002 サキシマ回廊の戦い(壱)
二十二世紀、地球から旅立った各国・民族を中核とする宇宙移民団は自分たちの居住する惑星とそれを取り巻く星系を新たな故郷として開発を進めていった。地球から銀河の外縁方向に進んだ幾つかの星系はニッポン人により開発され『宙域国家ニッポン』となっていた。 隣接する『大宙華帝国』は中華系移民により建国された専制国家であり、開発の進展につれニッポン宙域への侵略を意図することを隠さなくなってきた。やがて、その矛先が領域が接続する『オキナワ』に向けられることになったのである。
―――サキシマ回廊において、衛星『ミヤコ』『イシガキ』から通信途絶。大規模な宙国艦隊侵入の可能性、有之。
俺たちの警戒隊が所属する宇宙要塞『オキナワ』から入った通信。通信士を兼ねる当番甲板員から緊張した声が聞こえる。
「艦長、司令から三十分後に旗艦において会議を開くので出頭するようにとの命令です」
「了解」
いくら宙軍の仕様だからといって、四人しかいない艦橋で大声張り上げ無くても聞こえてますよっと内心思いつつ、休憩中である副長に連絡をとる。
「悪い、司令に呼び出された。当直変わってくれ。それと、おそらくこのまま警備行動となるだろうから、第二戦闘態勢へ移行してくれ」
「……りょーかいぃー……レイさん、ミナさんによろしくね……」
副長は寝起きが悪い。狭い艦内でベッドも共用なのだから安眠するのも大変だろう。だがしかし、軍に女性は大人気である。特に、我が国においては。
何故なら、民間においては非常に高価な『アンチエイジング』の処置を士官以上の軍人は無料で受けることができるからだ。見た目が若くなるって意味じゃないぞ!
表向き、宇宙での活動が及ぼす紫外線等による健康被害に対する救護策などと称している。実際、女性の社会進出により問題になるのは晩婚化と高齢出産による少子化だ。
宙軍もそれは理解しているのだが、ストレス耐性が高く集団生活を苦にしない女性は狭い艦内生活に向いている性であり、結婚出産を期に優秀な女性士官が退職することに対策を練ることにした。
結論から言えば、若いころは軍で過ごし、四十過ぎてから退職し、後備・予備役としながら第二の人生で母親になるという提案をすることにした。
優秀な女性が士官として軍で過ごし、そののち銃後の母となるのである。
こうして、出産可能年齢はアンチエイジング処置を継続して行った場合、六十歳まで延長された。因みに、四十歳でも肉体年齢は二十代半ばとなっており、高齢出産リスクは大幅に低下し、肉体頭脳の老化もそれに伴い大幅に改善されることになる。士官には無料でだ!!
『この女性は何歳だと思いますか?』
なんてCMで、全員がアラフィフの年齢で、肉体年齢が二十代後半などというのが当たり前になった。
美人で優秀な女性が挙って宙軍士官学校に入学を希望するようになったのは言うまでもない。
四十まではフルタイムの士官で艦隊勤務、その後、結婚し、後方勤務や予備役としてパートタイムで軍務に就きながら子供を三人四人と産んでも全然問題がない。子育ての支援も手厚く、また、支給される賃金は並みの大卒キャリアの生涯年収の二倍近い金額となるし、恩給も手厚い。
『士官にいつなるの、イマでしょ!!』
初等教育の後半からこの辺りの勧誘が優秀な女性に対して国策として行われる。という世界が広がっているのが『宙域国家ニッポン』なのだ。
だから……艦隊勤務の女性はもれなく容姿端麗・頭脳明晰な高嶺の花ばかりとなる。行きたくねぇ……艦長会議。
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「オイッス!」
「悪いな、俺と同席で」
「何をおっしゃいますか先任殿」
雪嵐と同型の僚艦『浜嵐』の艦長、ヤエガキが旗艦『矢矧』から迎えによこされた『宙間複合作業艇』に先乗りしていた。雪嵐には艦載艇を置くスペースがなく、艦橋を含めた主要部分がそのまま脱出艇を兼ねている。地球時代のUSAFの戦略爆撃機にそんな機能の機種があったらしい。
雪風ならともかく、雪嵐は『晴嵐』型航宙駆逐艦であり、その実、本体は対艦宙雷と呼ばれる巨大なミサイルの発射器を束ねたものに、超高速航行(JD:ジャンプドライブ)可能な推進機を持つ簡素な船体を備えたものと割きり使い捨て設定の艦でもある。
そのミサイルは『93式対艦宙雷』と呼ばれ、長射程・高威力・高速度で飛翔するステルスミサイルと称される。対外的には『秘匿兵器』とされており、実際、晴嵐型とその駆逐隊を統率する嚮導艦にのみ搭載されている。
一発で重巡洋艦クラスを撃沈可能と言われているが、命中させるのは至難の業だろう。実体のある装備は、相手の未来位置の推計が正確に行わなければ難しい。とは言え、俺達の警戒隊にとっては迎え撃つことになるので、敵との遭遇位置はある程度こちらで選べるだろう。
「いや、まさかこっちに来るとはね」
「ああ、そうだな」
俺達の警戒隊がパトロールするのは『サキシマ回廊』と呼ばれるHD航路未設置の宙域だ。以前は隣接する宙域国家である『大宙華帝国』(以下宙国と省略)との交易航路が存在していたのだが、領域侵犯を繰り返し挑発行為・軍事的侵攻を示唆するようになり、現在では『タイペイ星系』とのみ航路を設置している。
HD航路は、JDを双方向で行うための『運河』のようなモノだと考えればいいだろう。星系の外縁部に設定された『スターゲート』と呼ばれるJDの補助システムを用いて船団ごと目的の星系迄移動させる移動方法だ。
星系を跨ぐほどの移動の場合、通信を行う事が困難であり、星系同士の情報交換は地球時代の古代伝馬制よろしく、JD通信船が星系間の情報伝達を担うか、どちらかがスターゲイトを用いて移動し、直接同じ星系で交信するほかない。
『タイペイ星系』は交流があった時代に俺達の『ニッポン』や、USA(UNITED SPACE ASSOCIATION:統合宇宙連合)と称する地球時代の西側先進国と呼ばれた国が纏まった『宙域国家』の連邦との貿易や技術支援によりUSA寄りの勢力が自治権を得た星系である。
「このまま済むとは思わなかったけどさ、本気でニッポン獲りに来るって思わないじゃん」
ヤエガキが軽口をたたきながらも、いつもの調子ではないのは実戦となることを想定して緊張しているからだろうか。
「タイペイと同時侵攻って可能性もあるだろ?」
「え、マジで」
「ああ。大体、サセボの第二機動艦隊ってUSAの第57機動部隊と一緒にタイペイの支援に出たじゃねぇか。俺達の後ろって、『オキナワ』要塞以外ホンシュウ星系迄がら空きだぞ」
大々的にタイペイに向け進軍するという情報を『宙国』中央政府がUSAとその友邦に対して宣言したのは半月ほど前。USAからの依頼もあり、ニッポンは一個艦隊をタイペイ星系へと派遣したのだ。
「国慶節に向けての国威発揚だと思ったんだけどな」
「コッケイセツって、古典落語のジャンルだよね?」
コッケイ話な。漢字、難しいアルよ。
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サキシマ回廊警戒隊の旗艦、通称『ヤタガラス』は、嚮導巡洋艦と称される能代型巡洋艦『矢矧』だ。嚮導駆逐艦という司令部機能を設置できる大型駆逐艦が近代軍の黎明期には存在したのだが、これは、『晴嵐型』の駆逐艦運用に対する一つの対策でもあった。
なにしろ、『晴嵐型』は乗員が十名しかいない。艦橋には艦長のほか、戦術士官・航法兼情報士官・機関士官もしくは下士官の三人だけであり、多くの作業はAI任せであったりする。
戦闘時には機関室・戦闘室に当直以外の者が配置されるが、艦橋と一体の脱出艇兼生活区画は半径5mほどの球形に過ぎない。一応、船体の反応炉から動力をとれる場合、艦橋正面に『バリア』が展開できるので、ある程度の攻撃に耐えることができるが、パージされた場合……ただの『箱』に成り下がる。一応、推進器は積んでいるが、あくまでも姿勢制御用に近い。二週間から一ケ月は生存できるとされているが……
なので、とても不人気職であり、少人数・省力化が進んでいる。
いや、俺は結構気に入っている。四時間勤務の八時間休息で、個室は狭いし、食事はレトルトだし、シャワーしかないし、トイレは男女別とは言え共用、ベッドはカプセルだがこれも共用だ。
けど、ほら、漫喫に住んでいるみたいなもんだよ。運動不足にならないよう小さいけどトレーニング機も備わっているから、交代で使ってさ。シャワー浴びてカプセルベッドで熟睡して。暇な時間はネット三昧だし。こっちから発信はできにけどさ。いいよね。艦長席でこっそりソシャゲしたりしてさ。
そんな駆逐艦の艦内で長期任務が困難であることから、交代のクルーを乗せ、訓練や教育を施しながら随伴する期間が必要になったわけだ。
本来、駆逐艦は四隻で隊を編成し、ニ隊に戦隊旗艦である巡洋艦を配置して編成される。つまり、交代要員が八十人必要というわけだ。もしくは、二週間勤務で一週間休みといったローテならその半分で良い。その、予備人員を置き、また休息と教育、医療などの施設を大きく確保した船が『能代型』というわけだ。
いつも、美味しいご飯が食べられる士官食堂があってうらやましい限りだ。
美味しいごはんにありつけるわけもなく、案内の司令部付下士官に先導され、俺達は司令部の会議室へと案内される。サキシマ警戒隊は、一隻の巡洋艦、二隻の駆逐艦、二隻の秋月型防宙艦の計五隻により編成されている。
防宙艦というのは、大型駆逐艦ほどのサイズの船体に、連射能力の優れた光学兵器を搭載し、主力艦に接近するミサイルや航宙機を迎撃する為の随伴艦の役割を期待されている艦種だ。
「これで揃ったようね」
「待たせたみたいで悪いな」
「いやー ツユキの奴がなかなか出てこなくってさぁー」
いや、俺すぐでてきたじゃん。ヤエガキ、嘘つくの良くない。それに司令がツーンという感じで話を流している。いつものウザ絡みだという感じで、赦してやって欲しい。仕事は出来るんだよ。性格悪いだけで。
「ナカイ司令、そろそろ話を始めさせてもらってよろしいでしょうか?」
「ええ。情報部のミカミ宙尉から状況の説明をして貰います。その後、警戒隊の今後の行動について私からお話します」
レイ・ナカイ宙佐は士官学校同期の首席だった女だ。優秀なんだが、俺に無茶振りするのも大得意だ。良いようにこき使われ、今日に至る。
俺の平穏な駆逐艦生活をなし崩しにしたのも、こいつのせいである。
いつもはきゃるぴんとした養殖系美人のルミ・ミカミが状況について説明を始める。
「破壊される前に情報衛星から受信した画像情報、及び、通報艦からの内容から分析するに、サキシマ回廊に侵入してきた艦隊は、戦艦二隻を含む打撃艦隊であると推察されます。恐らくは、『北師』です」
『北師』とは、宙国の外征部隊の中で、『リューシュン』を拠点とする艦隊であり、本来は宙華帝国の母星を守るための戦力であるとされている。
「東洋艦隊ではなく、北洋艦隊が出てきたのか」
「では……」
「東洋艦隊はタイペイ星系に侵攻中です」
「「「「……」」」」
宙国の領域拡大・惑星開発などで協力をしてきたニッポンとUSAだがここにきて宙域民への武力弾圧や、人権蹂躙を見かね距離を置いてきた経緯がある。
経済制裁を行いつつ、タイペイ星系経由の制限貿易のみを認め、弾圧された人々の受け皿としてタイペイ星系を自治領であると帝国に認めさせたのである。
帝国本領からの資産や企業の撤収、タイペイ星系への集中を行った結果、帝国内の経済発展のペースが鈍化。それは、USAやニッポンから受けた援助の結果を磨り潰した故であると宙華政府の指導者層は認めることができなかった。
―――『ならば奪えば良い』
ということで、おそらく、タイペイ、オキナワを橋頭保としてニッポン宙域に進出・支配下に収めようとしているのであろう。
「宇宙飛蝗どもが!」
防宙艦の艦長の一人が、内心を思わず口にする。
「進行する戦力は、以下の通りです」
目の前のパネル状にシルエットが映し出される。
戦艦二『定遠』『鎮遠』、巡洋艦八『揚威』『超勇』『靖遠』『経遠』他と明らかにされる。
「北洋艦隊の二線級の打撃艦隊ですが、戦艦は船体中央部にレールガンを装備するよう改修されているとの情報です」
これまで、サキシマ回廊には宙国軍艦船の侵入が繰り返されており、威力偵察とまではいかないが何度か領域侵犯を繰り返していた。その際、この二隻の戦艦も確認されており画像分析とタイペイ星系からの情報を加味してそう判断している。
レールガンは質量弾を発射する装備であり、亜光速で発射される陽電子・荷電粒子砲と比べると命中までの時間が相当に必要となる。その反面、物理的な破壊力はバリアや対ビームコーティングでは防ぎにくい。固定目標に対して威力を発揮する。すなわち……
「北洋艦隊の目標は『オキナワ』要塞の制圧の露払いにあると考えられます」
「……航路の開削とサキシマ回廊の制圧。その後、航宙母艦と揚陸艦を中心とする後続が到着すると考えられるわ」
場の空気が一段と重苦しくなる。可能性としては二つ。一つは、サキシマ回廊出口に自前のゲートを仮設し、HDで宙華の支配宙域から艦隊・船団を移動可能とし、ニッポン宙域に後続艦隊を送り込むための確保。その為に、『オキナワ要塞』を無力化し安全を確保するという事。
今一つは、オキナワに設置されたゲートを破壊する事により、タイペイ星系とニッポン宙域を切り離し、オキナワへのキュウシュウ星系からの増援をもHDによる移動を不可能にするという事だ。オキナワを経由するHD移動が不可能となれば、オキナワは孤立し宙国艦隊の攻略は容易になる。
「キュウシュウ-オキナワ間のJDによる移動は不可能ではありませんが、実行にはHDより時間がかかるでしょう」
司令からのありがたいお言葉。個々の艦船が安全な距離をとりJDする故に、故障や事故も発生するだろうし何より時間がかかる。
「サキシマ警戒隊の任務は、北洋艦隊の回廊出口確保の阻止、もしくは遅滞行動にあります」
「戦艦二隻を含む十隻の艦隊に、ほぼ駆逐艦しかいない半数の艦隊で攻撃を仕掛けるって……無理だよね」
「無理でも行うのよ」
ヤエガキの軽口にナカイ司令が間髪入れずに言い返す。冗談通じない系なんだから止めておけ。
「先に進めます。あー ニブイデブ宙佐お願いします」
「相分かった!!」
暑苦しい見た目の小太りの男が進みでる。ゲンドウ・ニブイデブ技術宙佐……いやニカイドウだな。
オキナワに併設されている『イエジマ』防御衛星にある技術工廠に所属する技術屋だ。たまに、オキナワにあるデカい本屋で会う事がある。暑苦しい男で、たまたま同じ小説を手にしているところを見かけられ話すようになった程度の知人だ。あいつは『真の友』とか呼ぶけどな。
「今回、技術工廠が配備するのは、『試製21式EMP宙雷』である」
93式宙雷の推進装置・誘導装置をそのままに弾頭部分を『EMP弾』に変更するというものだ。EMPとは大気圏内における核爆発で強力な電子線が大気の分子に当たる事で発生する電磁パルスを意味する。電磁パルスの影響により、電子回路にダメージを与える方法だ。
宇宙空間においては相応の宇宙線対策が施されているので、大気圏内の無防備なそれと比べれば効果は限定されるだろう。
「情報部では、効果大だと判断しています」
「それは……どういう意味だ」
防宙艦の艦長の一人である俺より一回りは上の男がミカミ宙尉に質問する。
「これまで拿捕した通報艦や偽装された宙国情報艦においてもですが、はっきり言って作りが適当なんです。これで問題が起こらないのは何故かという程度に安全対策が杜撰です」
「いや、戦艦だぞ。普通にちゃんと作るだろ」
「……ニッポン人のできませんと、宙国人のできましたは信用するなと昔から言うでしょう。そのままよ」
確かに、宙国軍の手抜き・中抜きは常軌を逸するとも噂に聞く。軍需産業も各軍閥の収益源であり、予算はお手盛りなのだから仕方がない。
スペック上はUSAやニッポン宙軍をしのぐ性能を見せているが、例えば、稼働率や故障率といった面では比較対象にすらならないと言われている。今回、戦艦二隻を同時に投入できたのは相当頑張ったのだろう。
そもそも、宙国軍の軍人、特に下士官以下は生活苦から抜け出す為に軍に志願した流民もどきが主である。良い鉄は釘にならず、良い人間は軍人にならないとかいう伝統の国である。
まして、帝国の惑星開発計画の失敗、環境破壊により有人惑星の大気・土壌汚染が深刻化し、一部の都市をドームで覆いその中だけを安全な生活圏にしているという。都市に住めない人民は、汚染された環境で生きるしかない。そこから抜け出す為に軍に志願するのだ。
口減らしを兼ねた兵士であり、使い捨ての駒と見做されているらしい。
手抜きの兵器に使い捨ての兵士の組合せ。こちらが磨り潰されるのを見るには十分だと判断したのだろう。
「希望的観測じゃないの?」
「それでもやれとおっしゃるのよ司令部は。第三機動艦隊が『エダジマ』を出るのに三日、その間、オキナワのゲートを持たせないといけないの。そうでないと、オキナワ要塞が宙国にとられることになるわね」
タイペイ星系とニッポンが分断され、さらに宙国本領域とHDが接続され後方から安全に戦力と補給物資が送り込まれれば、タイペイ星系は勿論、キュウシュウ・シコクとニッポン宙域も危険にさらされる。
「時間を稼げばUSAも『ハワイ』やその後方から戦力を供出できるようになるでしょう。そうなれば、宙国軍も無理に留まる事ができなくなる」
「タイペイ星系の維持とオキナワの確保、両方行うには戦力が足らないとは思う。でも、上がやれというならやってみせねぇとな」
「悲しいけど、わたしら軍人なのよね」
「アンチエイジング無料体験の為だから仕方ないですよね♡」
ヤエガキの言葉に指令が無言でうなずき、ミカミ養殖宙尉が締めの言葉を口にする。俺は恩給貰って四十でリタイアするんだ!! 若い嫁をもらっていいパパになるんだ!! そんな夢くらい宇宙で見させてもらいたい。
【作者からのお願い】
思っていた以上にSF難しいです。このカテゴリーの作品の作者さん、尊敬します!
この話は三話構成になります。
『わりと読めた』、『この続きを読みたい』と思われましたら下記にある広告下の【☆☆☆☆☆】で評価していただけますと、執筆の励みになります。よろしくお願いいたします!
 




