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過日記  作者: 湖ポルル


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20140330クリミアはクリミア

クリミアはクリミア


2014年03月30日09:46


全体に公開みんなの日記5 view

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国連総会、クリミア住民投票を無効とする決議案を採択

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=2820273


クリミアは自治共和国という特殊な背景を持っていたし、直前に奇妙なクーデターもあったから単純に比較するのは無理があるのだけど、細かいことはさておき、日本に置き換えて考えてみる。


近い将来、我が国でも道州制が採用され、その首長に強い権限が付与されたとする。

採用からしばらくが過ぎ、何度かその首長が交代するうちに、ある州で独自の改革が進み、その政策の公正さから、他の州からも転入者が続出するほどの人気を得る。

全国的に高齢化が進む中で、積極的に外国からの移住を奨励し、工業と農業をバランスよく組合わせることで雇用を創出しつつ、関係する諸外国とも友好の度合いを深めていく。


当初、その州は道州制の顕著な成功例として政府からも高い評価を受けるが、当の中央が古い利権体質から脱却できずに伸び悩み、衰退の兆しも見せ始める。

その州の首長は、積極的に中央への支援を行い、国全体に富を再分配しようとするが、利権体質から脱却できない他の州では、その支援を十分に活用できない。

その州の住民は、中央の体たらくを見て、次第に支援が無駄であるとの印象を深めていく。やがてその州の首長選挙で、中央への支援と協力に否定的な政策を打ち出した候補者が、多数の支持を得て当選する。


その州からの支援を当て込んでいた中央は、この選挙によりますます窮乏し、ついにその州に対して不当な課税と介入を行い、収入を確保しようとする。

州では反発の気風が高まり、やがて住民投票が行われ、彼らは中央からの独立を宣言する。

住民投票に先立ち、その州では自衛の手段を確保するため、関係の深い某国と協定を結び、独立後の編入を約束させていた。

某国としては衰退しつつある日本中央政府など既に恐るるに足らず、労せずして国土を拡げる無二の好機を逃す筈はなく、またその州としては中央よりも某国についた方がよほど有利と知っているので、この協定は無理なく締結される。


かくしてその州は日本から独立し、某国の傘下に収まる形で当面の決着を見る。

日本あ当然、住民投票が無効であると申し立て、某国を除く諸外国もまた非難の声明を次々に発表するが、国連軍を派遣するほどの混乱は一貫して見られず、民主的な選挙によって決定された事項に対して、無理を押し通すこともできない。



……とまあ、こんな風になったら日本の国民一人一人おしてはどう思うだろう。

激しく憎悪しあうか、争うのも馬鹿馬鹿しいと冷静に事態を受け入れるか、個々の利を追って皆がその州に行きたがるか。そもそも起こりにくいと思うけど、ロシアを非難することがこの事件の本質ではないので、色々と空想してしまうな。

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