスにしろよ!
安定しないのは見苦しいんだよ!俺的に!)
ふっ、残念だったな。
この小説にシリアスはまだ早い、まだまだシリアルでいてもらわなくてはな。
(なにカッコつけてんだよおバカ!
それに、また俺の名前が出てないじゃねえか!)
あ
(あ、じゃねえ!
あと、いつになったら俺は戦えるんだ!変態ばっかり出てきて兵器全然出てこねーじゃねーか!)
あああああああああぁぁぁぁぁぁ、、、、、
(くらぁー!逃げんなぁー!!)