第60話 タイリョクバカ
第11回ネット小説大賞の1次選考を通過していたことに一昨日気付きました。素直に嬉しいです!引き続き更新がんばります(^^)
「【下級ポーション生成】の薬学スキルと魔力水をかけ合わせたら、どんなポーションができるか、試してみよう。エリスは、薬草をいつもと同じように処理してくれる?」
「承知しました」
「テオは腹筋でもして、体力削っといて」
「了解です。って······レオナ様、少しずつ私の扱いが雑になってませんか?」
「ん?そうかな?気の所為だって。笑」
2人が頑張ってくれている間に、レオナも頭の中で情報を整理する。
【下級ポーション生成】の薬学スキルを使って、ポーションを作る時の手順をおさらいすると、
①釜に、刻んだ薬草を入れすり潰す
②汁が出てくるくらいすり潰したら、少しのお水をいれて詠唱
だったな。
じゃあ②で入れていた水を、魔力水に変えてみるか。
「下級ポーション生成!」
エリスの言葉をヒントに、下級ポーション生成の魔法×魔力水でポーションを生成してみたものの······。コレで中級ポーションが出来たのかな?
見た目だけじゃよく分からない。
手っ取り早い確認方法は、もう飲んでしまうことだ。そのために、テオに腹筋を頑張ってもらっているのだし。
下級ポーションの体力回復効果が150だったから、実際に飲んでみて、それ以上に体力が回復していたら中級ポーションの可能性が高いとは思うのだけれど。
でもそれだと流石に曖昧過ぎるから、先に【中級ポーション生成】の薬学スキルを使って生成した中級ポーションの、体力回復効果をきちんと確認するべきだな。
テオに頼む前に、自分のステータスを確認してみる。
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レベル70(1500)
SP62/140
体力 :85/241(3333)
MP :85/299(3333)
攻撃力 :65(250)
防御力 :72(250)
攻撃魔法:65(500)
防御魔法:86(750)
俊敏性 :60(250)
幸運値 :119(720)
属性:鑑定 レベル 1▽
水属性 レベル42▽
薬学スキル レベル39▽
農業スキル レベル_▽
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これだけ毎日働いて身体を酷使しているのに、体力はまだ241だ。小さい頃は病弱だったし、きっと私は、身体を動かす才能がないんだなとつくづく思う。
話を戻そう。これが中級ポーションなのか確認するという話だけど、元の体力が少ないレオナが、ポーションを飲んでもあんまり意味はない。もし中級ポーションの回復効果が241以上だとしたら、回復効果が体力上限を上回ってしまうので、中級ポーションでいくら回復できるのか、正確な数値が分からないのだ。
もうこれは、テオに任せるしかない。
「テオ、そろそろ疲れてきた?」
「御冗談を。まだまだ追い込みますよ!」
これはまだまだ時間が掛かりそうだな。そう考えたレオナは、【中級ポーション生成】の魔法で中級ポーションを作り、下級ポーション生成×魔力水で作ったポーションと一緒にバックに入れる。
「エリス、結果はまた明日伝えるね。テオ、明日お休みしていいから、今日は最後まで付き合って」
「はい、喜んで!」
「ありがとう。じゃあ日が暮れる前に屋敷に移動するよ」
◆◇◆◇◆
テオを連れて向かった先はレオナの自室だ。
「テオ、何もかも頼って申し訳ないけど、あなたのステータスを鑑定させて貰えないかしら?中級ポーションの体力回復効果を確認したいの」
エリスと別れて、テオをレオナの部屋に連れてきたのはこのためだ。レオナが鑑定スキルを習得したことは、家族を除くと、テオとカイルにしか伝えてはいけないことになっている。
「私に鑑定を······!むしろ有り難き幸せです」
「ありがとう。では早速お願いするわね。ふぅ。よし、鑑定。」
ヴァン
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対象者:テオ
レベル32(550)
SP43/43(800)
体力 :555/1033(7500)
MP :38/ 38(550)
攻撃力 :358(2500)
防御力 :355(2500)
攻撃魔法:202(1500)
防御魔法:103(1000)
俊敏性 :159(1500)
幸運値 :136(1500)
属性:剣術 レベル13▽
風属性魔法 レベル_▽
_________________
テオってば、飛び抜けて体力のステータスが高いわ。やはり、予想を裏切らない《体力バカ》なのね。
やや!風属性魔法の適性があるみたい。これは喜ぶだろうな。後で教えてあげよう。
「うん。申し分ないステータスね。私の護衛には勿体ないくらいだわ」
レオナの言葉に嘘はなく、若干MPは少なめだが、全体として穴がなくバランスがいいステータスだと感心していた。
「!」
レオナの言葉に反応したテオが、キラキラした目でこちらを見てくる。
「ステータスは、後で木簡に書いて渡すね〜。体力は、あと半分くらい残っているみたいだから、もう少し頑張って、ね?」
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・
「はぁはぁはぁはぁ。レオナ様、追い込んできました」
「お疲れさま。よく頑張ってくれたわね、ありがとう。鑑定させてもらうわね」
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対象者:テオ
レベル32(550)
SP43/43(800)
体力 :30/1033(7500)
・・・・・・・・・・・
「うん、バッチリよ。早速だけど、コレを」
渡したのは、【中級ポーション生成】の魔法で生成した中級ポーション。
「はぁはぁ。ゴクッ」
「へぇ。中級ポーションの体力回復効果は、ちょうど450なのね。じゃあ次はコレ。」
続いて渡したのは、【下級ポーション生成】の魔法×魔力水で生成したポーション。これで450以上の体力回復効果があれば。
祈るように、テオの様子を見つめるレオナ。果たして結果は。
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分かりづらいので補足させていただくと、
【下級ポーション生成】の魔法×水=下級ポーション
魔法なし ×魔力水=下級ポーション
【下級ポーション生成】の魔法×魔力水=???
魔力水にポーションの性能を1段階引き上げる効果があるとしたら、この???が中級ポーションになるでは?というお話でした。
いつもお読みいただきありがとうございます。本作品の投稿を始めて約8ヶ月ですが、今回のお話でようやく10万字を突破しました。
これもひとえにご覧いただいている皆様のお陰です。とても感謝しております_(._.)_
予定より長引いてしまっていますが、必ず完結まで頑張ります!
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