第9話 スキルアップの効果
自室に駆け込んで息を整える。
(ステータス!)
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レベル:2 (SP3)
体力:33/39
MP:22/27
攻撃力:6
防御力:7
攻撃魔法:8
防御魔法:10
俊敏性:3
幸運値:20
属性:水属性 レベル1 ▽
薬学スキルレベル2 ▽
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おぉ!ちゃんと薬学スキルがレベル2になってる!
となると、あの不思議な声の言うとおり、新しいスキルを習得できるのかもしれない。すぐに確認だ。
▽薬学スキル
○基礎魔法
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薬草栽培(習得済)
薬草の種を蒔く
縦1メートル横0.2メートル
栽培期間15日
消費MP1
薬草栽培 レベル2(SP0/5)
薬草の種を蒔く
縦1メートル横1メートル
栽培期間15日
消費MP2
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○メインスキル
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下級ポーション作成(SP0/15)
薬草を使って下級ポーションを作る
消費MP3
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○サブスキル
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魔力草栽培(SP0/10)
魔力草の種を蒔く
縦1メートル横0.2メートル
栽培期間17日
消費MP2
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やっぱり思ったとおり、新しいスキルが増えてる!
増えたのは、【下級ポーション生成】と【魔力草栽培】の2つのようだ。
ポーションといえば、体力が回復する飲み物だよね。ゲームでは定番のアイテムだけど、それを実際に私が生成できるとは。今はSPが足りなくて無理だけど、いつか絶対に習得しよう。
魔力草栽培も有用そうだ。MP回復ポーションが生成できるなら、きっと需要あるよね?
どっちも大量のスキルポイントが必要だけど、超便利なスキル!早めに習得したいな。
よーし、沢山魔法の練習をして、目指せポーション作り!
「······?」
じゃなくてお風呂!!!
薬学スキルも大事だけど、温かい湯船に早く浸かりたい。正直、髪の毛だってゴワゴワだし、汗で身体がかゆい時がある。前世では毎日お風呂に入って清潔にしていたから、余計に気になるのかもだけど。
あと、精神的な話。
前世の趣味だったお風呂がない生活なんて、もう何年も耐えられる気がしないんだ。
だから、ここが乾燥地帯でも関係ない。絶対にお風呂を作ってやるんだ。
そのためには、浴槽の手配とお湯の確保が必要だ。
私はまだ3歳だし、浴槽が欲しいってお願いしても取り合って貰えないだろう。裕福な貴族の子どもならともかく、グライスナー領は貧乏なうえに水不足だからね。
だからまずは、お湯の確保方法から調べようかな。