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アンデッド ─undead─ 一部  作者: 秋暁秋季
第三体 擦れ違う、二人
152/178

3

充電やっばいので……(||゜Д゜)ヒィィィ!

「君達は私の目の前で一体何がしたいのかな?」

「あぁ、まだ居たのか。刻刺(コクシ)

「紅葉ちゃんなら言うなら分かる。でもさ、視線の先に私がいる時点で気付くでしょ?」

 “刻刺”というのは白時の聖遺物の総称だ。つまり、時計の指針を二つ合わせた聖遺物を総称して“刻刺”と呼ばれている。聖遺物の中でも普通名詞で呼び合うのか。

 硝級鎌は未だに私にくっ付いたまま、白時と話をする。恐らく、物凄いしたり顔でしているのだろう。

「悪いな、忘れていた」

「はん。まぁどうでもいいけどさぁ。愛が行き過ぎて私には“ヤンデレ”に見えるっての。じゃあね」

 あぁそうだ、思い出した。確か硝級鎌の事を“ヤンデレ”と称したのは白時だ。どうやら今の行為が愛情表現に見えたらしい。実際はからかっているだけなのだろうが。

「塊と何かあったようだな」

「貴方なら言わずとも分かるでしょうに」

「まぁ、ある程度は。そして白時の言った『悪気があってやった訳ではない』と言うのには私も同意だ」

「そう……」

 この言葉の意味は分かるようで分からない。感情が存在しない塊にとって、悪意がないとと言う事は頷ける。しかしだからこそ、私から逃げ出した事が理解出来ないのだ。

 溜め息しか出ない。あのまま、ずっと謝れなかったらどうすれば良いのだろう……。

「安心しなさい。動かない時は無い。必ずきっかけが存在し、転機が訪れる。それまで少しの辛抱だ」

 そう言って私の体を強く抱き締めた。

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