未来の間
新しく神様になった、俺がするべきことはなんだろうか?
夢の造った世界の中でも好きなものはあった
素敵なものも数多く、ただやっぱり
他の神が造ったルールの中では
救えない命もあったのだろう
だから、それをできるように俺を造った
なら、俺がすべき事は、夢が救えなかった
命を救い出す事だろう
そして、残酷な神が造った
神のルールを無力化できる、神を育てる事
神を創り出す事
それが俺に夢から与えられた使命だ
「夢の世界の途中から、作り直すよ、一からは流石に時間がかかりそうだ、夢のしてきた事を無駄には出来ない」
「ありがと、未来、あのね未来、私が見てきた世界で、救いたかった人がいるの」
「救いたかった人?」
「ええ、彼ら一人一人が世界を抱えてるわ、その物語に出てくる、もう1人の自分を救ってあげたい」
「わかった、それでどうすればいいんだ」
「まずは神の間を作りましょう、名前のない怪物、私はそれを、仮の名と言う意味も込めてコラプサーと呼びます、彼らも絶対のルールがありながら、干渉してくるため、時間稼ぎ程度にしかなりませんが、安全な神の間、未来の間をね」
「コラプサー…崩壊した星か…なんだか恐ろしいな、それで神の間を作るにはどうするんだ?」
「頭の中で念じて、今を未来なら、それだけでいいわ」
「ここは、そんな簡単でいいのか!なんだか、拍子抜けだな!まぁ…やってみるよ」
辺りが光りと共に一瞬で切り替わる
ってあれここ見覚えあるぞ
「ここ、俺の部屋か!?」
「念じたのが自分の部屋なんて、未来らしいわ、私も時期に神の力を失い、未来の知っている、
夢に戻ります、記憶や微かな力は残るはずだから、私に頼ってね、未来」
「あ、ああ…確かにちょっと夢っぽくなかったな」
窓の外は何も見えない、本当に何もないんだな
「ここからはどうするんだ?夢?」
「そうですね、続きでしたねってー!あれ未来!!え、え、私何してたの!ってなんか、落ちついて考えてみたら、覚えてる、私神様でした、えへ」
いつもの夢だ、安心したような
不安が増したような…まぁいいか
「だから、救いたかった人だよ、いるんだろ?」
「ああーうん!未来のPCにダウンロードしておいたから、起動してみて!」
「は!?ダウンロード?起動?え、何を言ってるんだ、さっきの真面目な夢はどこ行ったんだよー!」
「いいから、いいからいくよー!えい!」
ポチポチっとクリックする夢
「ああ、こら夢、まて、う、うわー」
俺達は画面に吸い込まれていった