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1分で読める短編シリーズ

朝早くの教室

作者: 優木貴宏

誰もいない朝の教室は新鮮だ。


この空間がもう少しするとガヤガヤしだすのが何か不思議な感じがする。


朝早く来たのは昨日忘れ物をしたからだ。


その忘れ物を確認するために自分の机の中を手探りで確認する。


手に触れる感触で探し物があることに私は安堵した。


これ以上誰もいない教室ですることのない私は誰か来るまで寝てようと机の上に顔を伏せる。


と同時に誰かが教室に入ってくる音がした。


あまり話したことのない男子生徒だけれどクラスメイトなのだから私は挨拶をした。


その人はいつも教室に一番乗りらしく私がいることになんだかがっかりしていた。


早く来ることに意味なんてないのに子供っぽいその姿を見てなんだかほほえましくなった。


それから私はたまにだが、一番乗りの誰もいない教室で彼が入ってくると挨拶をする


「おはよう、今日も私の方が早かったね」


意地悪な私は彼の子供っぽい無邪気な態度に笑顔を溢し、朝の教室でお互いに笑い会うようになった。

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― 新着の感想 ―
[一言]  些細なことがきっかけで距離が縮まる、よくありそうです。
2017/05/31 09:00 退会済み
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