プロローグ
やあやあどうも、皆さんコニチワー
俺かい?俺ぁはしがない、、、アレ?なんだっけ?
あぁいやすいませんね、どうも自分の事が思い出せなくて。
おかしいっすね?二十歳くらいの男で人間だったのは覚えてるんですがねぇ?
あと覚えてるのは、、世界各国の兵器、、と、、自分はケモナー、、だな。
なんでこんなもん覚えてんだか。
まあ、そんなこんなで只今、あっしは真っ白な空間におりやす。
俺がいつからここにいたのか、何処からきたのか、全くわかりましぇん。
しかし、少なくとも分かっていることが一つあります。
それは、、、
「ヒマァァァァァ!!」
「待たせたね「ウワァァ!!」そんな驚かなくてもいいんじゃないかい?」
いきなり俺の後ろに現れたのは、世間一般でいう所のょぅι゛ょだった。
しかし、ょぅι゛ょにしては口調が丁寧だし、それ程舌足らずでもない。
なんだコイツは。
このょぅι゛ょ、格好はフリフリがたっぷりとあしらわれたピンクの超本格的ゴスロリ服に身を包み、
ショートヘアの上に大きな白いリボンを着けている。
どっからどうみてもょぅι゛ょです、本当にありがとうございました。
「うん?まさか僕のこと覚えてないのかい?」
「俺の知り合いにぼくっ子ょぅι゛ょはいなかったと記憶してるが。」「困ったね、、、ちょっと強めにやり過ぎたかな?
まあいいか。」
なにをやり過ぎたんだ?
つーかこのょぅι゛ょ、今俺の考えを読んだ?
「ょぅι゛ょとはレディに向かって失礼じゃないかい?
でも、口に出さなかっただけ褒めてあげよう。
君は僕のお気に入りだからね。」
そう言うなりょぅι゛ょは俺の足元にぱたぱた駆け寄ってきたかと思うと、腕を伸ばして股を撫ではじめ、、、、
「っておぉい!」
素早く、可及的速やかに俺の一本槍をガードする!
「どうしたんだい?ご褒美だよ?きもちいいよ?」
「バーロー、ょぅι゛ょに触られて悦ぶような変態じゃないし!
なぜわざわざ、きもちいいの所だけ舌足らずになる!
つーか、そもそもお前誰だよ!」
「まだ思い出せない?ょぅι゛ょに触られて悦ぶ変態だったくせに、、クスクス、しょうがないなぁ、、
僕は創造神、リティリミィ・クオンツハリリディレオ。
リリって呼んで貰えるとうれしいな?
あ、ちなみに歳は二百を軽く越えてるから、合法だよ?」
そう言うと、ょぅι゛ょ改めリリは俺の前でスカートを摘んで丁寧にお辞儀した。
「はいぃ?」な に を 言 っ て る ん だ こ の ょ ぅ ι ゛ ょ は 。
「そういうことだから、記憶が戻るまでご褒美タイムだねっ☆」
「いやっ、いやいやいや、ダメだって。」
「なんでさー、ぶーぶー
(`З´)」
こうしている間にも俺の男の純情を狙っているリリ。
油断ならん。
「で、リリが神様なのは分かった。理解できてないけど。」
「それは分かったとは言わないんだよ?
まぁ、とりあえず信じてもらえるってことでいいね?」
「そうそう。そういうこと。
まず信じないと始まらないしね、理屈は抜きにして。
で、俺はなんなの?何者?何様?どちらさま?」
リリはニマッと微笑み、俺の股を狙うのはやめたが、代わりに無言でおんぶを要求してきた。
「おんぶしろってか?」
「抱っこでもいいよ?ただ、その場合君のおくちを頂くけどね」
「、、、おんぶさせて頂きます。」
リリをおんぶして、とりあえず何処へともなく歩きだす。
リリの身体からは、神様とは思えないほど人間めいた温もりが伝わってきた。
「、、、リリ。」
「ん?なんだい?」
リリと合ってからまだ答えが聞けていない問題を聞いてみる。
「俺は誰なんだ?」
「知りたい?」
「もちろん。」「物事には順序があるよね?例えば算数ならまず最初は数字の種類から、足し算、引き算、掛け算、割り算、、、とくるね。
ここまではいい?」
「おう。」
関係なくね?
とは思ったが、最後まで聞いてみる。
「そして、君が君自身のことを知るためには、まず神にならなくちゃいけない。
お分かりかな?」
・・・・・・・・・・・・
「はいぃ?」
これが、全ての始まりだった。