20131019発展の代価
発展の代価
2013年10月19日11:13
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焼き肉店摘発 牛刺しも違法か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2619221
この問題の厄介なところは、以前なら普通に提供していた品が、規則の追加によって制限または禁止されてしまった点だ。
規則の内容は国によって違うだろうから、もしかしたら寿司のような生魚を禁止する国もあるかもしれない。
また国内でも、畜産農家の関係者だったら、新鮮な生肉を以前と同じように家族で食べているのかもしれない。
食中毒といえば有名なところではフグや生牡蠣が思い出されるが、これらは今のところ全面禁止される気配はない。
生レバーと比べると、それらを食べる人が少ないから、中毒が起きたとしても被害は限定的という考えが根底にあるのかな。
なぜこのタイミングで、生レバーが規制されたのか?
考えられる理由は二つある。
1つ目は、チェーン店や意識の低い焼肉店が生レバーを扱い始めたため、被害が拡大する可能性が大きくなりすぎたから。
いま1つは、細菌性食中毒そのものが、以前よりも起こりやすい環境になりつつあるから。
後者について具体的にいえば、家畜の飼育環境の変化だとか、気候の変化による細菌の活発化だとか、利用する人間の側の抵抗力の低下だとかが考えられるだろう。
夏場の食中毒は、どこの飲食店でも特に注意を払うに違いないが、気候変動や節電による室内および冷蔵庫内の温度上昇も考えられるし、そもそも利用者の方に発症の理由があるのだとしたら、国としては否が応でも規制せざるを得ない。
食というのは、もともと地域の暮らしに密着しているものだ。流通が自由になり、季節を問わず様々の食材が手に入るようになって、便利も極まったかと思いきや、すぐにこうして規制の必要が出てくる。
数多くの要因が、少しずつ絡み合って、食中毒なり規制の条文なりといった、具体的な結果が現れてくる。
難しいが、仕事らしいといえば仕事らしいな。




