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第32話 新スキル創造part1②



 翌日のこと。


「カモミール栽培!」




ズズッ


「「おお〜!」」


 今朝、カモミール栽培のスキルを習得したので、早速薬草畑で試してみることにした。


 スキルを使用したところ、カモミールか分からないが、ズズッと植物の芽が生えてきた。


「ねぇエリス、これって薬草に見える?」


「う〜ん、正確には分かりませんが、なんとなく薬草とは違うように見えます」


 そうなのだ。まだ小さいので分かりづらいが、形や模様が薬草とは異なっているように見える。念の為、しゃがんで近くでみたり、匂いを嗅いだりしてみる。 


 やはり、確信はできないけど、薬草とは違うと思う。となると、やっぱりカモミール?




 地べたに這いつくばって、スンスン草の匂いを嗅いでいたところ、隣にテオがしゃがんできた。


「レオナ様、カモミールの栽培には何日かかるんですか?」


「15日で花が咲いて、収穫できると思うわ」


「私、お花ってまだ見たことないんです。どんな花が咲くのか楽しみだなぁ」


可愛らしい反応を見せるエリスとは反対に「じゃあ遅くとも15日後には分かりますね」と、テオは至って冷静だ。 


 


(まぁ確かにそうだけど、早く知りたくてウズウズする〜)


  



「そういえば、自分よく詳しくないんですが、カモミールって薬草なんですか?」


「う〜ん、リラックス効果があると言われているから、薬草といえば薬草なのかな?」

 



 そうなのだ。


 前世の感覚でいえば、カモミールは薬草とはちょっと違う気がしていた。


 だけど、スキルの説明欄には、《薬草(リラックス効果)の種を蒔く》と書いてある。


 つまり、この薬学スキル上では、効能がある植物は全て薬草とみなす可能性がある!


 もし、そうなら。


 とにかく、他の植物も栽培できるか試してみる必要がありそうだ。


「テオ、今日は沢山実験するわよ!」




◇◆◇◆◇





 15日後。



「レオナ様!咲きました!とってもいい匂いです!」


 確かに、畑の一画に、小さな白い花が咲いている。

 


(本当にカモミールの栽培ができたんだ)



 カモミールにそこまで強い執着があったわけではないのだが、何故か視界が潤む。



 

 こうしちゃいられない。サッと気を取り戻して、エリスとテオにも手伝ってもらって収穫する。


 うち、一束は花を見るのが初めてというエリスへのプレゼントだ。



「本当ですか?うわぁありがとうございます!家族も喜ぶと思います」


 残りはサシェにして、お母様、カリン、ポーラにプレゼントしてみたところ、みんな凄く喜んでくれた。いつの時代も、かわいい花は女性を笑顔に出来るらしい。



 勿論、自分用もこっそり作っておいた。匂いが薄くなったら、入浴剤代わりにお風呂に浮かべるつもりだ。



 兎にも角にも。


《ミッション:入浴剤を作ろう》



 コンプリートである。




Tipsその5〜作中チート人物ランキング〜


1位 レオナの母

病気がちなのは、優秀過ぎて嫉妬された事が原因の模様。現在はかなり影薄めですが、後程チートぶりを発揮してもらう予定です。


2位 レオナ

3歳にて魔法を習得する素質と環境の良さ、努力を惜しまない性格により、どんどん成長していきます。


同率2位 州都の司祭様

能ある鷹は爪を隠す。古くからの友人の依頼で教会で働いています。善人。


※既登場人物のみ。現時点での予定です。

※次回以降は、人物紹介をしていきたいと思います。

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