大日本帝国軍 戦力
大日本帝国陸軍:常備兵力 60万人の内訳
満州・アムール正面(対ソ連):約 25万人
シホテルーシ共和国との共同防衛に当たる精鋭。弾丸列車沿線に配置。
日本本土・台湾・朝鮮(治安・即応予備):約 25万人
1932年から「本土」となった地域をカバー。志願制により練度が極めて高い。
南洋・円ブロック諸国・ペルシア等(海外派遣):約 10万人
資源地帯の守備と、同盟国(シャム、エチオピア等)への技術指導を兼ねる。
《b》《big》装甲車両《/big》《/b》
《b》大正12年式軽戦車乙型 (1934年)《/b》
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全長 4.4 m エンジン換装(ディーゼル化)に伴い機関室を再設計。
全幅 2.2 m 接地圧低減のため、履帯幅を僅かに拡大。
全高 2.1 m 維持。低シルエットで生存性を確保。
重量 10.8 トン ディーゼルエンジンと装甲強化分で増加したが、ギリギリの橋梁制限内。
速度 42 km/h トルクの太いディーゼルにより、初速と登坂力が劇的に向上。
※不整地でも25km/h以上を維持可能。
航続距離 300 km ディーゼルの燃費向上により、作戦範囲が飛躍的に拡大。
※補給なしで長城から奉天まで走破可能。
主砲 九一式37mm戦車砲(長砲身) 貫通力強化型。距離500mで30mmの装甲板を貫通可能。
※将来的なソ連戦車(BTシリーズ等)との交戦を想定。
副武装 6.5mm 車載重機関銃 同軸配置。弾薬数3,000発を積載。
装甲 前面 30 mm / 側面 16 mm **避弾経始を導入した新設計砲塔。
車体前面は30mmに増厚され、当時のあらゆる対戦車ライフルを無効化。
フェンダーや雑具箱には「鋼紙」**を使用し、軽量化と空間装甲効果(HEAT弾対策の走り)を持たせた。
エンジン 統制型空冷直列6気筒ディーゼル 出力 200 hp。
研究所主導で規格化された「統制エンジン」。
整備性が極めて高く、部品はトラックと一部共用可能。
懸架装置 シーソー式サスペンション(改良型) 転輪を大型化し、ゴムの質を向上(南洋資源)。
悪路や塹壕の突破能力が向上。
接合方式 全溶接構造(電気溶接) 完全にリベットを廃止。被弾時のリベット飛散による死傷事故ゼロ。
通信装備 短波無線機
架橋戦車、戦車指揮車等の派生系が存在する。
大正12年式ベース「重加農牽引車」の独自設計
戦車型の優秀なコンポーネント(エンジン、懸架装置、全溶接車体)はそのままに、牽引車としての任務に特化した大胆な改修が施されているはずです。
砲塔の撤去と低重心化: 九一式37mm戦車砲と砲塔を完全撤去。これにより約1.5トン〜2トンの軽量化と劇的な低重心化を実現。急斜面で重い砲を牽引しても、車体が後ろに引っ張られてウィリー(横転)するリスクを抑え込んでいます。
弾薬・人員輸送スペースの確保: 砲塔跡地から車体後部にかけて、開放式または幌掛けのキャビンを新設。ここに加農砲の組み立てを行う屈強な砲兵たち(6〜8名程度)が搭乗し、さらに床下には15cm砲弾や装薬、組み立て用のジャッキや工具類を積載します。
大出力ウインチの搭載: 車体後部、あるいは床下の最適な重心位置に、エンジンの動力を直接取り出すPTO駆動の大型ウインチを装備。泥濘で砲架車がスタックした際や、陣地の急勾配に砲床を引き上げる際、このディーゼルパワー直結のウインチが命綱となります。
避弾経始の恩恵: 戦車型から受け継いだ前面30mmのスロープ装甲は牽引車にも残されています。これにより、万が一敵の砲撃圏内に展開したり、パルチザンの待ち伏せに遭った際も、貴重な重砲兵とエンジンを小銃や対戦車ライフルから完全に防護できます。
《b》大正12年式装軌装甲車(1934年)《/b》
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仕様 乙型データ 変更点・備考
全長 3.8 m 通信アンテナ基部追加により僅かに延長。
全幅 2.1 m 変更なし(地方橋・狭隘路対応維持)。
全高 2.0 m 砲塔形状を洗練。視察装置強化により僅かに高くなる。
全備重量 7.5 トン 通信機器・追加装甲により微増したが、許容範囲内。
乗員 3名 車長兼砲手、操縦手に加え、**「通信手」**を追加。
装甲 複合防弾構造 表面焼入鋼(12-20mm)+内張鋼紙(10mm)
※鋼紙をスポールライナー(破片飛散防止材)として内側に貼り付け、被弾時の乗員生存率を劇的に向上。
主武装 九一式37mm戦車砲 初速・貫通力を向上させた長砲身型に換装or大正14年式重機関銃
※対戦車戦闘も意識。
副武装 6.5mm 車載重機関銃 変更なし。冷却効率を上げた持続射撃型。
空冷ディーゼル 出力 200 hp。
最高速度 50 km/h エンジン出力向上とトランスミッション改良により高速化。
通信装備 短波無線機
弾薬運搬型
武装撤去、荷台拡張(最大積載量約2.5〜3.0トン)
用途:前線への弾薬・燃料補給、歩兵分隊の後方支援
特徴:荷台に防水シートと固定ベルトを標準装備
簡易クレーン車輌型
車体後部に小型油圧クレーン(揚程3〜4 m、吊り上げ能力1.5〜2.0トン)搭載
用途:飛行場建設時の資材吊り上げ、塹壕構築時の木材・土嚢運搬
特徴:クレーン操作は車内から可能。安定性確保のためアウトリガーを装備
ドーザータイプ
車体前面に排土板(幅約2.5 m、高さ約0.8 m)装備
用途:塹壕・対戦車壕の構築、簡易道路整備、飛行場滑走路の整地
特徴:油圧駆動式排土板。角度調整可能
軌上輪タイプ
車輪に鉄道軌道対応のフランジ付きゴムタイヤを装着(着脱式)
用途:鉄道上での高速移動・警備、鉄道沿線の偵察・補給支援
特徴:軌道上速度約50〜60 km/h。鉄道部隊との連携を前提
牽引タイプ
後部に大型牽引フックとウインチ装備
用途:砲兵・工兵資材の牽引、破損車両の回収、塹壕構築時の重資材運搬
特徴:牽引能力約5〜7トン。ウインチは油圧駆動
等の共通コンポーネントとしてもバリエーション開発がなされる。
軽戦車 装甲車共に1928年以降にディーゼルエンジンへと換装と共にマイクロサイズ・バルカナイズドファイバー装甲の強化がなされた
《b》昭和4年式兵員輸送車(貨物車)《/b》
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全長5.4m
全幅1.9m
全高2.7m
重量3.5t
乗員数3名(運転席)
装甲・武装
装甲
なし
主武装
非武装
副武装
なし
機動力
速度
60km/h
エンジン
直立6気筒水冷ディーゼルエンジン
60hp/1,500rpm(通常)82hp/2,800rpm(最大)
ボギースプリングサスペンション
行動距離
400km
《b》昭和5年式半装軌装甲車《/b》
{IMG239302}
全長5.80m
全幅1.95m
全高2.7m
重量7.00t
乗員数3名+兵員12名
装甲・武装
装甲
鋼板6mm
MBF6mm
武装
大正14年式11mm重機関銃×1
機動力
速度
50km/h
エンジン
日野重工統制型一〇〇式発動機DB52型
空冷直列6気筒ディーゼル
134hp/2,000rpm
懸架・駆動
半装軌式
装軌部 シーソー式連動懸架
タイヤ部 ボギースプリングサスペンション
行動距離
300km
戦車随伴車として、昭和4年式を基にエンジン出力向上、半装軌化・装甲化したもの。
《b》昭和6年式四輪駆動車(くろがね四起)《/b》
{IMG239305}
乗車定員
2名/3名
ボディタイプ
2ドアフェートン
ロードスター
駆動方式
四輪駆動車
パワートレイン
エンジン
日野重工統制型一〇〇式発動機DB52型
空冷直列2気筒ディーゼル
最高出力
33PS/3,300rpm
変速機
4速MT
サスペンション
前
ウィッシュボーン式独立懸架
後
半楕円リーフスプリング支持の固定軸
車両寸法
ホイールベース2,000mm
全長3,550mm
全幅1,250mm
全高1,500mm
車両重量約1,060kg
その他
最高速度
80km/h
偵察・指揮・伝令車両
《b》昭和6年式四輪駆動大車(くろがね大起)《/b》
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乗車定員
4名
ボディタイプ
4ドアフェートン
ロードスター
駆動方式
四輪駆動車
パワートレイン
日野重工統制型一〇〇式発動機DB52型
空冷直列4気筒ディーゼル
50hp/1,500rpm
変速機
4速MT
サスペンション
前
ウィッシュボーン式独立懸架
後
半楕円リーフスプリング支持の固定軸
装甲
鋼板6ミリ
MBF6ミリ
車両寸法
ホイールベース
全長4,000mm
全幅1,700mm
全高1,800mm
車両重量1.9トン
その他
航続距離
550km
最高速度
70km/h
軽装甲機動車両
車両後部シート上の天井に円形半円ハッチが取り付けられている。
そこから、武装を手に戦闘が可能。
《b》昭和10年式軽便2輪《/b》
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1. エンジン・駆動系
エンジン: 75cc 4ストローク単気筒 OHV(空冷)
1930年代当時、英国のVilliersなどが小型エンジンを得意としていましたが、信頼性の高い4ストロークをあえて採用。
最高出力: 約2.5〜3.0馬力
変速機: 3段マニュアル(遠心クラッチ未完成の場合は手動クラッチ)
駆動方式: 完全密閉式マイクロバルカナイズドファイバー・ケース
金属より軽く、石跳ねによる変形に強いケース。チェーンの寿命を当時の基準の3倍以上に伸ばします。
2. 車体・サスペンション
フレーム: プレス成形鋼板アンダーボーンフレーム
1930年代はDKWなどがプレスフレームを採用しており、量産性と剛性を両立。
フロントサス: ボトムリンク式(グリスアップポイント付き)
ホイール: 17インチ・ワイヤースポーク(当時の標準的な細身タイヤ)
吸気ボックス: マイクロバルカナイズドファイバーの多層構造による消音器。
「エンジンの音よりも、鳥の声が聞こえる」ほどの静粛性を目指し、隠密偵察(軍用)と深夜の帰宅(民生用)に対応。
空挺部隊仕様に、ハンドルシート折り畳み仕様有り
燃料タンク: シート下配置
カラーオリーブドラブ(つや消し)
積載強固な鋼鉄製大型キャリア
ブラックアウト・ライト(遮光板付)
重量80kg
最高速度
50〜60km/h
《b》《big》1個分隊装備《/big》《/b》
《b》昭和5年式歩兵装具《/b》
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部位素材構成
主ベルト (帯革)厚手綿帆布 × レーヨン混紡58パターンの幅広ベルトを再現。縁をレーヨンで補強し、擦れを防止。バックルは真鍮製ではなく、1930年代に流行した「ベークライト」や鉄製に。
弾薬ポーチ (前盒)バルカナイズドファイバー58パターンの大型ポーチの形状を、硬化紙で成形。軽量かつ防水性が高く、三八式/九九式の5発クリップをそのまま放り込める箱型構造。
ヨーク (肩吊帯)綿帆布 × レーヨン裏地肩に当たる部分は厚手の帆布。肌に触れる裏面には、滑りの良いレーヨン生地を使用。58パターンの特徴である背面のCリング固定を、日本の伝統的な「蛸足」紐に変更。
水筒入れ綿帆布 × 鉄製フレーム58パターンのような「ポーチごと包む」形式。水筒本体はアルミ製だが、ケースの底面をバルカナイズドファイバーで補強し、強度を確保。
雑嚢 (大型後嚢)薄手帆布 × レーヨン防水加工背面のキドニーポーチ(腎臓部ポーチ)を一体化。人絹にゴム引き加工を施し、雨天時の防水性を向上。
《b》昭和5年式鉄帽《/b》
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1. 構造図解
鉄帽本体(クロムモリブデン鋼)の内側に、以下の3層構造を組み込みます。
第1層:VF製メインリング(外枠)
鉄帽の内壁に沿うように、厚さ2〜3mmのVF板をリング状に配置。
鉄帽本体とこのリングの間に10mm程度の空隙を作ることで、弾丸の衝撃による「鉄帽の凹み」が直接頭蓋骨に達するのを防ぎます。
第2層:VF製サスペンション・アーム
メインリングから頭頂部に向かって、十字型にVF製の板を渡します。
VFは適度な弾性があるため、従来の綿入りパッドよりも優れたバネ効果を発揮し、爆風の圧力を分散します。
第3層:布製ハンモックとスウェットバンド
直接頭に触れる部分には、調整可能な布製ストラップを採用。
額に当たる部分のみ、吸汗性の高い人工皮革(またはVFを薄く加工したもの)を貼り付けます。
《b》昭和6年式拳銃《/b》
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全長約175mmSIG P239やGlock 19(187mm)より一回り小さいサイズ。
銃身長約85mm (3.3インチ)フロントヘビーを避けるための限界サイズ。
全高約130mm10発のマガジンを収めつつ、小指が余らない適度な長さ。
全幅約30mm1.5列マガジン採用により、九四式よりは厚いが握りやすい。
重量(本体)約780gスチール・バルカナイズドファイバーフレームを想定。現代のポリマー機より重いが安定する。
装弾数10 + 1発護身用として十分な火力を確保。
作動方式ショートリコイルティルトバレル式((ブローニング・タイプ、リンクレス・カム式):
S可動パーツを廃止し、金属の斜面同士を滑らせて銃身を下げる方式。
撃発方式外装ハンマー式シングルアクション
S&W M39のバレルを短くし、南部十四年式の優雅なグリップ角度を持たせつつ、九四式のようなコンパクトな塊感を加えた銃」
《b》昭和10年式機関短銃《/b》
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口径
8mm
銃身長
264mm
ライフリング
4条右回り
使用弾薬
8x22mm南部弾
装弾数
20
作動方式
シンプル・ブローバック方式、オープンボルト
全長
470mm(着脱式ストック展開時650mm)
発射速度
600発/分
発射機構にオープンボルト方式を採用した単純な構造となっており、砂や泥に強いという高い信頼性を確保した上で、工業基盤が貧弱な地域でも大量生産できる程の生産性を実現している。
生産性を向上させるため、全体的に部品数を減らし、レシーバーやグリップのフレームなどの主用部品の多くをプレス加工して製造している
従来の円筒型レシーバーではなく、スチール板を用いた四角形の箱型レシーバーを採用している。ボルトもレシーバーと同じく円筒型ではなく、四角形の箱型で、ボルト重量を前方に置くべく、銃身を包むような設計をしている。
このボルト内部に銃身後端が深く入り込む構造のボルトは「ラップアラウンド(包み込む)・ボルト」と称され、銃の全長を短くし、フルオート射撃の制御を容易にすることができる他、マガジン挿入口は自動拳銃と同様にグリップ内を利用することができる。
空挺部隊、戦車兵等の自衛用装備である
大正14年式実包
6.5×50口径弾リムレス
「高純度・管状グラファイトコーティング火薬」
小銃・軽機関銃汎用のライフル弾
弾頭仕様
形状:ボートテール(船尾型)の採用
弾頭の後部をわずかに絞り込む「ボートテール形状」を導入。
これにより空気抵抗を劇的に減らし、弾速の低下を防ぐ。
→ 遠距離でも高い運動エネルギー(=貫通力)を維持して着弾する。
材質:黄銅被甲と硬化鉛
ジャケットを「ギルディング・メタル(黄銅系)」に変更し、銃身への付着を減少。
中の鉛芯にはアンチモンを多く配合して硬度を上げ、着弾時の変形を遅らせて「突き刺さる力」を高めた。
三十八式のもの8mmよりも、4mm増え鋼板12mmを撃ち抜けるようになる
なお、鋼芯徹甲弾が後に開発される。
《b》昭和09年式自動小銃《/b》
(Type 9Automatic Rifle / 1934 Model)
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【基本諸元】
種別: 自動小銃(分隊長向け制圧火器)
口径: 6.5mm
使用弾薬: 6.5×50mm リムレス 一四年式実包
作動方式: ガス圧利用式、ティルトボルト閉鎖
全長: 約 990 mm
銃身長: 450 mm
重量:4.0kg
ライフリング: 4条右回転(254 mmにつき1回転)
装弾数: 20発(着脱式箱型弾倉、下部装填)
弾倉寸法
高さ145mm
前後幅80mm
厚さ約25mm
薬莢のテーパーにより緩やかに孤を描く
発射速度: 600〜700発/分(推定)
【構造と特徴】
機関部構成:
完全密閉・広クリアランス: 砂塵や泥の侵入を防ぐ密閉構造だが、内部はあえて工作精度を大きく取っており、異物が混入しても作動不良を起こしにくい設計。
部品点数100点
通常分解約10点: ユニット化が進んでおり、戦場での分解結合が容易で小さな部品を紛失しにくい。
銃床・握把:
素材: 赤褐色または黒色のマイクロ・バルカナイズドファイバー(MVF / 鋼紙)製。木材より強靭で湿気に強い。
形状: フルオート制御に適した直銃床と、独立したピストルグリップ。
床尾板: 近接戦闘(打撃)を想定した頑丈な金属製。
照準装置:
リアサイト: 機関部後端(射手の目の直前)に配置されたピープサイト(覘孔式)。頑丈な金属ガード付き。
フロントサイト: 銃口付近のガード付きポストタイプ。
銃口装置:
V字拡散型 消炎制退器: 発砲炎をV字状に上方へ拡散させ、視界確保と位置秘匿を行うと同時に、反動を約30%軽減する。
操作系・その他:
セレクター: 右手親指で操作可能な位置にある大型レバー。「安全/単射/連射」の切り替え。
弾倉レバー: トリガーガード前にあるパドル式レバー。泥だらけの手や厚手の手袋でも確実に操作可能。
二脚兼被筒: 銃身下部に折り畳まれた二脚を展開して依託射撃が可能。畳んだ状態では脚部がハンドガード(フォアグリップ)となる。脚部は熱から手を守るためMVFで厚く被覆されている。
着剣: 三十年式銃剣を装着可能。
駐留軍への優先配備
《b》大正15年式歩兵銃(短小銃)《/b》
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(Type 15 Short Rifle)
【開発背景】
「長い銃はトラックや装甲車で邪魔になる」という機動部隊からの要請により、歩兵銃と騎銃を統合した**「汎用短小銃」**。
三八式歩兵銃のアクションをベースに、リムレス弾対応と短縮化、そして照準器の近代化(覘孔式)を行ったモデル。
史実の九九式短小銃のコンセプトを、6.5mm弾で、かつ15年早く実現したもの。
【主要諸元表】
口径 6.5×50mm リムレス 一四年式実包。
全長 1,100 mm 三八式(1,275mm)より17.5cm短縮。
銃身長 650 mm 短くなったが、改良火薬により初速低下はわずか。
重量 3.8 kg 銃身を肉厚にし、連射時の熱変形を防いでいるため、重量は三八式とほぼ同じ。
作動方式 ボルトアクション アリサカ・アクション改(リムレス排莢用フック改良)。
装弾数 5発 クリップ装填。
照準器 覘孔式 目の近くにある穴から覗く方式。素早い照準と高い命中精度を実現。
初速 730 m/s ボートテール弾の使用により、遠距離での威力減衰が少ない。
有効射程 500 m 実用戦闘距離では十分な性能
付属品 折り畳み式単脚
《b》昭和9年式携帯擲弾銃《/b》
{IMG239291}
(Experimental 50mm Portable Grenade Gun)
【基本諸元】
口径: 50mm
全長: 約 750mm(ストック込み)
銃身長: 254mm(10インチ / ライフリングあり)
重量: 約 3.8kg(八九式重擲弾筒の4.7kgから、台座を廃してストック・緩衝材を追加した想定)
作動方式: 中折れ単発式/高低圧燃焼方式
使用弾薬: 五〇粍二段圧榴弾(専用弾)、または明治43年式榴弾(強反動・緊急時のみ)
【射撃性能】
最大射程: 320m
有効射程: 300m(点目標に対して命中が期待できる距離)
初速: 低速(約 60〜70m/s 推定)
※八九式の本来の初速より落とすことで、反動抑制とサイトの狙いやすさを両立。
【構造的特徴】
1. 銃身(254mmショートバレル)
八九式の半分近い短さですが、高低圧理論により、短い距離で効率よく加速するため無駄がありません。取り回しが良く、市街戦や森林戦で引っかかりにくい長さです。
銃身には八九式同様のライフリングが刻まれており、弾道を安定させます。
2. 照準器(簡易フリップアップ式)
精密なダイヤル式ではなく、素早いサイティングに適した**「起倒式リーフサイト」**を採用。
倒した状態: 50m〜100m(直射・近距離用)
起こした状態: 200m、300m(目盛りに合わせる)
これにより、「見えた敵を即座に撃つ」ことが可能です。
3. ストック(複合緩衝銃床)
前回議論した**「ひまし油樹脂(硬化バイオポリマー)」と「駐退バネ」**の複合システム。
見た目は太く短い木製ストックのようですが、後端の黒い樹脂パッドが分厚く、射撃時にストック全体が沈み込むように動きます。
《b》昭和10年式軍衣《/b》
{IMG239294}
1. 「二重斑点」による距離感の喪失
大きなパターン:
国防色(緑)とタン(黄土色)が大きな雲のような塊を作り、遠くから見た時に「人型」のシルエットを分断します。
小さなパターン:
その中に散りばめられた小さな斑点(緑・タン・ライトグレー)が、近くで見た時の「木漏れ日」や「落ち葉」のテクスチャを再現しています。
特に**「ライトグレー」の使い方**が秀逸です。これが空の抜けや岩肌に見えることで、全体が暗くなりすぎず、深い奥行きを生んでいます。
2. 軍衣のデザイン
機能的なポケット配置:
胸に2つ、腰に2つの計4つのポケットがあり、収納力が高いです。
史実の九八式軍衣などよりも着丈が短めで、ボックスシルエットに近いように見えます。これは**「昭和5年式歩兵装具」を上から装着することを前提としたデザイン**でしょう。
襟:
折襟(開襟可能)のデザインで、通気性が良さそうです。昭和10年式防護装備を着込んでも首元が苦しくならない配慮が見えます。
《b》昭和10年式 鋼紙製特殊防護装備《/b》
{IMG239293}
この装備は、兵士の肌着(コンバットシャツの祖先)に最初から5mm厚の「鋼紙」が組み込まれた状態で支給されます。
1. 胸甲:一体型胸部防護シャツ
構造: 丈夫な度詰めコットン製のアンダーシャツの胸部・腹部に、精密にプレス成形された5mm鋼紙プレートを内蔵。
軍規格: プレートには「軍用機材」であることを示す軍章と、製造年、ロット番号が刻印されている。
タクティカル運用: 現代のプレートキャリアと同じく、心臓と肺を保護する最小限の面積に絞ることで、匍匐前進時の胸の反りを許容し、射撃姿勢を妨げない設計。
2. 手甲・脛甲:四肢防護緩衝帯
手甲: 腕抜き(アームカバー)状の布地に鋼紙を縫い付けたもの。これを軍服の下に装着。
脛甲: ゲートル(脚絆)の内側に、あらかじめ成形された5mm鋼紙が差し込まれている。
目的: 前線での「断片防御」を主任務とし、砲撃による飛散物(石や金属片)から兵士の戦闘継続能力を守る。
3. 5mm厚の軍事的合理的理由
「鋼鉄」以上の利便性: 5mmの鋼鉄板を身体に密着させると重すぎて動けませんが、鋼紙は比重が軽く、兵士が「着たまま全力疾走」できる限界の厚みが5mmです。
非金属ゆえの戦略的優位: 1930年代の磁気探知機や、初期の電波警戒装置を無効化するための「非金属・挺身部隊」用装備。
補給の容易さ: 航空機工場や装甲車工場の「端材」や「規格外品」を再利用して製造できるため、資源の乏しい国でも全軍に配備可能な「現代的タクティカルアーマー」となります。
《b》大正14年式軽機関銃《/b》
{IMG239292}
(Type 14 Light Machine Gun)
【開発背景】
「砂塵に強いが給弾が不安定」だった従来の軽機(ホッパー式)から、給弾機構を**「箱型弾倉」**へと刷新したモデル。
中身は信頼性の高い南部式(ガス圧作動)を維持しつつ、外見は後の九六式/ZB26に近いスタイルへと進化した。
「油を塗る必要がない」「ジャムらない」ことから、兵士からの信頼は絶大である。
口径 6.5×50mm リムレス 一四年式実包専用
全長 1,050 mm
銃身長 550 mm 内面クロームメッキ
重量 8.3 kg
作動方式 ガス圧作動・閉鎖ブロック式
給弾方式 30発 箱型弾倉
発射速度 550 発/分
銃身交換 迅速交換式 楔止め式
照準器 プリズム式眼鏡(2.5倍)
付属品 銃剣着剣装置 陸軍
に取り付けが可能である。
互換(14年式の物は取り付けられない)がある。
《b》《big》主力火砲《/big》《/b》
《b》昭和4年式十糎榴弾砲《/b》
重量
1,750kg
砲身重量 343kg
砲口径105mm
砲身長2090mm
砲口初速454m/s
最大射程10,800m
仰俯角-5°~+45°
水平射角左右20°
後座長1100~1170mm
装甲貫徹力であるが、徹甲弾の場合、鋼板貫通限界厚は射距離1500mで63mm、射距離1000mで70mm、射距離500mで76mm、射距離100mで83mm
自動車牽引用にリーフスプリング式のサスペンションにパンクレスのゴムタイヤを備え、最大牽引速度は40km/h
《b》昭和2年式山砲《/b》
諸元
重量
536 kg (放列砲車重量)
94 kg (除砲尾、砲身重量)
砲弾
榴弾甲 榴弾乙 九〇式尖鋭弾 九四式榴弾 九〇式榴霰弾 九〇式鋼性銑榴弾 九五式破甲榴弾 九〇式発煙弾 九〇式照明弾
等
口径
75 mm
銃砲身
1,560 mm(20.8口径)
砲尾
右方向へ開く水平スライド鎖栓方式
仰角
-10 – +45度
旋回角
左右各20度
初速
392 m/s
最大射程
8,300 m
素早い組み立てと分解ができるように設計され、11部品に分解でき、駐退、後坐、復位の装置によって特徴づけられた精密かつ威力のある兵器
自動車牽引用にリーフスプリング式のサスペンションにパンクレスのゴムタイヤを備え、最大牽引速度は40km/h
《b》昭和9年式十五糎榴弾砲《/b》
制式名称昭和9年式十五糎榴弾砲
全備重量4,140kg
砲身重量1388kg(閉鎖機共)
口径149.1mm
砲身長3,523mm(23.6口径)
初速540m/s
最大射程14,900m
高低射界-5°~+65°
水平射界左右15°
自己緊縮砲身の採用やリーフスプリングを用いたサスペンションシステムなど、迅速な放列布置が可能であるなど性能のみならず運用性や、砲自体の操作性も良好。
自動車牽引用にリーフスプリング式のサスペンションにパンクレスのゴムタイヤを備え、最大牽引速度は40km/h
《b》大正14年式中迫撃砲《/b》
諸元
種別: 迫撃砲
口径: 81.3 mm
砲身長: 1,269 mm
重量: 67 kg
性能
俯仰角: +45〜+80度
旋回角: 左右各3度
初速: 196 m/秒
最大射程: 2,850 m
発射速度: 20発/分
迫撃砲は歩兵科隷下砲兵部隊運用とする
《b》昭和2年式十二糎迫撃砲《/b》
砲口径120mm
砲身長1535mm
放列砲車重量260kg
砲弾初速239m/秒
射程60~4,200m
発射速度15発/分
水平射界10度
俯仰角+40 - +80度
迫撃砲は歩兵科隷下砲兵部隊運用とする
《b》昭和4年式三十七粍砲《/b》
砲口径37mm
砲身長1,706.5mm(約46口径)
初速700m/秒(徹甲弾)
706m/秒(榴弾)
後座長380mm
放列砲車重量327kg
砲身重量75.5㎏(閉鎖機共)
最大射程6,700m(徹甲弾)
7,000m(榴弾)
俯仰角-10~+25度
水平射角左右各30度
200mで55mm(第一種防弾鋼板)/32mm(第二種防弾鋼板)
500mで46mm(第一種防弾鋼板)/27mm(第二種防弾鋼板)
1,000mで34mm(第一種防弾鋼板)/21mm(第二種防弾鋼板)
1,500mで26mm(第一種防弾鋼板)/16mm(第二種防弾鋼板)
《b》昭和9年式十五糎加農《/b》
口径149.1mm
砲身長7,860mm(52.7口径)
初速907m/s(九三式尖鋭弾)
砲身重量6,781kg
放列砲車重量24,314kg
最大射程26,200m
高低射界-7°~+45°
方向射界120°
本砲は口径149.1mmの重加農で、野戦重砲のような機動力はなく、砲床上に固定して運用する。砲身車・砲架車・砲床車の3台に分載された九六式十五糎加農は、放列砲車総重量が24,314kgに達し牽引車によって運搬された。
自己緊縮砲身の採用やリーフスプリングを用いたサスペンションシステムなど、迅速な放列布置が可能であるなど性能のみならず運用性や、砲自体の操作性も良好。
自動車牽引用にリーフスプリング式のサスペンションにパンクレスのゴムタイヤを備え、最大牽引速度は25km/h
《b》大正14年式重機関銃《/b》
急速に発達する航空機や、今後登場が予想される装甲車両に対し、射程と威力が不足することが判明した。
また、水冷式は冷却水の確保が困難な寒冷地や砂漠での運用に制限があり、重量も過大であった。
これらを克服し、**「歩兵が分解して運搬でき、敵の軽装甲車両を粉砕し、航空機を撃墜できる」**汎用重機関銃として開発された。
口径 11×80mm リムレス
「一一式重実包」。11×60mmから薬莢長を20mm延長し、装薬量を増大。初速と貫通力を飛躍的に向上させた。
作動方式 ガス圧作動式 史実のホチキス(ガス圧)を洗練させたロングストローク・ピストン。汚れに強く、寒冷地でも動作確実。
冷却方式 空冷式(銃身交換機能付) 水冷廃止。銃身には放熱フィンが刻まれ、把手を持つことで、過熱時に数秒で予備銃身と交換可能。
給弾方式 金属製非分離式ベルト 従来の保弾板や布ベルトを廃止。50発または100発の金属リンクベルトを使用し、持続射撃能力を向上。
全長 約 1,450 mm 強力な反動を受け止めるため、大型化。
銃身長 900 mm 長砲身により火薬の燃焼エネルギーを最大限に活かす。
重量 38 kg(本体)+ 25 kg(三脚) 重いが、主要部(銃身・機関部・三脚)に3分割して歩兵搬送が可能。
発射速度 450〜550 発/分 重機関銃として制圧力を重視しつつ、銃身過熱を防ぐため抑制気味に設定。
初速 880 m/s 11mmの巨弾をマッハ2.6で撃ち出す。
有効射程 2,500 m 光学照準器を使用した場合。最大射程は6,000mを超える。
貫通力 20mm / 500m 鋼板に対する数値。当時のあらゆる軽戦車、装甲車を蜂の巣にできる。
大日本帝国空軍/海軍航空隊 昭和一〇年式・航空戦力テクニカルレポート
《b》昭和一〇年式 汎用戦闘機 一型(甲/乙)《/b》
(1935 Type 1 General-Purpose Fighter)
史実における「零戦(海軍)」と「一式戦・隼(陸軍)」の設計思想を統合し、さらに数年分の進化を前倒しした**「究極の単発単座戦闘機」**です。空軍向けの陸上基地仕様(甲型)と、海軍向けの艦載仕様(乙型)が存在しますが、部品の八割が共通化されています。
【機体諸元】
* 全幅: 11.2 m(乙型は空母のエレベーターに合わせ、主翼外側2.5mが油圧で上方に折り畳み可能)
* 全長: 8.8 m
* 全高: 3.1 m
* 自重: 1,750 kg / 全備重量: 2,450 kg
* 翼面荷重: 115 kg/m²(史実の零戦より重いが、後述の強力なエンジンと特殊フラップにより、驚異的な旋回性能を維持)
【構造・空力設計】
* 超平滑モノコック構造: 骨格には住友金属が開発した「超々ジュラルミン(ESD)」を採用。外皮はすべて**「沈頭鋲」**で打たれ、さらにパテで段差を埋める徹底的な平滑化が施されています。
* 層流翼の萌芽: 翼型は最も厚い部分を後方に下げた新設計。空気抵抗を極限まで減らしています。
* 完全油圧式引込脚: 史実の九六式艦戦のような固定脚を完全に決別。主脚は主翼内へ、尾輪も胴体へ完全に格納され、飛行時の空気抵抗を史実比で三〇%削減。
【エンジン・動力】
* 搭載機関: 三菱「栄」一一型(空冷星型複列一四気筒)
* 出力: 離昇 1,050 hp / 公称 980 hp
* プロペラ: 住友・ハミルトン式 三翅**「定速可変ピッチプロペラ」**。高度や速度に関わらず、エンジン回転数を最も効率の良い状態に自動で保ちます。
【飛行性能】
* 最高速度: 545 km/h(高度 4,500 m)
* 巡航速度: 380 km/h
* 実用上昇限度: 10,500 m
* 航続距離: 正規 1,600 km / 落下増槽(MBF製・200リットル)装備時 2,800 km
【武装・防御】
* 主武装(翼内): 九九式 20mm 機関砲 × 2門(ドラム給弾式・各60発。史実より初速を上げ、弾道特性を改善)
* 副武装(機首): 一式 11mm 重機関銃 × 2門(各300発。プロペラ同調装置付き)
* 防御: パイロット背面に 8mm の防弾鋼板。燃料タンクは、ゴムとMBFを積層した**「自己防漏タンク」**。被弾しても特殊ゴムが膨張し、瞬時に穴を塞ぎます。これにより「一発被弾すれば火ダルマ」という日本機のジンクスは完全に払拭されました。
《b》2.昭和一〇年式 重装甲襲撃機《/b》
(1935 Type Heavy Armored Assault Plane)
かつての「昭和四年式襲撃機」を、ソ連赤軍の戦車部隊を完全に粉砕するためだけに異常進化させた**「対地専用・単発複座攻撃機」**。史実のIl-2シュトルモビクや、現代のA-10に匹敵する思想で設計されています。
【機体諸元】
* 全幅: 14.5 m(低空での驚異的な安定性を生む巨大な主翼)
* 全長: 10.5 m
* 全高: 3.8 m
* 自重: 3,100 kg / 全備重量: 4,800 kg(単発機としては常軌を逸した重量)
【構造・空力設計(歩く要塞)】
* MBF複合バスタブ装甲: コックピットからエンジン下部にかけて、厚さ 20〜25mm の「鋼鉄とMBFの複合積層装甲」がバスタブ(浴槽)のように機体を覆っています。ソ連の 12.7mm 重機関銃を至近距離から浴びても、MBFが弾頭のエネルギーを吸収・分散し、絶対に貫通を許しません。
* 防弾ガラス: 風防前面は厚さ 50mm の積層防弾ガラス。
* 固定脚の採用: 重量増加による脚部の複雑化を嫌い、あえて頑丈な**「固定脚(極厚MBFスパッツ付き)」**を採用。タイヤは被弾してもパンクしないソリッドラバーです。
【エンジン・動力】
* 搭載機関: 三菱「火星」特型(空冷星型複列一四気筒・対地低空チューン)
* 出力: 離昇 1,550 hp
* 特徴: 高度を捨てる代わりに、海抜ゼロメートル付近での「極太のトルク」に全振りしたエンジン。シリンダーの三つや四つが吹き飛んでも、振動を放ちながら飛び続ける異常なタフネスを誇ります。
【飛行性能】
* 最高速度: 380 km/h(装甲と固定脚による抵抗のため遅い)
* 失速速度: 110 km/h(戦車をじっくり狙い撃つための極低速飛行が可能)
* 航続距離: 1,000 km
【武装(過剰火力)】
* 主砲(対戦車): 九一式 37mm 戦車砲(航空改造型) × 1門
胴体直下にガンポッドとして懸架。戦車の砲塔から自動装填装置に換装しており、パイロットのトリガーで半自動射撃が可能。初速 700m/s の徹甲弾を急降下でソ連戦車の天蓋(上面装甲)に叩き込みます。装弾数 15発。
* 翼内機銃(対人・対軟目標): 11mm 重機関銃 × 4門(各400発)
* 後方旋回機銃: 7.92mm 連装機関銃 × 1基
* 爆装: 最大 800kg。クラスター爆弾(MBF製の筒に小型破片爆弾を詰めたもの)を搭載し、歩兵の頭上に死の雨を降らせます。
《b》3.昭和一〇年式 高高度戦略偵察機《/b》
(1935 Type High-Altitude Strategic Reconnaissance Plane)
ソ連のウラル工業地帯や、アメリカの西海岸、あるいはパナマ運河の動向を「安全圏から一方的に覗き見る」ための、双発の超高高度機です。
【機体諸元】
* 全幅: 18.0 m(成層圏の薄い空気を掴むための、グライダーのような細長いアスペクト比の主翼)
* 全長: 11.2 m
* 全高: 3.4 m
* 自重: 3,800 kg / 全備重量: 5,500 kg
【構造・空力設計】
* 完全与圧キャビン: 帝国のMBF加工技術の結晶。コックピット全体が円筒形の圧力カプセルになっており、高度 12,000m(外気温マイナス50度、気圧は地上の5分の1)でも、パイロットは酸素マスクなし、夏服のままで快適に操縦できます。
* 徹底した空力洗練: エンジンは翼内に半埋め込み式にされ、ラジエーターは空気抵抗を推力に変換するメレディス効果を狙ったダクト内に配置されています。
【エンジン・動力(最高機密)】
* 搭載機関: 川崎-BMW 改「ハ-9」液冷V型12気筒 × 2基
* 排気タービン過給機: これが本機最大の最高機密です。桂国から密輸した**耐熱レアメタル(タングステン・モリブデン合金)**を使用し、排気ガスの熱と圧力でタービンを回して薄い空気を圧縮する装置を実用化。これにより、高度一万メートルでも地表と同じ一〇〇〇馬力を発揮します。
【飛行性能】
* 最高速度: 620 km/h(高度 10,000 m)
※1935年当時のいかなる戦闘機も、この高度と速度に到達することは物理的に不可能です。
* 実用上昇限度: 13,500 m
* 航続距離: 4,500 km(シホテルーシからモスクワ手前まで飛んで帰れる距離)
【偵察装備(電子と光学の極致)】
* 武装: 完全非武装。重りになる機銃は一切積みません。
* 光学機器: 機体下部に内蔵された「超高解像度・自動保温式航空カメラ」。高度一万メートルから、地上の戦車の轍を鮮明に撮影します。
* データバースト通信機: 撮影した情報を暗室で現像しなくても、敵のレーダーや無線傍受網に掛からないよう、電磁式シーケンサーを用いた「超高速モールス(テレタイプ)」で、収集した情報を一瞬の電波に乗せて味方基地へ送信します。
《b》4.昭和一〇年式 四発戦略爆撃機《/b》
(1935 Type 4-Engine Strategic Bomber)
かつてジュネーブ軍縮会議へ飛んだ外交機『鳳』の完全軍用版。史実のアメリカが誇るB-17、あるいはB-29のコンセプトを1930年代半ばに実現した「空の要塞」です。
【機体諸元】
* 全幅: 35.0 m
* 全長: 24.5 m
* 全高: 6.0 m
* 全備重量: 28,000 kg
【構造・空力設計】
* 全与圧胴体: 巨大な葉巻型の胴体は、MBFと超々ジュラルミンの複合構造による完全な与圧室。前後二つの与圧区画は、爆弾倉の上を通る与圧トンネルで結ばれています。
【エンジン・動力】
* 搭載機関: 三菱「火星」空冷星型複列一四気筒 × 4基(排気タービン過給機装備)
* 出力: 離昇 1,500 hp × 4
【飛行性能】
* 最高速度: 520 km/h(高度 8,500 m)
* 実用上昇限度: 11,000 m
* 航続距離: 6,500 km(ペイロード 2,000kg 時)
* 最大爆装量: 5,000 kg(胴体内の巨大な爆弾倉に収納)
【武装・防御(論理回路が制御する弾幕)】
本機の防御システムは、海軍のSTEL機関車で培われた**「電磁式シーケンサー(アナログ論理計算機)」**を航空機用に小型化・転用したものです。
* 遠隔操作式・動力銃塔: 機体の上下左右に配置されたMBF製の流線型銃塔(20mm機関砲連装、または11mm機関銃連装)には、射手は乗っていません。
* 中央火器管制: 与圧室内の「射撃手」が、照準器で敵機を捉えると、シーケンサーが「自機の速度・高度・敵機の相対速度」をカチャカチャと瞬時にアナログ計算し、電気モーターで各銃塔を自動的に旋回させ、完璧な見越し角で敵機を撃墜します。
総括:一九三五年の「絶対航空優勢」
この四機種が揃ったことで、大日本帝国は「空」において完全なエコシステムを構築しました。
戦略偵察機が成層圏から敵情を丸裸にし、戦略爆撃機が敵の工場とインフラを焼き払い、汎用戦闘機が敵の航空戦力を一掃し、重装甲襲撃機が残った地上の戦車とトーチカを挽肉にする。
《b》海軍航空隊《/b》
1.《b》昭和一〇年式 艦上攻撃機(一〇式艦攻)《/b》
(1935 Type 1 Carrier Attack Aircraft)
史実の九七式艦攻を凌駕する性能を持ち、雷撃・水平爆撃をこなす多座攻撃機です。
【機体諸元・構造】
* 全幅: 15.5 m(空母格納庫に合わせ、左右主翼をMBF製の頑丈なヒンジで上方に折り畳み可能)
* 全長: 10.2 m
* 構造: 全金属製モノコック。主翼内部に大型のインテグラルタンク(一体型燃料タンク)を備え、長大な航続距離を確保。
* MBF採用部位: 魚雷安定翼、爆弾倉扉、および後部座席の旋回機銃用風防。
【動力・性能】
* エンジン: 三菱「火星」一一型(空冷星型一四気筒)
* 出力: 1,200 hp
* 最高速度: 410 km/h(魚雷未装着時)
* 航続距離: 2,200 km(偵察時最大)
* 特徴: STEL機関車で培われた**「電磁式燃料噴射装置」**の初期型を採用。低空での急なスロットル操作にもエンジンが即座に反応し、雷撃時の安定性が劇的に向上。
【武装・装備】
* 主兵装: 八〇〇キロ魚雷 × 1基、または 八〇〇キロ爆弾 × 1発。
* 自衛兵装: 一一ミリ重機関銃(後方旋回) × 1基。
* 特殊装備: 偵察・通信員席には**「九〇式短波無線機」**の強化型を搭載。機上から艦隊へ、音声でのリアルタイム報告が可能。
2.《b》昭和一〇年式 艦上爆撃機(一〇式艦爆)《/b》
(1935 Type 1 Carrier Dive Bomber)
史実の九九式艦爆の優雅さと、MBFによる剛性を兼ね備えた「急降下爆撃の専門家」です。
【機体諸元・構造】
* 全幅: 14.2 m
* 全長: 10.0 m
* 固定脚の採用: 急降下時の空気抵抗をブレーキとして利用するため、および空母へのハードランディングに耐えるため、あえて頑丈な**「MBF整流カバー付き固定脚」**を採用。
* ダイブブレーキ: 主翼下面にMBF製の格子状ブレーキを装備。急降下速度を五〇〇キロ前後に一定に保ち、精密な照準を可能にします。
【動力・性能】
* エンジン: 三菱「金星」三一型
* 出力: 1,000 hp
* 最高速度: 430 km/h
* 爆弾投下方式: 胴体下に「爆弾振れ止め腕」を装備。急降下中に投下された爆弾が自機のプロペラに接触するのを防ぎます。
【武装・防御】
* 主兵装: 二五〇キロまたは五〇〇キロ爆弾 × 1発(胴体)、六〇キロ爆弾 × 2発(翼下)。
* 固定機銃: 一一ミリ重機関銃 × 2門(前方固定)。
* 防御: コックピット床面に一〇ミリ厚のMBF防弾板。急降下中に地上からの対空砲火を受ける確率が高いため、下方防御が強化されています。
3.《b》昭和一〇年式 艦上偵察機(一〇式艦偵)《/b》
(1935 Type 1 Carrier Reconnaissance Aircraft)
「敵より速く、敵より高く」をモットーとする、高速・長距離偵察の専門機です。
【設計思想・特徴】
汎用戦闘機(一〇年式)の基本コンポーネントを流用しつつ、胴体を細く絞り、武装を撤去して燃料タンクに充てた機体です。
* 最高速度: 560 km/h(高度5,000m)
* 航続距離: 3,500 km
* 引込脚: 完全格納式。空気抵抗を極限まで排除。
* 偵察装備: 胴体内にMBF製防振ハウジングに収められた自動航空写真機を搭載。
【戦術的意義】
米海軍が「索敵機を戦闘機で追い払う」という戦術を立てる前に、それら戦闘機が追いつけない速度で敵艦隊の頭上を通過し、高解像度の写真を持ち帰ります。
4.《b》昭和一〇年式 艦載水上機(一〇式水偵)《/b》
(1935 Type 1 Ship-borne Seaplane)
巡洋艦や戦艦のカタパルトから発射される、多目的水上機です。
【機体諸元・構造】
* 形式: 単葉・双浮舟式。
* 全幅: 13.0 m / 全長: 10.5 m
* MBF採用部位: フロート(浮舟)の底面。
* 従来の金属製フロートは着水時の衝撃でひび割れやすく、浸水が弱点でした。一〇式はフロート底面に「弾力性と強度を併せ持つ特厚MBF板」を貼り付けることで、荒れた海面への強行着水を可能にしています。
【性能・武装】
* エンジン: 三菱「金星」一一型(800 hp)
* 最高速度: 360 km/h(水上機としては異例の高速)
* 武装:
* 一一ミリ重機関銃(後方旋回) × 1基。
* 六〇キロ爆弾 × 2発(潜水艦攻撃用)。
* 運用: STEL艦隊の「目」として、一五糎加農(一四センチ砲)の着弾観測を無線で行うほか、ソナー代わりの「吊り下げ式音響探知機」を海面に下ろして潜水艦を狩ります。
《b》帝国海軍《/b》
戦艦 10隻
高速戦艦金剛型×4
* 基準排水量: 30,500 トン(MBFによる軽量化分約800tを装甲・対空火器へ完全転換)
* 全長: 219.0 m(造波抵抗低減のための艦首延長)
* 全幅: 29.5 m(バルジ増設による対魚雷防御と復原性の確保)
* 喫水: 8.8 m
* 最高速力: 30.5 ノット(空母機動部隊への随伴能力)
* 機関出力: 136,000 馬力(艦本式高温高圧缶8基、オールギヤードタービン4基へ完全換装)
* 航続距離: 9,800海里 / 18ノット
【兵装】
* 主砲: 45口径35.6cm連装砲 × 4基(計8門)
* 仰角を43度まで引き上げ、三式弾による長距離対空射撃に対応。
* 長距離防空: 四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 8基(計16門)
* 撤去した14cm副砲の跡地(甲板上)に片舷4基ずつ配置。
* 中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 8基(計16門)
* 箱型艦橋周辺および後部マスト周辺に集中配置。
* 近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 24基(計24門)
* 副砲・雷装: 全廃(対艦戦闘は主砲に一任し、役割を明確化)。
【防御・設備】
* 舷側装甲: 203 mm(水線部。バルジと液層防御の追加で実質的な耐弾・耐雷性を向上)
* 甲板装甲: 100〜120 mm(改装前の41〜57mmから大幅増厚。急降下爆撃の直撃に耐える設計)
* 指揮設備: 旧式のパゴダ・マストを撤去し、中型の箱型艦橋を新設。上部に防空用電探、内部に防空指揮所(対空CIC)を設置。
伊勢型戦艦×4
水上打撃戦と艦隊防空を高い次元で両立する、戦艦部隊のワークホース。41cm砲への換装と重油専焼化により、史実とは全く異なる強靭な姿を見せます。
* 基準排水量: 35,500 トン
* 全長: 213.0 m(艦尾延長による推進効率向上)
* 全幅: 31.5 m(大型バルジ装着)
* 喫水: 9.2 m
* 最高速力: 27.5 ノット(戦隊行動の柔軟性を大幅に向上)
* 機関出力: 90,000 馬力(重油専焼缶へ換装。旧石炭庫は重油タンクおよび液層防御区画へ転用)
* 航続距離: 9,500海里 / 16ノット
【兵装】
* 主砲: 45口径41cm連装砲 × 4基(計8門)
* 当初の35.6cm3連装から換装。前後に背負い式で配置し、散布界の問題を解消しつつ火力を極大化。
* 副砲: 50口径14cm単装砲 × 6門
* ケースメイト式を廃止し、波を被らない上甲板に防盾付きで配置(主に対駆逐艦の自衛用)。
* 長距離防空: 四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 6基(計12門)
* 船体中央部の舷側に片舷3基ずつ配置。
* 中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 10基(計20門)
* 広くなった中央甲板や、第2・第3主砲塔周辺のデッドスペースを活かして多数配置。
* 近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 20基(計20門)
* 雷装: 建造時の構想通り全廃。
【防御・設備】
* 舷側装甲: 300〜350 mm(重要区画の集中防御)
* 甲板装甲: 130 mm(MBF化の恩恵で、航空機の脅威を見越した十分な厚みを確保)
* 指揮設備: 大型箱型艦橋。主砲の射撃指揮と艦隊防空管制を分離並行して行えるよう、指揮所を階層で分割。
長門型戦艦×2隻
建造時から28.5ノットの高速と徹底した集中防御(All or Nothing)を持っていた完璧なベース設計に、最新の電探と圧倒的な防空火力を載せた「古の灯火」海軍の象徴的存在です。
* 基準排水量: 41,500 トン
* 全長: 225.0 m(建造時より変更なし。細長い船型による高速発揮を維持)
* 全幅: 33.0 m(バルジ増設)
* 喫水: 9.8 m
* 最高速力: 28.5 ノット(機関のアップデートにより出力に余裕を持たせ、実戦での速度維持能力を向上)
* 機関出力: 110,000 馬力(最新型タービンへの微細な換装)
* 航続距離: 10,000海里 / 16ノット
【兵装】
* 主砲: 50口径41cm連装砲 × 4基(計8門)
* 長砲身による驚異的な貫通力。「九〇式発射遅延装置」により、遠距離での高い命中率を誇る。
* 副砲: 50口径14cm単装砲 × 8門
* 防盾付きで上甲板へ配置。対水雷戦隊用の最低限の火力として残置。
* 長距離防空: 四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 8基(計16門)
* 副砲を削減したスペースを活用し、片舷4基ずつ配置。重巡以上の強烈な広域防空網を形成。
* 中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 12基(計24門)
* 巨大な箱型艦橋を取り囲む「城壁」のように配置。敵機に接近を許さない絶対防衛ライン。
* 近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 30基(計30門)
* 雷装: 建造時から不採用。
【防御・設備】
* 舷側装甲: 300 mm(ヴィッカース鋼・NVNC鋼。徹底した集中防御配置)
* 甲板装甲: 150〜170 mm(MBF化による軽量化分をバイタルパートの天蓋へ全振り。大落下角の遠距離砲撃や1トン爆弾に耐える)
* 水雷防御: 艦底まで続く多層式液層防御(重油タンク緩衝材)を完備。
* 指揮設備(艦隊の脳):
* 巨大箱型艦橋: トップに大型の対水上・対空電探を装備。
* 総合CIC(戦闘指揮所): 艦橋下部の強固な装甲区画内に設置。レーダー情報、見張り所の視認情報、各艦からの通信を集約し、艦隊全体の防空・水上戦闘を統制する。
空母 3隻
軽航空母艦「鳳翔型」×1隻
当初から「完全フラットトップ」と「30ノット」を備えていた傑作艦を、新鋭の大型艦載機に対応させつつ、艦隊防空・対潜護衛の中核を担える「多目的軽空母」へとアップデートします。
* 基準排水量: 11,200 トン(飛行甲板の補強と対空兵装の増備による増加。MBFによる非強度部材の軽量化で増加幅を抑制)
* 全長: 190.0 m(飛行甲板をさらに延長し、全金属製単葉機の滑走距離を確保)
* 全幅: 24.5 m(バルジ増設により復原性を維持)
* 速力: 30.0 ノット(ボイラーの高温高圧化により、重量増加後も速力を維持)
* 航空艤装の刷新:
* エレベーター: 2基を大型化・高速化。将来の双発機や、より重量のある機体(ジェット機など)の昇降にも耐えうる強力な電動油圧式に変更。
* 制動装置: 初期型の横索式を、より大重量の機体を受け止められる最新の「空技廠式・油圧ダンパー横索制動装置」へ換装。
* 搭載機数: 常用27機 + 補用6機(機体の大型化に伴い数は微減するも、最新鋭機の運用が可能)
【防空兵装(水上砲戦能力ゼロ・完全対空特化)】
フラットトップの利点を活かすため、指揮所や対空火器はすべて飛行甲板より一段下がった舷側のスポンソン(張り出し)に配置されます。
* 長距離防空: 四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 2基(計4門)
* 艦の後部、左右のスポンソンに1基ずつ配置。軽空母ながら、重巡クラスの高角砲を搭載し、自艦の上空に強力な傘を張ります。
* 中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 6基(計12門)
* 艦首・艦尾の両舷スポンソンに配置。初速1,175m/sの弾幕で、急降下爆撃機の機首引き起こしを妨害・粉砕します。
* 近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 14基
* 指揮・探弾設備:
* 艦橋を持たないため、飛行甲板の端(またはエレベーター内部)から昇降式で展開できる**「起倒式・対空電探マスト」**を装備。
* 甲板下のスポンソン内に防空指揮所を設け、各機銃座を統制。
「天城型」天城・赤城×2隻
* 基準排水量: 42,500 トン
* 全長: 260.67 m(船体長は維持しつつ、飛行甲板の前後のオーバーハングを延長)
* 飛行甲板: 長さ265m × 幅32m
* 速力: 32.0 ノット(タービン・ボイラーの近代化換装により、大重量化しつつも高速を維持)
* 装甲(MBFの活用):
* 艦内の居住区や隔壁を徹底的にMBF化して捻出した数百トンの重量を、**「飛行甲板の装甲化(数十ミリの弾片防御甲板)」**に転用。500ポンド爆弾の直撃程度では飛行甲板が貫通されない生存性を獲得。
* 航空艤装の刷新:
* 広大な3層格納庫の換気システムを強化(ガソリン気化ガスの滞留を防ぎ、誘爆を防止)。
* エレベーター3基をすべて最新の大型・高速仕様に換装。
* 搭載機数: 常用72機 + 補用16機(※全金属製・単葉の大型新鋭機に入れ替えた場合の機数。圧倒的な打撃力)
【防空兵装(機動部隊の絶対防衛陣)】
* 長距離防空: 四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 8基(計16門)
* 左右の舷側スポンソンに4基ずつ配置。半自動装填機構から放たれる毎分160発の高角砲弾が、空母群への接近を許しません。
* 中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 14基(計28門)
* 飛行甲板をぐるりと囲むように配置。アイランド(島型艦橋)の前後にも重点配置し、敵機の雷撃・爆撃コースに「35mmの火の壁」を形成します。
* 近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 30基以上
* 死角となる艦首・艦尾の機銃座、煙突周辺などに密集配置。
【指揮・管制設備(アイランドの進化)】
* 新設計・右舷アイランド(島型艦橋):
* 旧式の中型艦橋を撤去し、長門型と同じ思想の**「箱型・統合艦橋」**を右舷に新設。気流の乱れを最小限にするため、流線型のカバーが施されています。
* 航空CIC(戦闘指揮所):
* 艦橋下部、装甲で保護された区画に設置。艦橋トップの大型対空電探からの情報を集約し、上空で待機する直掩機(CAP)を無線で的確に敵編隊へと誘導する「迎撃管制」を行います。
重巡洋艦 14隻
高雄 妙高 型6隻
項目 数値 備考
基準排水量 10,000 トン 公称値。実際は新素材による軽量化分を防御に回し、満載で約13,500t程度を想定
全長 190.0 m 集中防御のため短縮化
全幅 20.5 m 復原性と砲撃安定性の確保
喫水 6.3 m
最高速力 33.5 ノット 艦隊行動に十分な高速
航続距離 10,000海里 / 14ノット 高温高圧缶による燃費向上
乗員 約 800名 雷装要員の削減分、対空・ダメコン要員を増強
兵装 構成 特徴
主砲 20.3cm(50口径) 3連装砲 × 3基 合計9門(前部2基、後部1基)。
仰角55度対応、対空三式弾による長距離弾幕射撃が可能。
対空兵装搭載案
1. 長距離防空陣:四十口径昭和4年式十二糎七連装高角砲
搭載数: 6基(合計12門)
配置: 艦の中央部、かつて魚雷発射管が占有していた舷側スペースに片舷3基ずつ配置。
解説: 仕様書にある「高角砲 合計12門」から、連装砲塔を6基搭載することになります。雷装がないため、煙突や上部構造物に射界を遮られないよう、甲板の少し張り出したスポンソン(砲座)に配置でき、真上や反対舷側への射撃もスムーズに行えます。半自動装填と時限信管による弾幕は、艦隊の広域防空の要となります。
2. 中距離・阻止弾幕陣:昭和8年式35ミリ連装対空機銃(艦載型)
搭載数: 8〜10基(合計16〜20門)
配置: * 巨大な箱型艦橋の周囲(前方一段下がった機銃座や、左右の張り出し)に4基。
後部構造物(後部マスト周辺や第3主砲塔の上部・後方)に4〜6基。
解説: 1基あたり6.7トンと重量級ですが、MBFによる350トンの軽量化マージンがあれば、これだけの数を高い位置(見晴らしの良い場所)に配置しても復原性を損ないません。初速1,175m/sの35mm砲弾が毎分1000発以上(連装×複数基)で降り注ぐため、急降下爆撃機や雷撃機に対する致命的な「近接阻止の壁」として機能します。
3. 近接・最終防衛陣:昭和6年式20ミリ対空機銃
搭載数: 20〜24基(単装)
配置: 艦橋ウィングの端、煙突周囲のキャットウォーク、各高角砲塔の隙間、艦尾甲板など、あらゆる死角を埋めるように配置。
解説: 1基62kgと非常に軽量なため、空いたスペースにいくらでも増設可能です。60発ドラムマガジンによる取り回しの良さを活かし、大型兵器の射界に入り込んだ敵機や、特攻機のような最終局面での迎撃を担います。
区分 装甲厚 / 構造 解説
舷側装甲 150 mm (NVNC) 傾斜装甲。同格巡洋艦の20.3cm砲に対し、15,000m~25,000mで安全圏(Immune Zone)を確保。
甲板装甲 水平 35mm + 傾斜 40mm 遠距離からの落下弾および航空爆撃への耐性を強化。
主砲塔 前面 150 mm 以上 敵弾の直撃に耐え、反撃能力を維持。
水雷防御 バルジ + 重油タンク層 船体幅拡大により層厚を確保。TNT 250kg級の炸裂に耐える設計。
構造材 MBF (マイクロサイズ・バルカナイズドファイバー)/ フライアッシュ 居住区隔壁、家具、非強度甲板に使用。約350トンの軽量化を実現し、その分を装甲厚に転換。
項目 仕様
主缶 艦本式高温高圧缶(改) × 6基
主機 艦本式オールギヤードタービン × 4基
出力 135,000 馬力
推進軸 4軸
(艦隊指揮・防空管制型)】
外観: 巨大な城郭型艦橋をさらに洗練させた、大型の箱型艦橋を持つ。
役割: 艦隊の**「脳」**。
特徴:
高度な通信能力: 旗艦設備を持ち、艦隊全体の対空・水上戦闘を指揮。
電探重視: 艦橋トップに大型の対空・対水上レーダーを装備。
CIC(戦闘指揮所): 艦橋下部に防御されたCICを設置し、情報を集約。
古鷹型巡洋艦×8
基準排水量 9,000 トン 史実古鷹型より約2,000トン大型化。余裕のある船体。
全長 185.0 m 赤石型の船型(L/B比)を参考に、高速発揮に適した長さを確保。
全幅 17.5 m 安定した砲撃プラットフォームとなる幅広船体。
喫水 5.8 m
最高速力 36.0 ノット 赤石譲りの大出力機関と軽量化により、駆逐艦並みの高速を実現。
航続距離 10,000海里 / 14ノット 通商破壊戦(遠洋航海)を想定し、極めて長い航続力を持つ。
機関出力 120,000 馬力 赤石型の機関部を縮小搭載(缶数減)。
2. 攻撃兵装(遊撃アタッカー仕様)
主砲: 20.3cm(50口径) 連装砲 × 4基(計8門)
配置: 前部2基(背負い式)、後部2基(背負い式)。
中核防空陣:四十口径昭和4年式十二糎七連装高角砲
搭載数: 4基(合計8門)
配置: 艦の中央部(煙突周辺から後部マストにかけて)、かつて雷装が想定されていたであろう舷側甲板に、片舷2基ずつ配置。
解説: 前回の防空巡洋艦(6基12門)には及びませんが、重巡洋艦の対空火力としてはトップクラスです。半自動装填機構による高い発射速度を活かし、遠距離から接近してくる敵機に対し、主砲の三式弾と連携して分厚い弾幕を張ります。全幅17.5mの船体に45トンクラスの大型砲塔を積むため、スポンソン(張り出し)は控えめにし、なるべく船体中心線に近い位置にレイアウトされるイメージです。
近接阻止弾幕陣:昭和8年式35ミリ連装対空機銃(艦載型)
搭載数: 4〜6基(合計8〜12門)
配置:
艦橋の両脇(一段下がったフラットな機銃座)に片舷1基ずつ(計2基)。
後部構造物(後部マスト周辺や第3主砲塔の前方)に片舷1〜2基ずつ(計2〜4基)。
解説: 1基6.7トンという重量を考慮し、トップヘビーを避けるために搭載数は防空巡洋艦より絞っていますが、それでも急降下爆撃機や雷撃機に対する「最後の壁」としては十分すぎる火力です。高速機動で回避運動を取りながら、初速1,175m/sの猛烈な弾幕で敵機の狙いを逸らします。
最終防衛・死角カバー:昭和6年式20ミリ対空機銃
搭載数: 12〜16基(単装)
配置: 艦橋ウィング端、煙突間のキャットウォーク、各高角砲塔の隙間、そして「少し古い艦の改装」ならではのロマンとして、第2・第3主砲塔(背負い式の上段)の天蓋の上にも配置。
解説: 1基62kgと非常に軽量なため、死角を埋めるように配置されます。36ノットの高速で戦場を駆け抜ける際、艦の上空をすり抜けようとする敵機に対して、ドラムマガジンから雨あられと20mm弾を浴びせかけます。
3. 防御能力(赤石の遺伝子)
排水量の制約があるため「対30.5cm砲」は不可能ですが、同格の重巡洋艦(20.3cm砲)に対して圧倒的優位に立てる装甲を持ちます。
舷側装甲: 100 〜 127 mm
史実の古鷹型(76mm)や妙高型(102mm)を上回る重装甲。
敵巡洋艦の20.3cm砲弾に対し、中距離(12,000m〜20,000m)で安全圏を確保。
魚雷がないため、バイタルパート(重要区画)をコンパクトにまとめられ、その分装甲を厚くできました。
甲板装甲: 50 〜 70 mm
遠距離砲戦と、航空機からの爆撃に対応。
軽巡洋艦 22隻
軽巡洋艦:夕張型(史実川内型相当の立ち位置)×22隻
項目 数値 解説
基準排水量 5,500 トン 厳格な条約制限および予算枠内。
全長 168.0 m 川内型より少し長いが、船型はクリッパーバウを採用し高速化。
全幅 14.8 m 連装砲塔搭載のため、史実川内型(14.2m)より若干拡幅。
喫水 5.0 m
最高速力 35.0 ノット 駆逐艦に追従可能な高速力。
機関出力 100,000 馬力 高温高圧缶(4基)+タービン(4基)のコンパクト構成。
航続距離 6,000海里 / 14ノット 水雷戦隊旗艦として十分な航続力。
装甲 舷側 50mm / 甲板 30mm 駆逐艦の主砲(12.7cm)に耐える程度。「装甲=強度部材」とする夕張式構造で重量削減。
共通兵装(主砲)
14cm(50口径) 連装砲 × 4基(計8門)
配置: 前部2基(背負い式)、後部2基(背負い式)。
特徴: 史実の5,500トン型(単装7門)に対し、門数増と中心線配置による片舷火力の倍増(7門→8門)を実現。
対空: 仰角55度まで対応。専用の時限信管弾幕により、敵機の攻撃進路を妨害します。
重量対策: 砲塔は防御力を削ぎ落とした「シールド付き」に近い軽量型を採用。
バリエーション別 性能・特徴
船体は共通ですが、上部構造物と兵装モジュールが任務により大きく異なります。
【対艦型】(水雷戦隊旗艦仕様)6隻
「殴り込み」に特化した、最も標準的なタイプ。敵主力艦への肉薄攻撃を指揮します。
役割: 敵駆逐艦の排除および戦艦・巡洋艦への雷撃。
魚雷兵装: 61cm 3連装魚雷発射管 × 2基(計6射線)
配置: 艦中央部、煙突後方に配置。
特記事項: 次発装填装置なし。重量軽減と誘爆リスク低減のため、「初撃必殺」に特化。撃ち尽くした後は砲戦に移行する割り切った設計。
対空兵装:
中距離防空:昭和8年式35ミリ連装機銃 × 4基(計8門)
配置: 煙突周囲の機銃座(左右舷に2基ずつ)。
解説: 水雷戦隊を率いて敵陣に突撃する際、敵の直掩機や急降下爆撃機を強行突破するための火力の傘。6.7トン×4基であれば、魚雷の次発装填装置を廃止した分の重量マージンで十分に搭載可能です。
近接防空:昭和6年式20ミリ単装機銃 × 6〜8基
配置: 艦橋ウィング両端、後部マスト周辺など。
解説: 肉薄してくる敵雷撃機に対し、ドラムマガジンによる取り回しの良さで弾幕を張ります。
その他: 駆逐隊司令部設備を充実。
【護衛型】(船団護衛・対潜掃討仕様)12隻
魚雷の誘爆リスクを嫌い、生存性と対潜・対空能力を高めたタイプ。輸送船団や空母の護衛に就きます。
役割: 防空および対潜水艦戦闘。
主砲変更: 重量バランス調整のため、3番砲塔(後部背負い式の上側)を撤去する場合あり(計6門になる)。
追加兵装:
爆雷投射機・投下軌条: 艦尾に集中配置。
ソナー・聴音機: 最新鋭の探信儀を艦底に装備。
特徴: 魚雷がないため、吃水線下の区画(元魚雷庫)を予備燃料タンクや弾薬庫に転用し、継戦能力が高い。
長距離防空:四十口径昭和4年式12.7cm連装高角砲 × 2基(計4門)
配置: 原案通り、撤去した魚雷発射管のスペース(艦中央部)に中心線配置、または左右非対称配置。
解説: 船団の頭上を覆う広域防空の要。半自動装填機構により、軽巡でありながら重巡並みの対空弾幕を提供します。
中距離防空:昭和8年式35ミリ連装機銃 × 4〜5基(計8〜10門)
配置: 艦橋周囲に2基、後部マスト周辺に2基。もし重量調整で「第3主砲塔を撤去」した場合は、その跡地にさらに1基(あるいは射界の広い高所機銃座)を追加。
解説: 高角砲の死角に入り込んだ敵機を、初速1,175m/sの凶悪な弾幕で粉砕します。
近接防空:昭和6年式20ミリ単装機銃 × 10〜12基
配置: 艦全域の死角に敷き詰めるように配置。爆雷投下作業中の甲板要員を守るための銃座も増設。
【航空型】(索敵・着弾観測仕様)×4隻
巡洋艦の機動力を活かした「前線偵察基地」。利根型のコンパクト版のような運用。
役割: 艦隊の「目」。索敵および長距離通信の中継。
兵装撤去: 3番・4番主砲塔(後部すべて)と魚雷兵装を全廃。
航空艤装:
航空甲板: 艦後半部をフラットな航空作業甲板に変更。
カタパルト: 大型射出機 × 1基(または中型 × 2基)。
搭載機: 水上偵察機 3機(2機露天繋止、1機格納庫)。
火力: 前部の14cm連装砲 × 2基(4門)のみとなるため、対艦戦闘は自衛程度に留める。その分、通信マストを強化し、高度な通信能力を持つ。
中距離防空:昭和8年式35ミリ連装機銃 × 3基(計6門)
配置: 艦橋構造物の直後、煙突の脇あたりに配置。
解説: 後部に航空甲板と機体があるため、敵機の接近は致命傷になります。航空作業の邪魔にならない前方〜中央部に機銃を集中させ、前からの敵機を全力で迎撃します。
近接防空:昭和6年式20ミリ単装機銃 × 8〜10基
配置: 艦橋ウィング、前部マスト周辺、航空甲板の前端エッジ部分。
解説: 露天繋止されている水上偵察機を守るための最終ライン。重量が軽く振動も少ないため、航空作業区画の近くにも比較的配置しやすい利点があります。
駆逐艦 112隻
一等駆逐艦「標準型」50隻
元の優れた復原性と機動力を活かしつつ、雷装を半減させて空いたスペースと重量を「対空兵装」と「対潜・電子装備」に全振りした、極めて生存性の高い汎用防空駆逐艦です。
基準排水量: 1,580 トン(機銃と電探、対潜兵装の追加により微増)
全長: 112.0 m
全幅: 10.5 m
喫水: 3.6 m
最高速力: 36.5 ノット(重量増加に伴いわずかに低下するも、機動部隊への随伴には十分すぎる俊足)
機関出力: 48,000 馬力(ボイラーの改良により出力を微増させ、速力低下を最小限に抑制)
航続距離: 5,000海里 / 14ノット
【兵装:引き撃ちドクトリンと絶対防空網の融合】
主砲: 12.7cm(50口径) 連装両用砲 C型 × 3基(計6門。前1基、後2基)
維持・改良: 引き撃ち戦術の要である主砲配置はそのまま維持。射撃管制装置を最新の「高射装置」に換装し、対空弾幕の精度を大幅に向上。
雷装: 61cm 3連装魚雷発射管 × 1基(計3射線)
削減: 2番煙突直後の発射管を撤去。残る1基(1番・2番煙突間)のみで先制雷撃を行い、即座に離脱するドクトリンをさらに先鋭化。
中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 3基(計6門)
新設: 撤去した2番発射管の跡地に1基、艦橋の左右一段下がった機銃座に片舷1基ずつ配置。駆逐艦としては破格の阻止弾幕を形成し、急降下爆撃機を叩き落とします。
近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 12基
増設: 煙突周辺、後部甲板、マスト中段など、MBFの恩恵による重心の低さを活かし、トップヘビーを気にすることなく死角に敷き詰められます。
【対潜・電子装備の劇的進化】
電探の搭載:
前部マストを軽量かつ頑丈な三脚型に改装し、頂部に**「小型対空・対水上両用電探」**を搭載。目視に頼らず、夜間や悪天候でもいち早く敵機や敵艦を探知可能に。
対潜能力の強化(フライアッシュの真価):
艦底に最新鋭の「九三式探信儀」および「九三式水中聴音機」を搭載。
静粛性: フライアッシュ混合材による機関部の圧倒的な制振・防音効果により、自艦のスクリューノイズが抑えられ、**「30ノット近い高速航行中でも敵潜水艦の音を探知できる」**という、他国には真似のできない対潜能力を獲得。
艦尾の爆雷投射機を2基(Y砲)、投下軌条を2条に増強。
【船体・防御】
MBFの適用拡大: 新設された機銃座の防盾や、電探室の隔壁などにもMBFを多用し、上部重量の増加を徹底的に相殺。
ダメージコントロール: 雷装が1基のみ(次発装填なし)のため、甲板上の誘爆リスクが極めて低く、被弾しても致命傷になりにくいタフな船体を維持。
二等駆逐艦(船団護衛・対潜特化仕様)×70隻
限られた予算と建艦期間の中で大量建造を可能にするため、船体の構造を直線的(平面構成)に単純化しつつ、新素材(MBF・フライアッシュ)の恩恵を最も強く受ける設計です。
基準排水量: 980 トン(量産性と外洋航行能力のギリギリのバランス点)
全長: 95.0 m
全幅: 9.8 m(復原性を極限まで高めるための幅広船体。史実の友鶴事件のような転覆事故を完全に防ぐ設計)
喫水: 3.0 m
最高速力: 30.0 ノット(一等駆逐艦の半分の機関出力。船団護衛と対潜戦闘には十分な速度)
航続距離: 4,500海里 / 14ノット
【兵装:海軍規格への適応と雷装の全廃】
「軽巡以下は12.7センチクラス」という厳格な規定に従い、小型艦でありながら強力な両用砲を搭載します。
主砲: 12.7cm(50 cal) 連装両用砲 C型 × 1基(後部)、同・単装砲 × 1基(前部)(計3門)
配置と戦術: 一等駆逐艦と同じく「引き撃ち(Kiting)」ドクトリンを踏襲。敵水上部隊と遭遇した場合、後部の連装砲で牽制射撃を行いながら、船団とともに全速力で退避します。
雷装: 完全廃止
魚雷発射管および予備魚雷を一切搭載しません。これにより誘爆リスクがゼロになり、浮いた重量と甲板スペースをすべて対空・対潜兵装に回しています。
中距離防空: 昭和8年式35ミリ連装対空機銃 × 2基(計4門)
煙突後方のフラットなスペースに両舷に向けて配置。船団を狙う雷撃機を遠距離から粉砕します。
近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 × 8〜10基
艦橋ウィングや後部甲板に配置し、個艦防空を担います。
【対潜・電子装備:フライアッシュの真価】
この二等駆逐艦の最大の武器は、大火力の主砲ではなく「耳」です。
極限の静粛性: 機関部から船底にかけて「フライアッシュ混合材」を厚く敷き詰めています。これにより、30ノット航行時でも自艦のスクリューノイズや機関振動がソナーに干渉しません。
対潜兵装: * 艦底に最新の九三式水中聴音機・探信儀を装備。
艦尾に爆雷投射機(Y砲)× 4基、投下軌条 × 2条。爆雷搭載数60発以上。
電探: 小型マストに軽量な対空・対水上電探を標準装備し、夜間の浮上潜水艦をいち早く探知します。
【構造:量産性とMBFの相乗効果】
直線的ブロック工法: 曲線部を極力減らした平面構成の船体を採用し、熟練工でなくとも短期間でブロック建造・溶接が可能な設計です。
MBFの多用: 上部構造物(艦橋、煙突、マストの一部)をMBF化。これにより、980トンの小型艦に「12.7cm連装砲」や「35mm連装機銃」といった重武装をトップヘビーにならずに搭載可能にしています。
潜水艦
伊号第101型潜水艦(1920〜1925年建造)
【基本諸元】
艦種: 一等潜水艦(初期航洋型)
水上排水量: 約 1,500トン
水中排水量: 約 2,100トン
全長: 95.0 m
全幅: 8.5 m
機関: 旧式4ストローク・ディーゼル機関 2基2軸(信頼性に難あり)
バッテリー: 旧式開放型・鉛蓄電池
最高速力: 水上 18ノット / 水中 8ノット
航続距離: 水上 10,000海里(10ノット時) / 水中 60海里(3ノット時)
乗員: 約 65名
建造数: 約 10隻
【兵装(牙と拳)】
魚雷発射管: 53cm発射管(艦首4門・艦尾2門)
搭載魚雷: 六年式魚雷(無航跡の酸素魚雷ではなく、史実通りの航跡が見える旧式の空気式魚雷)計12本
水上兵装: 14cm単装砲 1門(甲板)、11mm単装機銃 1丁
伊201型潜水艦(1926〜1930年建造 / 第二世代)
【基本諸元】
艦種: 一等潜水艦(レーダー・MBF実証型)
水上排水量: 約 1,600トン
水中排水量: 約 2,200トン
機関: 改良型2ストローク・ディーゼル機関 2基2軸
バッテリー: 第一世代MBFドライバッテリー
最高速力: 水上 16ノット / 水中 10ノット(水中速力が向上)
乗員: 約 60名(自動化・省力化により微減)
建造数: 約 15隻(伊201〜伊215)
【兵装(牙と拳)】
魚雷発射管: 53cm発射管(艦首6門に強化)
搭載魚雷: 無航跡魚雷(初期型の酸素魚雷、あるいは新型の電池魚雷)計16本
水上兵装: 甲板の14cm主砲を完全撤去。自衛用の11mm連装機銃のみ。
【設計思想と技術的飛躍】
1. 「目」の革新と武装の断捨離
1926年の「小型艦載レーダー」実用化に伴い、艦橋上部に初期の電探アンテナが設置されました。これにより「浮上して水平線を肉眼で探す」必要が激減。さらに、潜航の邪魔でしかなかった甲板の巨大な14cm砲を思い切って撤去したことで、急速潜航のスピードが劇的に向上し、生存率が跳ね上がりました。
2. MBF鋼紙による「艦内環境革命」
日本独自の超素材**「マイクロサイズ・バルカナイズド・ファイバー(MBF鋼紙)」**が初めて内張りに採用されました。
伊101型で乗組員を苦しめた「結露・カビ・悪臭」が嘘のように消え去り、艦内は常に乾燥したクリーンな空間に。これにより、湿気に弱い初期のレーダーや無線機といった「最先端の電子機器」を故障させずに運用することが可能になりました。
3. MBFドライバッテリーの初搭載
有毒ガスを出さず、液漏れもしないMBFセパレーター採用のドライバッテリーを搭載。主砲とその弾薬庫を撤去して空いたスペースにもバッテリーを増設したことで、水中でのダッシュ力(10ノット)と、水中航続距離が伊101型から大幅に伸びました。
伊101型が「手探りの試作品」だったとすれば、この伊111型は**「明確な殺意と知性を持ったハンター」**としての第一歩を踏み出した型式と言えますね。
伊301型潜水艦(1931〜1937年建造 / 第三世代)
【基本諸元】
艦種: 一等潜水艦(長期潜航特化型)
水上排水量: 約 1,800トン
水中排水量: 約 2,600トン
機関: 2ストローク・ディーゼル機関 2基2軸
バッテリー: 第二世代MBFドライバッテリー(超大容量搭載)
最高速力: 水上 15ノット / 水中 12ノット(水中機動力がさらに向上)
水中連続航行: 約 200海里(3ノット時)※史実の約2倍
建造数: 約 25隻(伊301〜伊325)
【兵装(牙)】
水上兵装: 完全全廃(主砲も対空機銃も一切なし。ツルツルの甲板へ)
魚雷発射管: 艦首6門
搭載魚雷: 無航跡魚雷 計20本(空いたスペースを予備魚雷ラックへ転用)
【設計思想と技術的飛躍】
1. 水上戦闘の「完全なる放棄」
伊201型(第二世代)で主砲を降ろしましたが、この伊301型ではついに**「対空機銃」すらも全廃**しました。
「見つかったら撃ち落とす」のではなく「見つかる前に潜る」ことを徹底。甲板から一切の突起物が消え去ったことで、急速潜航にかかる時間が極限まで短縮され、同時に水中での水の抵抗が激減しました。
2. 空いたスペースを「MBFバッテリー」で埋め尽くす
機銃座やその弾薬庫、さらには不要になった水上航行用の設備を削り落とし、浮いた数十トンの重量余裕をすべて**「艦底のMBFドライバッテリー増設」**に充てました。
これにより、シュノーケルを持たないにも関わらず、一度潜れば数日間は海底に潜んだまま無音でやり過ごせるという、当時としては破格の「水中スタミナ」を獲得します。
3. 独自の「MBF空気浄化システム」の実用化
シュノーケル(外気を取り入れる筒)がまだ無いこの時代、長く潜るための最大の壁は「乗組員の酸欠と二酸化炭素中毒」でした。
そこで、微細な穴を持つMBF鋼紙をフィルターとして応用した**「特殊な二酸化炭素吸収・酸素発生装置(過酸化ナトリウムなどを利用した化学的空気浄化システム)」**を開発・搭載します。MBF鋼紙の防湿・防カビ内装と相まって、何日も浮上しなくても艦内の空気は驚くほど清浄に保たれました。
4. 静音特化の「微速モーター」
バッテリー大容量化の恩恵で、通常の推進モーターとは別に、極めて静かにスクリューを回すための「微速専用モーター」を搭載。さらにモーターと船体の接続部には、振動を吸収する特殊なMBFショックアブソーバー(防振材)が噛ませてあり、海底で息を潜める際の静粛性は前世代から飛躍的に向上しました。
この伊301型は、シュノーケルという決定的な「肺」を手に入れる直前の、持てる技術のすべてを「息止め(潜航時間)」に注ぎ込んだ、非常にストイックで完成度の高い潜水艦です。
《b》海上保安庁《/b》:標準型巡視船(海軍二等艦ベース)
大型の専用船などという贅沢品は存在しません。海上保安庁の主力は、海軍の「二等駆逐艦」の船体設計(直線的で量産しやすい平面構成)をベースに、さらに**「長距離の航洋性と哨戒」**に特化させた800〜1000トン級の標準型巡視船です。
【機関:潜水艦用ディーゼルの流用マジック】
ここが最大の発明です。高価で製造に手間のかかる「高温高圧ボイラーとタービン」は搭載しません。
搭載機関: 海軍の伊号・呂号潜水艦で量産されている**「艦本式ディーゼルエンジン(中速・高出力)」**をそのまま流用し、水上艦用にデチューンして搭載します。
速力 22ノット
航続距離:8,000〜10,000海里
【武装:役割に徹したミニマリズム】
主砲: 12.7cm(または12cm)単装高角砲 × 1〜2基。対水上艦の殴り合いは想定せず、浮上した潜水艦や航空機を追い払うための最低限の火力。
対潜装備: 最新のソナー(九三式水中聴音機)と爆雷。ディーゼル機関の振動を「フライアッシュの防振マウント」で吸収し、航行中の聴音能力を極限まで高めています。
近接防空: 昭和6年式20ミリ単装対空機銃 数基のみ。
特殊工作船:10隻
密輸阻止や海図作成に従事。
陸海空 共同
昭和6年式20ミリ対空機銃
{IMG239366}
20mm×110RB
1,400 mm (70口径)
835-870 m/秒
470発/分
重量62 kg
エリコンSSのライセンス生産品
60発入りドラムマガジン
航空機搭載型(後に120〜240のベルト給弾方式も開発される)、牽引型、対空戦車型、対空銃架型等のバリエーションがある
昭和8年式35ミリ連装対空機銃
{IMG239367}
重量
6,700kg
全長
7,800mm
銃身長
3,150mm
砲弾
35x228mm
口径
35mm
砲架
アウトリガーに4輪を装備
仰角
+92°to-5°
旋回角
360°
発射速度
550発/分(1門あたり)
初速
1,175m/s(HEI-T)
有効射程
4,000m(有効射高)
6,000m(焼夷榴弾)
約12,600m(曳光弾; 曳光7秒)
クリップの構造: 弾薬を7発ひとまとめにしたクリップ(挿弾子)単位で装填を行います。
装填プロセス: 砲の両脇にあるマガジンコンテナに、この7発入りクリップを次々と投入して給弾します。
艦載型と基地防空型、牽引型が開発され
艦載型が先駆け(大和型の設計時に搭載される)である。
昭和3年式七糎野戦高射砲
{IMG239364}
口径75mm
砲身長3.212m(45口径)
重量(放列砲車)4000kg
初速720m/s
後座長600mm(射角50度以上)
1400mm(射角30度以下)
最大射程14,800m
最大射高9,100m
最大発射速度15~20発/分
俯仰角-7~+85°
1930年代日本陸軍の主力対空機動高射砲
牽引車によって、時速40kmでの移動が可能である。
四十口径昭和4年式十二糎七高角砲
{IMG239365}
{IMG239363}
重量
20.3トン
要員数
11名
口径
127mm口径 / 40口径長
半固定弾
-8°/+90°
俯仰速度: 18°/s(人力の場合5度/秒)
旋回角
旋回速度: 20度/秒(人力の場合3度/秒)
発射速度
20発/分
初速
750 m/s
最大射程
15,622 m
陸海空共同の陣地要塞艦載防空高角砲
半固定弾(Semi-Fixed Ammunition)
弾丸(約25kg)と薬莢(約13kg)が別々になっています。
メリット: 1つ1つのパーツが軽いため、砲員の負担が少なく、あらゆる角度で迅速かつ継続的な装填が可能でした。
半自動装填機構
1. スプリングの蓄能電気油圧式併用
電源有り油圧式の動力ラマー(押し込み装置)が強力で、弾丸と薬莢を別々に、かつスムーズに薬室へ送り込めるため、砲が真上を向いていても発射速度が落ちません。
電源無し砲を発射した際の後座エネルギーを利用して、強力なスプリングを圧縮し、次弾装填のためのエネルギーを蓄えます。
2. 信管調整と装填準備
砲弾が装填台に置かれると、自動信管調整機によって、射撃盤から送られたデータに基づき時限信管が自動的にセットされます。付属の光学照準器による人力操作も可能である。
3. 強制装填
装填レバーを引くと、蓄えられたスプリングの力で装填桿が作動し、砲弾を薬室内へ一気に押し込みます。
半自動の理由: 弾薬を揚弾口やストックから取り出し、装填台に載せる作業は「人力」で行う必要があるため、「半」自動と呼ばれます。
4. 閉鎖と排出
砲弾が装填されると、水平鎖栓式の閉鎖機が自動的に上昇して閉鎖されます。発射後は再び後座によって閉鎖機が開く。
薬莢は焼尽薬莢の為、排出されない
大日本帝国 三軍統合・防空管制システム(1935年)
史実では陸軍と海軍が別々に開発し、互いに技術を隠匿し合った電波兵器ですが、総力戦研究所の強権により**「完全な共通モジュール化」**が達成されています。
昭和9年式 電波探信儀(統合レーダー)
史実では冷遇された「八木・宇田アンテナ(1926年発明)」の指向性の高さを、総力戦研究所が世界で最も早く軍事評価し、システム化した早期警戒・射撃照準レーダーです。
型式名称: 昭和9年式 統合電波探信儀(一型 / 二型)
波長 / 出力: 1.5 m(VHF帯) / 50 kW
アンテナ形式: 八木式アンテナを複数束ねたマットレス型回転アンテナ。
探知性能(一型・大型): 高度3,000mを飛ぶ大型爆撃機編隊を 距離150km で探知。
探知性能(二型・小型): 単機または水上艦艇を 距離40km で探知し、測距・測角を行う。
運用形態(三軍共通):
【海軍】 長門型や重巡の箱型艦橋トップ、空母の昇降式マストに搭載。
【陸軍】 大正12年式装軌装甲車(牽引タイプ)で牽引される**「移動式レーダー車」**として野戦展開。
【空軍】 韃漢国境や南洋諸島のMBF製巨大レーダー塔に設置し、早期警戒網(GCI)を構築。
特徴: 電源が全国・全艦艇で「60Hz」に統一されているため、当時の真空管レーダーの弱点であった「電圧・周波数のブレによるノイズや故障」が極めて少なく、時計のように正確に稼働します。
昭和10年式 電磁論理式・高射算定器(FCS)
史実の機械式(歯車式)計算機から一歩踏み出し、艦載STEL機関車の制御で培われた**「電磁式ステッピング・シーケンサー(歩進継電器)」**によるアナログ論理演算を導入した射撃指揮装置(FCS)です。
名称: 昭和10年式 高射算定器
入力情報: 昭和9年式レーダーからの距離・方位データ、および光学測距儀(ステレオ式)のデータをリアルタイム入力。自艦(自車)の速度、風向、気温も補正入力。
演算速度: 歯車の摩擦に依存しない電磁リレー式のため、敵機が急な回避運動(急降下など)を行っても、わずか数秒で新たな「見越し角(未来位置)」と「信管の作動秒数」を再計算して出力します。
セルシン通信(同期伝送):
計算された照準データは、電線を通じて各砲座(12.7cm高角砲や35mm機銃)のモーターへ電気的に同期送信されます(ワード・レオナルド方式)。砲手はハンドルを回す必要がなく、砲塔が自動で敵の未来位置を追尾し続けます。
運用形態:
【海軍】 艦橋下部の装甲化された**「防空CIC(戦闘指揮所)」**に計算機本体を設置。上甲板の「高射装置(光学方位盤)」と連動し、艦全体の対空火器を一元管理します。
【陸軍】 トラックの荷台に積まれた**「算定器車」**として、昭和3年式七糎野戦高射砲の砲列(4門1バッテリー)と有線ケーブルで接続され、同時自動射撃を行います。
古の灯火世界線の砲弾・魚雷 etc
高角砲、及び大型対空砲弾の信管
昭和2年式時限信管(機械式)
構造と運用の詳細
調停機構(セット方法):
信管の側面に刻まれた目盛(通常1秒刻み)を、射撃指揮装置から伝達された「秒数」に合わせて回転させます。
装填時に信管調停機(信管盤)によって自動的にセットされました。
作動原理:
発射時の衝撃(慣性)によって内部のロックが外れ、遠心力を利用した時計機構がカウントを開始します。
設定時間に達すると、内部の撃針が作動し、伝爆薬を通じて主薬を炸裂させます。
命中精度と有効範囲:
当時の機械式は誤差が避けられず、目標の前後(高度差)数十メートル以内で炸裂させる必要がありました。
12.7cm通常弾の場合、有効な破片威力半径は約14メートル程度とされていました。
昭和10年式時限信管(電気着火式)
内部構造の構成要素
機械式タイマー(クロックワーク): 従来の時限信管と同じゼンマイ駆動の歯車装置。ただし、最後に行うのは「針で叩く」ことではなく「接点を閉じる」ことです。
1.電源(電池): 発射の衝撃で電解液が混ざり、その瞬間に発電を開始する「リザーブ電池(注液電池)」。
電気接点: 歯車が回転し、設定された時間に達すると接触する小さな金属片。
電気雷管: 電流が流れると熱を持ち、発火する火薬入りの小さなカプセル。
2. 作動のプロセス(シークエンス)
調停:
発射前に、信管の外装を回してタイマー(接点の位置)をセットします。これは従来の機械式と同じ操作です。
発射と電源起動:
砲が発射されると、強烈なG(慣性)によって電池内部の隔壁が壊れ、電解液が電極に浸透。飛行中にのみ電力が供給される状態になります。これにより、保管中の暴発や電池切れを防ぎます。
時限計測:
発射の衝撃で時計機構のロックが外れ、遠心力を動力源にして歯車が回り始めます。
電気的閉路:
設定秒数に達した瞬間、回転していた歯車上の接点が、固定された接点に接触します。
起爆:
回路が完成し、電池から電気雷管へ一気に電流が流れます。雷管内のフィラメントが赤熱・発火し、伝爆薬を通じて主薬が炸裂します。
大きな砲弾内の複数の場所に火を回すのも容易になり、爆発の効率を高めることが可能です。
大日本帝国海軍 特一等輸送艦×二隻
【総力戦研究所 統合機動部隊・中核艦艇技術調書】
史実では陸軍が海軍に内緒で(あるいは妥協して)建造した特殊船ですが、この世界線では**「国防統合参謀本部」の直轄**として、海軍の造船技術と陸軍の揚陸ドクトリンが完璧に融合した「三軍統合の象徴」として完成しています。
全長 / 全幅: 144.0 m / 22.0 m
総トン数: 約 7,100 トン
最高速度: 20.5 ノット(機関は整備性と量産性に優れた「艦本式・大型ディーゼル」を複数基搭載。黒煙を出さず、夜間の隠密上陸に最適化)
兵員輸送能力: 約 2,200 名(完全武装の一個連隊戦闘団に相当)
【MBFとフライアッシュの適用】
MBF(鋼紙)によるトップヘビー解消: 船体の竜骨や外板などの「強度材」には高張力鋼を使用していますが、広大な舟艇格納庫の隔壁、兵員居住区、上甲板の構造物にはすべて**MBF(特級硬化繊維素材)**を採用。これにより、これだけ背の高い構造でありながら重心が極めて低く、荒れた外洋でも兵員が船酔いしにくい驚異的な安定性を誇ります。
フライアッシュの防火・防音区画: 2,200名もの兵員が長期間待機する居住区画には、フライアッシュ材のパネルを配置。エンジン音を遮断し、被弾時の火災延焼を防ぐ「動く兵舎」として機能します。
この艦の最大の存在意義は「敵前への電撃的な戦力投射」にあります。
舟艇搭載数(計約60隻):
大発動艇 × 29隻(大正一二式軽戦車乙型や、七糎野戦高射砲を積載可能)
小発動艇 × 25隻(歩兵の強襲用)
装甲艇 × 4隻(上陸時の近接火力支援用)
【立体連続発進機構】:
艦内を貫くレールとローラーコンベアにより、兵員と戦車を乗せた状態の舟艇を、船体後部のハッチから海面へ滑り台のように次々と投下(泛水)します。約60隻の舟艇を、わずか30分〜40分で全機海面へ展開させることが可能です。
【Ro-Ro機能の確立】:
後部ハッチは、海への投下だけでなく、**「港湾の岸壁に直接降ろすランプウェイ(道板)」**としても機能します。大連港などの「弾丸列車専用岸壁」に後ろ向きで接岸すれば、標準軌の貨車から降ろされた「大正一二式・乙型軽戦車」が、クレーンを使わずに自走して直接艦内の格納庫へと吸い込まれていきます。これは現代の自動車運搬船やフェリーと全く同じ、当時としては魔法のような兵站効率です。
3.武装:陸海統合の防空・対潜陣
自衛武装は、海軍の艦船でありながら、陸軍の優秀な野戦防空火器をそのままボルトオンで搭載しています。
長距離防空: 昭和3年式 七糎(75mm)野戦高射砲 × 4門
陸軍の主力高射砲(初速720m/s)を、塩害対策のMBFシールドで覆って甲板四隅に配置。陸軍の「算定器」を艦載用に調整したもので統制射撃を行います。
近接防空: 昭和6年式 20ミリ対空機銃 × 4門
敵機の急降下に対し、弾幕を張って上陸部隊の頭上を守ります。
対潜装備: 爆雷投下軌条 + 艦底ソナー
輸送艦の天敵である潜水艦を自力で排除するため、最低限のソナーと爆雷を装備。ディーゼル機関の静粛性がここでも活きています。
4.航空機運用:「一通行」の近接航空支援
飛行甲板(着艦設備)を持たない代わりに、カタパルトを用いて上陸部隊の頭上に「空の傘」を即座に提供します。
設備: 射出機 × 2基 + MBF製航空機格納庫
搭載機: 数機〜十数機
ドクトリン(使い捨てではない戦略):
上陸作戦の火蓋が切られると同時に、カタパルトから戦闘機と襲撃機を射出します。彼らは上陸部隊(大発動艇)の頭上で敵のトーチカや砲兵陣地を沈黙させます。
燃料が尽きる頃には、**「上陸した陸軍部隊が、あらかじめ設定されていた敵の飛行場を制圧」あるいは「工兵隊が海岸に『MBF製簡易滑走路パネル』を敷き詰めて野戦飛行場を完成」**させており、機体はそこへ着陸します。
つまり「空母の代わり」ではなく、「最初に空き地へ航空隊を送り込むための巨大なスリングショット」としての運用です。
この特一等輸送艦の艦内は、世界で最も「統合作戦」が進んでいる空間です。
船体運用員(海軍所属):
操艦、機関の整備、ソナー探知、およびカタパルトの射出作業は、海のプロフェッショナルである帝国海軍が担当します。
揚陸要員(陸軍より海軍への出向):
舟艇の整備、レールからの泛水(投下)作業、搭載された戦車・火砲の管理、そして上陸部隊の指揮は、海軍に出向し、特注の「水陸両用部隊用の迷彩服(あるいはカーキ色の海軍服)」を着た陸軍兵士が担当します。
連携の象徴:
艦橋の防空指揮所では、海軍の艦長と陸軍の揚陸指揮官(連隊長)が肩を並べて立ち、「昭和9年式・統合レーダー」の画面を見ながら、同じ「九〇式短波無線機」の音声通信で、海上の大発動艇と空中の襲撃機へ同時に命令を下します。
1937年以降、全通甲板への改装を行われる。
昭和9年式連絡機
【基本寸法・重量】
全長: 8.80 m
全幅(主翼長): 12.50 m (航続距離を稼ぐため、細長くスパンの広い高アスペクト比の主翼を採用)
全高: 3.10 m
自重: 1,450 kg
全備重量: 2,350 kg (燃料搭載量を極限まで増やすため、機体自体は徹底的に軽量化)
【発動機】
型式: 空冷星型9気筒エンジン
離昇出力: 780 hp
公称出力: 710 hp / 高度 3,000 m
プロペラ: 金属製2翅(または3翅)定速プロペラ
【飛行性能】
最高速度: 315 km/h (高度 3,000 m)
巡航速度: 240 km/h (最も燃費の良い速度)
航続距離: 2,000 km (増槽なしの正規状態。滞空時間は8時間以上に達する)
実用上昇限度: 7,500 m
【武装・装備】
乗員: 2名(操縦席・後部偵察席のタンデム配置)
固定武装(前方): なし (徹底した軽量化と、ドッグファイトを避ける思想による)
旋回武装(後方): 11mm 単装旋回機銃 × 1 (携行弾数 400発)
偵察装備: 機体底部に大型の高解像度航空カメラ、および長距離通信用の大型無線機を搭載
設計のポイントと技術的背景
「引き込み脚」の不採用(固定脚の採用)
速度が300km/h程度であれば、重量増加と故障リスクを伴う引き込み脚にするメリットが薄くなります。その代わり、空気抵抗を減らす流線型の「スパッツ(脚カバー)」を装備した固定脚とすることで、機体を軽くし、その分の重量を燃料と11mm機銃の弾薬に回しています。
生存性を高める「視界」
後席の偵察員が敵をいち早く発見できるよう、風防は段差のない温室型のキャノピーを採用し、死角を極限まで減らしています。敵より先に見つけ、先手を取って11mm機銃で牽制しながら逃げ切る運用思想です。
兵器の姿等を観たい方はハーメルンの方へ
なろうの画像のやり方がよくわからん




