20160114大人ぶりなさんな
大人ぶりなさんな
2016年01月14日12:57
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■イベントのたび、なんで渋谷に? 群れる若者心理、「出会い」より「リア充」アピール
(ウィズニュース - 01月14日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=3802311
渋谷は開かれた町である。
四季を通じて種々様々のイベントが催され、週末には買い物や遊興目当ての若い層が押し寄せる。外国人の観光地としても一定の人気を堅持しており、スクランブル交差点の真ん中で周囲を憚らず自撮りに勤しむ外国人の姿は、駅前の風物のひとつとなっている。
鉄道が作った町、とも言える。
駅の乗降利用者数では新宿に次いで全国2位を誇り、複数の路線の乗り入れにより通過するだけの人も多いため、潜在的な利用者の数は計り知れないものがある。
駅周辺の工事は長期的な都市計画の下、あちこちで同時並行的に繰り返されて止むことがない。私鉄の社名を冠したビルが建て替えの為に取り壊され、過密建築の合間にすっきりとした空間が広がる珍しい風景も、運がよければ目の当たりにできる。次のビルが竣工されるのは数年後、世界屈指の人の流れをコントロールする計画はたゆむことなく進められる。
流動的な町の性格は、青山学院をはじめとする駅周辺の学校群の存在とも相まって、奇跡的なバランスの輪廻を構築する。絶えず変転しながらノスタルジーを許さず、感傷的でありながら生命力に溢れる雑多な町である。かつて尾崎豊の見た歩道橋の上の夕焼けは、今日も50年後も忙しげな人々の横顔と、真新しい高層建築の外壁を照らし続けるだろう。
騒々しさのただ中に、ベッドタウンや伝統的観光地とは意義を異にする、器としての渋谷の価値が存在する。NHK本社との距離が近いことから折々の人出が取り沙汰される機会も増えて来たが、編集された記事や映像を見るだけでは、この町の輪郭は捉えがたい。
SNSでの交流が当たり前のものとなり、正義感に擬装した攻撃性と抑圧が、世界を広く覆っている。
人の欲は欲とし、愚かさも喜怒哀楽も受け入れて発展してきた渋谷の町は、今も時代の徒花の、匂うがごとく(実際に臭い)咲く処なのだ。




