第22話 州都派遣②
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2週間後、ガッツ達が州都から戻ってきた。大変な長旅だったと思うが、無事に帰ってきてくれてホッとしている。
早速お父様が、4人を今晩の夕食に招待。旅の話を聞かせてもらうとのこと。それにレオナも同席することになった。
お父様が「この度は皆ご苦労であった。ささやかだが、夕食を準備したので、自由に食べてくれ」と言って口に運んだのを皮切りに、みんなも食べ始める。
しばらくすると、「父上、レオナ、聞いてくれ。このジャンは俺と同じ土属性魔法を使えるようになったんだ」と、旅路でみんなと仲良くなったアーサーがガッツ達3人のことを紹介してくれた。
また、アーサーによると、今回の旅で、ガッツは職人スキル、ポーラは農業スキル、カリンは料理スキルを授かったとのことだった。
皆それぞれ嬉しそうで、全員に魔法適性があって本当に良かったなと思う。
また、ただでさえ料理上手な侍女のカリンに料理スキルだ。料理スキルの詳細は分からないが、今後の食事は更に期待できそうだ、とレオナは喉を鳴らした。
◆◇◆◇◆
その後も穏やかな食事会が続く。最初は緊張していた様子だったガッツ達4人からも、時間が経つにつれて自然な笑みがこぼれ始めた。
特にジャンは、前情報通りお調子者タイプのようで、お兄様だけでなくお父様とも、砕けた感じで会話していた。
(この人コミュ力おばけだ)
そろそろお開きという頃、話の流れでアーサーが、「実は今回の州都派遣は、レオナの発案なんだよ」と切り出す。
「費用だって、レオナがポーションを作って賄ってくれたんだ」と続けると、カリン以外の3人はとても驚いた様子だった。
(まぁ毎日井戸の補充をしてるし、ポーションまで作ってるとは普通思わないよね)
「ええ、皆様この度は私の事業にご協力いただき感謝いたします。今後は是非そのお力をグライスナー領のために使ってください」
「嘘だろ、おい」
「凄いなまだ若いのに」
「レオナ様っておいくつでしたっけ」
様々な反応を見せる3人。そして何故か、カリンだけはしたり顔をしている。
「それと、皆様にお願いがありまして。私は今後もこの派遣事業を継続していきたいと思っております。そこで、この長旅で不便なところがあったならば······。いえ、不便な事だらけだったと思いますが、その中でも改善できそうな部分があれば、教えていただけませんか?」
「·········」
予想はしていたが、皆文句は言いづらいらしい。
助け舟を出してくれたのは、やはりお兄様。
「俺としては、夜はかなり冷えるなと思ったね。荷物にならない防寒道具があればいいんだけどな〜。あとは、荷馬車で5人が寝転ぶには無理があるから、座りながら寝たんだが、あんまり疲れが取れなかったかな」
「そうですね。防寒道具があればありがたいです」
力強く同意したのはポーラさん。よほど寒かったのだろう。今後は、そのあたりを事前に伝えたうえで、本当に行くかどうか意思確認する必要がありそうだ。
「なるほど。確かにそうですよね」
「あとはなぁ、食事だな。蒸かし芋を持っていったんだが、流石に4日目の朝にはパサパサだったな。かといって食事の度に火をおこす訳にはいかないからな」
食事問題はレオナも気になっていた。前世の知識でなんとか工夫出来たらいいのだけど······。例えばカップラーメンみたいに、その場で簡単に調理できる食事を開発するとか。
駄目だ。そんな技術、今のグライスナー領にはないし、それにたった今お兄様が、食事の度に火をおこす訳にはいかないと言ったばかりじゃないか。
この問題の解決には、時間がかかりそうな気がする。
「お兄様、皆様、ご意見ありがとうございます。お時間はいただきますが、必ずや改善いたします」
レオナが決意表明をしたところで、今晩はお開きとなった。皆長旅でお疲れだろうということで、今後の仕事については明日以降相談するそうだ。




