20131120東電
東電
2013年11月20日21:35
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■福島原発の全基廃炉を要請=いわき市長が東電社長と会談
(時事通信社 - 11月20日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2658270
いま、たまたま手元に地震保険のパンフレットがあるんだけど、その中に興味深い記載があるので抜粋する。
「1回の地震等による損害保険会社全社の支払保険金総額が6兆2000億円を超える場合、お支払いする保険金は次の算式により計算した金額に削減されることがあります」
で、
「お支払いする保険金 = 算出された保険金の額×(6兆2000億円/算出された保険金の総額)」
とのこと。
算出された保険金の額ってのは、要するに本来受け取れるはずの額ってことだろう。
契約書に書く内容としては、「ことがあります」なんてずいぶん曖昧な書き方をしてるけど、要するに世に居並ぶ損保会社が束になっても、これ以上の保険金を一度に出すのは厳しいって意味だね。
保険会社と聞くと無尽蔵に金を持っていそうなイメージがあるのに、業界?全体でこの額とは、結構意外な気がする。
破綻を防ぐためのラインとはいえ、兆単位のお金というのは、やはり途方もない額であるようだ。
そこで、原発の総工費はどのくらいか気になって調べてみたら、時代によってずいぶん差がある。
古いものは300億円くらいだが、物価や為替の関係で、後の世代の原発は2000億円~4000億円くらいになる。因みに不具合続きで全く売電できてないもんじゅが5800億円と一際目立って高い。
もんじゅを含めた総工費既知の国内原発、計56基の平均が約2470億円、総合計が約14兆円ほどだ。まあ時代によって差があるのだから平均や合計は目安にしかならない。
それにしても、過酷事故による激甚の被害を考えると、数千億円すら霞んで見えるから恐ろしい。
こんなリスキーなシステムを、あくまで継続しようとする感覚自体が、常人の理解を越えていると思うが、遠からず国内の原発はゼロに近づいていくだろう。
最終的には、福島の事故処理の現場が、国内に残る最後の原発施設になると思う。




