20140502春の夜の戯言
春の夜の戯言
2014年05月02日02:25
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■残業代ゼロ案が招く不幸な事態
(JIJICO - 05月01日 13:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=180&from=diary&id=2866019
ずいぶん前からこんな話をしていて、いまだに評価の基準が整う気配もないのなら、将来に渡ってもそれが整う日は来ないと思うよ。
実際、時間外の給料が出ない会社では、早く帰る人が増えれば増えるほど、残った人の仕事が増える。
仕事の割り振りを明確化すると、やらない出来ないの社員が開き直る。
それらの社員を全員切り捨てて入れ替えるには、多くのコストと労力と時間がかかる。
かといって、何も手を打たないのでは仕事は回らない。
十分な人手があって、彼らに満足感を与えられるだけの給与水準を維持しながら、存続していけるだけのフィールドに恵まれた会社がどれだけあるのかな。
正しい評価が行われるようになっても、給料が上がる社員がいれば反対に下がる社員も出てくるに違いないのだから、一概にそれを最善とは言えない。
皆がおとなしく善良で、評価の制度に対して真正面から頑張れるならいいのだけど、全力で走る正直者を転ばせるのは容易いことなので、一つの会社の中を見ても、あるいは社会の中の一企業を見ても、そういう正直者は生き残るのが難しかろう。
もともと、社会に遍在する富を集約するために、企業は際限なく肥大化し、多くの社員を抱えるに至った。
一つの企業が儲かれば、他の企業は損をするのが自然な姿であって、企業という乗り物がそうした宿命の中にいる以上は、乗員もまた飽くなき闘争の日々を送らざるを得ない。
それでもこの仕事を誇りに思ってんだよ。
とか、
それでもこの会社で働くことを誇りに思ってんだよ。
って言えたなら、彼の人生は幸せなのであって、
少なくとも不満しか出ないような政策を、不満しか出ないような現状において推し進めるよりは、経営者や企業それ自体の人格と品格を、高めて周知していくことに力を注いだ方がよほどマシではないかと思うのだけど。
……最後になんか引用しようとして久々に墨子読んだら悲しくなった。
2500年も前に答えが出てるのに、何を書き散らしているのやら。思想史ちゃんと読み直そうかなぁ……。




