20131118祈りに代えて
祈りに代えて
2013年11月18日16:14
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■福島4号機の核燃料、取り出しへ…廃炉へ節目
(読売新聞 - 11月18日 13:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2655005
一本あたり4.5メートル。
さらっと書いてるけどかなりのサイズだ。
収納容器はさながら巨大なタンクのようで、これをトレーラーに固定し、100メートル離れたプールに移送して、再びプールに沈めるまで約1週間かかるとのこと。
航空写真で見るとすぐ目の前なのに、やたら時間が掛かるなと思って調べてみたら、その大掛かりな実物の写真が出てきて納得した。
それにしても1週間は長い。1500本もの核燃料を、このように扱う作業は前代未聞にして、恐らく絶後のものになるのではないか。
新しいプールは、当然これまでのプールより耐震性に優れているのだろうが、事故を起こした施設からこれほど近いのでは、万一の時にはやはり近寄れなくなってしまいそうだ。
どうせならこの機に、一ヶ所にまとめて保管するのをやめて、分散して保管するようにして欲しいとも思うが、移送自体の難しさを考えると、仕方がないというのが実情だろうか。
作業に携わる人達は、極度の緊張とリスクの中で戦っていくことになる。無事を祈り、心からの敬意を表したい。
彼らは、軍隊の特殊部隊やNASAの宇宙飛行士のような特殊訓練を受けて育成された人ばかりではないだろう。
政府は東電を援助してはいるが、そのような技術者を専門の機関で育成しているという話は聞かない。本当なら、事故後すぐにでもそのような技術者を養成する学校なり何なりを作らなければならなかったように思う。
仕事の関係上、クレーン操者の方には何度か会ったことがあるが、皆さん真面目そうで仕事熱心な、普通の方々だった。
特別でない、普通の人々が、原発という怪物を操っている。罪な話ではある。
40年の廃炉処理は、まだ始まったばかりだ。
他ならぬこの国の原発で、毎日毎時毎分、休むことなくその事業が行われている。そこで働いている人がいる。
ネガティブな話題でも、忘れることは許されない。
この困難な計画を必ず成功させるために、正すべきは正し、補うべきは補っていくこと。当事者意識を持ち続けること。約半世紀の長きに渡り、求められることは多い。




