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私は待望の水属性魔導師〜領地復興のため、スキルボードはサブスキルで埋め尽くす〜  作者: 水瀬 潮
第1章 砂漠に生まれた水属性魔導士
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第2話 教会にて



 教会の中には司祭様が一人居るのみで、他の来訪者は居なかった。寄進も必要だし、魔法の適性確認は誰でも簡単にという訳にはいかないのだろう。

 

「グライスナー領のアレスだ。こっちは娘のレオナ。本日は娘の魔法適性を確認していただきたい」

  

 司祭様は糸目だ。表情から感情は読み取れない。


「かしこまりました。ではレオナ様、あちらのお部屋に。アレス様はしばしの間、こちらでお待ちいただきたく存じます」


 ガチャ


 糸目の司祭様に奥の小さな部屋を案内される。

 椅子に座ると、どうやらすぐに儀式が始まるようだ。


「レオナ様、この水晶玉に手をかざしてください」


「は、はい」


 流石に緊張してきた。今回魔法適性が確認出来なかったら、次回はいつ連れてきてもらえるか分からない。


 それまで魔法の練習ができないということは、その分お風呂の完成時期が遅れるということ。下手したら何十年もお風呂に入れないなんてこともあり得る。そんなの絶対無理!


 いや、今考えたって仕方ない。


 覚悟を決めて、水晶玉に手をかざす。




 するとだんだん手のひらが温かみを感じてきた。


 これって?


 ピカッ

 あ!水晶玉が青く光った!


 フワッ

 今度は緑!







「レオナ様、おめでとうございます。水属性魔法、薬学スキルが神より授与されました」


(水属性魔法!?本当に!?これで現世でもお風呂に入れるよね?)



「ありがとうございます。神のご加護に感謝いたします」


 心の中でガッツポーズをしながらも、出来るだけお淑やかにお礼をいう。


 ガチャ


「レオナ!大丈夫だったか?」


「うん·······」


 念願の水属性魔法。夢みたいだと思って、頭がふらふらする



「神の御加護があらんことを」


「司祭様、ありがとうごさいました。これは寄進です」


 お父様が袋を差し出した隣で、私もペコリとお辞儀する。

 

「頂戴いたします」

(ご多幸をお祈り申し上げます。レオナ様)




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