表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過日記  作者: 湖ポルル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/162

20140413やくたいもない話を

やくたいもない話を


2014年04月13日03:21


全体に公開みんなの日記18 view

編集する

首相と靖国に賠償請求 参拝で

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2840471



昨日ふと思い立って電車を乗り継ぎ、参詣してきた。

境内では子供連れや、大型バスの観光客、また欧米やインドからと覚しき外国人、留学生を連れた大学生などが行き交い、なかなか混み合っていた。


掲示された戦没者の、家族に宛てた手紙の写しを読んでいると、半分ほど葉姿となった桜から、散り残しの花弁が静かに降って、肩先に触れそうなほど近くを落ちていった。


戦時中、生まれたばかりの我が子を残して、死地に赴いていった若い父親たちの手紙があった。

子供たちが、長じて父に会いたくなる日が来たら、九段の桜の下に来て、心に念ずれば必ず会える、そう約束する一文が印象的だった。

物々しい展示の列の合間を、人の優しさや無邪気さが満たしているようで、なんとも形容しがたい気分になり、その気分のまま庭の石や池を眺めて帰ってきた。

特攻作戦による戦没者の慰霊碑には、五千を超える隊員達の所属が記されていた。


戦没者の供養と、戦争の歴史をああして示し残していく役割を、担う場所がたしかに必要だろう。

土産物として売っている、政治家の顔入りクッキーなどは、廃した方が良さそうだ。

思想的な抗争の焦点としてではなく、慰霊の地として、ただ在るだけで十分かと思うが。




~~~~~




「最後に、念のために申しあげておきますが、 われわれがあの方を大切にするのは、英国風の君主神権説などというーーーーじみたイスムによるのではなく、正直なところは自分のため生れた国の象徴を持ち、それを愛し、それについてかんがえる純粋な感情を知らずしらずのうちに経験することによって、生きてゆくうえの高い目標を支え、人生とは食って寝るだけのものというナナ族のようなイアポケットに落ちる危険をふせごうというのです。わかりましたか。」


久生十蘭『だいこん』より抜粋

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ