20140413やくたいもない話を
やくたいもない話を
2014年04月13日03:21
全体に公開みんなの日記18 view
編集する
首相と靖国に賠償請求 参拝で
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2840471
昨日ふと思い立って電車を乗り継ぎ、参詣してきた。
境内では子供連れや、大型バスの観光客、また欧米やインドからと覚しき外国人、留学生を連れた大学生などが行き交い、なかなか混み合っていた。
掲示された戦没者の、家族に宛てた手紙の写しを読んでいると、半分ほど葉姿となった桜から、散り残しの花弁が静かに降って、肩先に触れそうなほど近くを落ちていった。
戦時中、生まれたばかりの我が子を残して、死地に赴いていった若い父親たちの手紙があった。
子供たちが、長じて父に会いたくなる日が来たら、九段の桜の下に来て、心に念ずれば必ず会える、そう約束する一文が印象的だった。
物々しい展示の列の合間を、人の優しさや無邪気さが満たしているようで、なんとも形容しがたい気分になり、その気分のまま庭の石や池を眺めて帰ってきた。
特攻作戦による戦没者の慰霊碑には、五千を超える隊員達の所属が記されていた。
戦没者の供養と、戦争の歴史をああして示し残していく役割を、担う場所がたしかに必要だろう。
土産物として売っている、政治家の顔入りクッキーなどは、廃した方が良さそうだ。
思想的な抗争の焦点としてではなく、慰霊の地として、ただ在るだけで十分かと思うが。
~~~~~
「最後に、念のために申しあげておきますが、 われわれがあの方を大切にするのは、英国風の君主神権説などというーーーーじみたイスムによるのではなく、正直なところは自分のため生れた国の象徴を持ち、それを愛し、それについてかんがえる純粋な感情を知らずしらずのうちに経験することによって、生きてゆくうえの高い目標を支え、人生とは食って寝るだけのものというナナ族のようなイアポケットに落ちる危険をふせごうというのです。わかりましたか。」
久生十蘭『だいこん』より抜粋




