2013118衆人環視とリアリズム
リアル
2013年11月18日19:53
全体に公開みんなの日記4 view
編集する
■1~3号機は近づけず=廃炉「第2期」、課題山積―福島原発
(時事通信社 - 11月18日 17:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2655279
恐らく日本の歴史上、現在の東電ほど外部の目に晒されることを余儀なくされた組織というものはないだろう。
その責任の重大さ、起こした事故の重大さからいって当然のことではあるが、稀有な例であることは事実だ。
原発という「怪物」を運営しているこの大企業に、かつて世間はある種の幻想を抱いていた。
その幻想が震災を境に消滅した。
直視することも憚られた東電の威光は無くなり、今では衆人環視のただ中にいる。
一口に会社と言っても、色々な性格の会社がある。
地道で堅実な経営をしながら、努力を続けるもの。
安定した基盤に胡座をかいて、次第に劣化していくもの。
一か八かの勝負を繰り返し、成功していくもの。
仕事の現場においては、「問題が山積」なんてことは日常茶飯事だ。なんとなく上手く行っている、という幸運な時期は、どのみち長くは続かない。
今の学生や子供たちは、伝えられる東電の姿を見てどう感じているのだろう。
取り組んでいる事業は原発事故の処理という過酷な内容ではあるが、その点を抜きにすれば、絶えず山積する問題に、絶えず取り組んでいくという意味で、東電の姿は実にリアルな、一企業の例と呼べるだろう。
このようなリアルな例が、長期間に渡り人々の目に示されたことは、これまでなかった。
東電を褒めている訳でも貶している訳でもないが、特に社会人になる前の世代には、東電絡みのニュースを読む時に、そんな視点も併せ持ってもらいたいと思う。
フィクションや幻想でない一個の会社の姿が、それらのニュースに表れている。
廃炉の作業については他の日記に書いたから多くは繰り返さない。
作業の成功と、関係者の皆様の無事を祈ります。




