20131205マイナス1の平和
マイナス1の平和
2013年12月05日23:12
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■怒号の中、採決強行=「これが良識の府か」―参院特委・秘密保護法案
(時事通信社 - 12月05日 21:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2678055
長い条文の中にほんのわずか、灰色の部分を残して法案は成立した。
その灰色の部分こそ、この法案の真意であった。
議員も人間だから、その灰色の部分について、全面的に認める者と、渋々ながら呑むことにした者と、関心が薄かった者がいても不思議ではない。
だが、その灰色の部分は、彼らの思惑がどうであったかに関係なく、これから日本の法律として、なかば不可侵の地位に置かれることになった。
この先どんな人間が権力を握っても、その法律は彼や彼らの手に握られ、自在にその権威を発揮することになる。
なぜ不透明な部分を残してしまったのか。
明日の仕事を捨て、バンコクのデモのように、国を変えるのだと集結する者は、日本にどれだけいるだろう。
催涙弾を撃ち込まれ、機動隊に押し倒されて、100に1つも成功する見込みのない、理想主義に身を投じることができる者は、日本にどれだけいるのだろう。
万にひとつの可能性でも、いつかこの法律が悪用される日が来たときに、そうする気概のある国民は、どれだけ残っているだろうか。
時代に沿うということが、かくも惨めなことだからこそ、古人の言葉は千年の時間を超えて、我々の心に響くのだな。
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「一日、一日、プラス1。ありがたいわね、また春になって」(『博士の愛した数式』)




