20150124あの降り注ぐ雨の日に
潜り抜けてきたもの
2015年01月24日00:20
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「イスラム国」による邦人人質事件 冷やかすコラージュ画像が拡散・・・驚きを示す韓国メディア
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=3240352
日本人のこうした行動を、常識的な価値観で理解するのは難しく感じられるだろう。
日本は戦後、高度経済成長を経て、思想的には尖った部分を失い、国としても民族としても「平和ボケ」と内外から評されることに慣れてきた。
今回の事件について識者と呼ばれる誰かが、「中東からは日本は金だけの国だと思われている」と自嘲と警鐘をない交ぜにしたような発言をしていた。だが、その言葉のキャッチーな響きにすぐさま付和雷同するのは、必ずしも冷静な判断とは言えまい。
思い出してみればたった4年前、この国は人類未曾有の国難に見舞われた。
あの破滅的な事象と情勢の最中で、人々の見せた行動と、凄まじいまでの自制心、そしてどんな終末論者もかつて到達したことがないほどの楽観主義は、日本と日本人が単なる平和ボケの平和主義者ではないことを、21世紀の世にありありと示した。
当事者たる我々は数年の歳月を経てはやその事実を忘れつつあるが、紛争とはまた別の形で人間の心の闇に絶えず接し続けてきた日本人という民族の、奇妙で稀有な精神世界は、二元論の世界に住む人々の目には、理解しがたい混沌と映るに違いない。
この国は狂っている。
グローバルスタンダードと呼ばれるものが、そう絶叫しているのだけれど、馬耳東風とでも言えばいいのか、潜り抜けてきたものの性質の違いが、風刺漫画も真っ青の「不謹慎な行為 」に、この国の人々を駆り立てて止まない。




