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あなたが、「可愛い」って言ってくれたあの日から、私の時間は動き出したの―――……。
高校の入学式、オドオドしていた私の手を引いて仲良くなってくれて、こんな私を「可愛い」って言ってくれた。
好きよ、好き、好き、好き、好き、好き……言葉じゃ表しきれないくらい愛してるの。
なのに、だめ。
他の子なんて見ないで。
私だけを見てよ。
私のあなた。
私はあなただけなの。
あなたがいないと生きていけないの。
周りも邪魔しないでよ。
ねぇ、どうして私から離れていくの?
何におびえてるの?
ああ、そっか、周りに取り巻いてくる女がウザイのね?
それなら、大丈夫。
私が守ってあげるよ……あなたを……。
さあ、私の部屋に来て……。
離されないように、邪魔されないように、私とひとつになりましょう?
私の体の中で……。
「うふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」
甘いものが好きなの、これ以上ないくらい好きよ。
どんどんこの口に押し込んで、喉の奥に滴っていく甘さを体中で感じるの……。
あなたのその目、口、すべてが好きよ、好きでたまらないの。
だからその甘さで私を満たしてほしい……。
体を、心を、全てを……。