チュンチュン。
もう 飛べないのだろうか よれよれになっていた
つつかれることはなかった チュンチュンを掴まえた
その子は傷ついていて かなり衰弱していたから
家族にあえるまでは たいせつにしようとしていた
水浴びも自由にできるように その子のために捧げた
たくさんごはんもあげて 仲良くなったと思っていた
もうすぐしたら お別れ 勝手に羽ばたいていくだろう
家族のもとへいくのだろうと 青空へといくのだろうと
鳥かごを開けたのに やさしく 土に埋められた
雀は、とくに難しくて繊細な生き物である。