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私は待望の水属性魔導師〜領地復興のため、スキルボードはサブスキルで埋め尽くす〜  作者: 水瀬 潮
第1章 砂漠に生まれた水属性魔導士
10/80

第10話 お父様からのお願い


 それから2週間と少し。毎日順調に、魔法の練習をしてきた。


 意外とレベルアップのスピードは早く、レベルは既に6まで上がっていた。


 レベルアップする度に、ステータスは体力とMPを中心に上昇しており、薬草畑の拡大に大いに役立っていた。


________________

レベル6 (SP10/15)


体力:48 /48

MP:51/51

攻撃力:10 

防御力:11 

攻撃魔法:12 

防御魔法:14 

俊敏性:7

幸運値:28



属性:水属性  レベル1 ▽

   薬学スキルレベル6 ▽

_______________



 また、スキルポイントを5消費して、ウォーターをレベル2に上げていた。




▽水属性魔法

○基礎魔法

_________________

ウォーター(習得済)


水を作り出す(10リットル)

消費MP1



ウォーター レベル2(習得済)


水を作り出す(50リットル)

消費MP2

__________________




 ウォーターレベル1だと、毎日の庭の水がめの補充(50リットル)にMPを5消費していたが、レベル2になると消費するMPはたったの2。


 大幅な効率アップだ。


 ただ、その分練習量が足りないのか、レベル6まで上がった薬学スキルとは対照的に、水属性魔法はまだレベル1のままだった。


 薬学スキルも大事だけど、お風呂に入るという夢のためには、水属性魔法ももっと練習したいな。





◆◇◆◇◆





 そんなある日、父アレスからの呼び出しがあった。


コンコン

「お父様、レオナです」


「レオナか、入りなさい」


「はい、失礼します」


「急に呼び出して悪かったね。ソファーに座って楽にするといい」

 

「はい」


 お父様に言われるがまま、決して柔らかくはないソファーに腰掛ける。


「さて、レオナ。お前が魔法を覚えてそろそろ半月程だろう?どうだ魔法は面白いか?練習は順調か?」


「はい、毎日楽しく練習しています」


「ハッハッハ。そうだろうな。庭師のアランからも報告を受けているよ。レオナの育てた薬草が徐々に収穫できていると」


「えへへ」


 そうなのだ。薬学スキルで栽培した薬草は、たったの15日で収穫できるので、初日に植えたものは既に収穫済み。


 しかも都合の良いことに、魔法で植えた薬草は、少しの水でもグングン育ってくれるのだ。これが魔法の持つ力なのかと、前世の記憶がある私は、とても驚いた。


「どれもこれも上質な薬草らしいな。あ、あと、レオナがとんでもないスピードで薬草畑を拡大しているものだから、今後は収穫の手が回らなくなるかもとも言っていたな(笑)」


「あ〜あはは」


 そうなのだ。魔力が増えた最近では、一日で6㎡程ずつ畑を広げていた。


 事前に畑を耕さなくても、魔法を使えば一緒に畑も耕せることが分かったのが幸いだったが、薬草の収穫はアランに任せっきりだった。



 しかし、爆速で畑を拡大していることが報告されているとなると、1日に20回以上魔法を使っていることも、お父様にはバレているのかな?


 もしかして、今日はその件で呼び出されたのかも。



「そこでだ、そんな練習熱心なレオナに相談なのだが、どうだろう、屋敷の外の井戸の補充をお願い出来ないだろうか。実は侍女のマリーからお暇を貰いたいと相談を受けていてな。なんでもマリーの母親の体調が悪く、側で一緒に暮らしたいらしい。今頑張っている薬草の栽培が難しくなるかもしれないが、領地のためにも頑張ってほしい。どうかな?」


「勿論です。お任せください」



 良かった。まだバレていないみたい。そればかりか、水魔法を使う機会が増えて、むしろラッキーだ。


 でも、マリーは実家に戻っちゃうのか。仕方ないけど、悲しいな。



「ありがとう、レオナ。ただ無理はしないようにな」


「はい」




 あとから、お父様からざっと説明があったが、実際に私が屋敷外に出るのは、マリーがお暇を貰う来月始めからになるとのこと。


 屋敷外といっても、せいぜい200~300mくらいだが、その間は庭師のアランが側に付いてくれるとのことだった。


 薬草畑の管理も厳しくなってきたし、水属性魔法のレベルもそろそろ上げたいところだったので、私にとっては本当に丁度いいタイミングだった。


「よぉし!この機会に水魔法のレベルを上げるぞ~。目指せお風呂建設!」



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