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第44話 いざ州都へ

更新に時間がかかってすみません!

ストックが無くなったので今後も不定期投稿になりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。



「レオナ、行ってらっしゃい」


「レオナ、気をつけるんだそ。アーサー、レオナを頼む」


 ついにレオナが州都に行く日がやってきた。この半年間、出来る限りの準備をしてきたつもりだ。


 お父様は約束どおり、水と塩の保管施設を作ってくれたし、ここ数日は、水と魔力水の補充を徹底してきたことだし、水問題は大丈夫だろう。



 半年間水補充と薬草栽培を頑張った副産物として、レオナのステータスはさらに伸びていた。


____________________


レベル68(SP97/156)


HP:230/230

MP:280/280 

攻撃力:63 

防御力:70 

攻撃魔法:63  

防御魔法:80 

俊敏性:59

幸運値:112


属性:水属性   レベル41▽

   薬学スキル レベル38▽

____________________


 また、これまではSP節約のため、どうしても必要な時以外はスキル習得をしてこなかったレオナだが、今回は長期で外出することになるため、万が一の時の自衛として、【ウォーターウォール】を習得していた。



▽水属性魔法

○メインスキル

___________________

ウォーターウォール(習得済)


縦3メートル横5メートルの水の壁

持続時間30秒

消費MP3

___________________



 その他、効率を上げるために、【薬草栽培】のスキルを一気にレベル3までアップさせた。



▽薬学スキル

○基礎魔法

__________________

薬草栽培(習得済)


薬草の種を蒔く

縦1メートル横0.2メートル

栽培期間15日

消費MP1



薬草栽培 レベル2(習得済)


薬草の種を蒔く

縦1メートル横1メートル

栽培期間15日

消費MP2



薬草栽培 レベル3(習得済) 


薬草の種を蒔く

縦5メートル横1メートル

栽培期間15日

消費MP3


_________________


 少ないMPで大量の薬草を栽培出来るようになり、裏庭ではスペースが足りず、第2地区西側も薬草畑にする勢いだ。お陰でグライスナー領は、今ではゾーマ領を超えるポーションの一大生産地となっている。



 さて、今回の州長謁見も、引率はアーサーお兄様がしてくれる。


 また、第4回派遣も兼ねているので、カイルとお兄様の友達のトムが同乗するそうだ。


 ちなみに第4回はすでに4人を派遣していて、水属性魔道士はいなかったが、新たに畜産スキルを授かった者がいたらしい。


 ベイリーフさん達が小麦の栽培に成功したら、餌の確保が容易になるし、鶏を飼ってもいいかもしれない。卵を産んでくれれば、主食のパンがもっと作りやすくなるだろうし。




◆◇◆◇◆





「レオナ様。今回は長旅ですから、無理をせず休み休み行きましょうね」


 そう声をかけてくれたのはテオ。カイルはまだ修行中の身だし、レオナ自身は魔力量こそ多いが自衛手段は付け焼き刃のウォーターウォールのみ。さすがに心配なので、護衛として付いてきてもらったのだ。


「うん、ありがとう。それより2人に聞いて欲しいアイデアがあるの。題して、グライスナー領湯浴み所建設計画!!」


「おぉ!面白そうですね!是非お聞かせください!」


 カイルはお風呂の話になると途端に食いつきがよくなる。


「えっとね、建設場所は第二地区南側で〜〜〜〜」


 聞き上手な2人のおかげで、趣味の話で盛り上がり、過酷な旅も楽しく過ごすことができた。


 2人が居なかったら、きっと暇すぎて1日で発狂していたことだろう。


 何しろこの旅は、進んでも、進んでもずっと視界に映るのは砂漠ばかり。目に入る景色が変わらず、外を眺めるだけではつまらない。目印になる看板を探す以外、やることが無いのだ。


 だから、話し相手になってくれるテオやカイルがいてくれて本当に助かった。



(3歳の時は、ほとんど寝て過ごした記憶しかないけど、今思えばそれでよかったのかも)



◆◇◆◇◆





 州都までは荷馬車で片道約1週間。途中の街で宿に泊ったりもするが、それ以外は野宿になる。


 初日はいきなり野宿だった。そして2日目も。焚き火で暖をとりつつ、荷馬車の中で藁やら何やらに包まって寝る。砂漠の夜は相当寒い。でも、みんなもこれを乗り越えてきたんだからと、じっと耐える。


 州都派遣に年齢制限をしたのは英断だった。前世を含めればアラサーの私がこれだけ堪えてるんだから、普通の5歳児にはこれは耐えられない。

 



 3日後、ナラノ領に到着。


「やっと街だ〜!」


「レオナ様お疲れ様でした。アーサー様とトムさんも、馬を引いてくださってありがとうございました」と律儀にお礼を言う事テオ。


「ひぃ〜!さすがに疲れたぜ〜」

 お兄様と交代で馬を引いてくれたトムさんも、流石にお疲れなようだ。


「だな、みんなよく頑張った!この先に俺がよくお世話になってる宿があるんだ。今日もそこに泊めてもらおう!」


「アーサー様、流石っす」



 ナラノ領は、人口は1000人程度の小さな街。気になることに、昔のグライスナー領同様、水不足が深刻なようだった。


 アーサーお兄様が、頻繁に宿泊させていただいているとのことなので、お礼もかねて、水魔法で宿の近くの井戸を補充したら「お嬢ちゃん小さいのにもう魔法が使えるのかい!貴重な魔法だろうに、本当にありがとう!」と大変喜ばれた。


 その反応に、きっと水不足に相当悩ませられていることが容易に想像できて、心苦しい。


 本当は塩やら野菜やらも作りたかったが、水魔法以外も色々できることがバレると、どこぞの金持ち貴族に目をつけられるかもしれないとお兄様に止められ、断念。


 いつかはグライスナー領の農産業を盤石なものにして、流通も整えて、この街にも定期的に物資を運べるようにしたいと切実に思う。





◆◇◆◇◆





 5日目には、ゾーマ領にたどり着いた。ここでまた1日休憩だ。


 ゾーマ領は、ポーション生成の魔導具があると昔から耳にしていて、是非とも訪れてみたい街だった。


 折角なので噂の魔導具を拝んでみたい。果たして、どんな見た目、性能なんだろう?





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